インドネシア議会が法案承認 地熱発電産業を後押し
AFP=時事によると、インドネシア議会は8月26日、同国内に多数あり未開発の火山のエネルギーを活用し、地熱発電産業を発展させる待望の法案を承認した。数千もの島からなるインドネシアは、およそ130の火山を抱え世界の地熱発電資源の約40%があると推定されている。しかし、インドネシアの地熱発電量はわずかで、米国や近隣のフィリピンの発電量を大幅に下回っている。
行政面の弊害や法的不備により、インドネシアの地熱発電量は長らく発展することができず、必要な投資を集めることも阻まれていた。しかし、今回の新法により、地熱発電業界の発展が加速されると期待を寄せている。新法の中で重要なのは、地熱発電の探査と開発が採鉱に含まれないことを規定した点だ。
インドネシアの地熱発電量は推定2万8000㍋㍗相当とされるが、現状は1300㍋㍗強しか発電していない。国内の電力の大半は石炭と石油に依存している。