中国工業生産5年8カ月ぶり低水準 不動産低迷響く

中国工業生産5年8カ月ぶり低水準  不動産低迷響く

中国国家統計局が9月13日発表した8月の工業生産は、前年同期比6.9%増とリーマン・ショック後の2008年12月(5.7%増)以来、5年8カ月ぶりの低水準となった。不動産市況の低迷が続いていることなどが原因。消費も伸び悩んでおり、不動産の販売不振が生産や消費の足を引っ張る構図が鮮明となっている。

工業生産は7月(9%増)から大幅に落ち込んだ。内訳をみると、建設資材となる粗鋼やセメント、板ガラスなどの生産の伸びが鈍った。企業活動の活発さを反映する発電量は2.2%減とマイナスに転じ、生産全体が低迷していることも浮き彫りになった。