北九州市 ベトナムに独自の浄化技術による水処理施設

北九州市 ベトナムに独自の浄化技術による水処理施設

 北九州市は8月27日、政府開発援助(ODA)を活用し、ベトナム第3の都市、ハイフォン市の主力浄水場に、独自方式の高度処理による浄水施設を整備すると発表した。海外の大規模施設への導入は初めて。十数億円の事業規模を見込んでおり、北九州市の「水ビジネス」が本格的に動き出す。

 北九州市の独自の高度処理「上向流式生物接触ろ過」(U-BCF)は、悪臭の原因となるアンモニアなどの物質を分解する微生物を活性炭に定着させて浄水に活用するしくみ。オゾンなどを使う通常の高度処理施設に比べ建設費が約半分、ランニングコストも20分の1で済むのが最大の特徴。

 北九州市は今年1月、ホーチミン市でも実証試験を開始。将来は北九州方式による高度処理のベトナム全土への普及を目指す。