中部国際空港と東南アジア 段階的に増便
中部国際空港と東南アジア間のアクセスが段階的に、格段に向上することが決まった。まずインドネシアのガルーダ・インドネシア航空が2015年4月から中部国際空港~ジャカルタ間で週5便の直行便を開設、またタイ国際航空も今秋から中部国際空港~バンコク路線を順次、拡充する。愛知県が進めてきた中部国際空港の路線誘致の成果が出始めている。
愛知県の大村秀章知事が9月6~12日に東南アジア各国を歴訪。インドネシア訪問中の8日、ガルーダ航空に直行便就航を要請し、エミルシャ・サタル最高経営責任者(CEO)から「15年4月から就航し、できるだけ早くデーリー(週7便)化したい」との返答を受けた。また、10日にはタイ国際航空を訪問し、現在週10便のバンコク路線のダブルデーリー(週14便)復活、中部国際空港経由北米便の開設を要請。ヴィロ副社長は「14年10が津から週12便、15年1月からダブルデーリーにする」と回答した。
バンコク便は日本航空(JAL)も14年12月から週7便で開設する予定だ。15年1月からがJAL、タイ国際航空合わせて週21便となり、利用者の利便性が格段に上がる。
愛知県を中心とする中部地区は東南アジアに拠点がある企業が多い。特にインドネシアに進出している企業は愛知県だけでも155者に上る。また、インドネシアからの旅行者へのビザ発給は15年から緩和される見通しで、観光客の往来増も見込まれる。日刊工業新聞が報じた。