8月訪日外国人19カ月連続プラス 羽田発着枠増など寄与
日本政府観光局(JNTO)が9月17日発表した8月の訪日外国人客数(推計値)は前年同月比22.4%増の110万9600人で19カ月連続プラスとなった。8月としてこれまで過去最高だった2013年(90万6379人)を上回った。円安や3月末の羽田空港の国際線発着枠の拡充、アジアから地方空港へのチャーター便の就航などが追い風となった。この結果、3月から6か月連続での100万人超えとなり、1~8月累計では前年同期比25.8%増の863万7800人で、過去最高のペースで推移している。
8月の地域別内訳をみると、トップは中国で前年同月比56.5%増の25万3900人。2位は小差で韓国が16.7%増の25万1400人、3位は台湾で17.9%増の22万9900人だった。一方、これまで好調が続いていたマレーシアやインドネシアは旅行の需要が高まるラマダン(断食)明け休暇の時期がずれ込んだことなどが響き、それぞれ1年7カ月ぶり、2年8カ月ぶりに前年同月を下回った。