タイ農相 干ばつで27県に二期作の中止呼び掛け

タイ農相 干ばつで27県に二期作の中止呼び掛け

タイのピティポン農業・協同組合相は10月4日、干ばつで主要ダムの貯水量が例年の半分に低下しているとして、27県の農家にコメの二期作の中止を呼び掛けた。貯水量の低下は過去15年間で最低レベルだが、農家の協力が得られれば深刻な事態は避けられる見込み。クルンテープ・トゥラキットが報じた。

同農相によると、チャオプラヤー川に通じる北部ターク県プミポンダム、ウタラディット県シリキットダムなど主要4ダムの貯水量は計65億立方㍍と、例年の110億立方㍍の約半分にとどまる。これまで農民の求めに応じて野菜の栽培用に水を供給してきたが、「来期のコメ耕作用の水を確保するため、(目先の)コメの二期作の中止は避けられない」と判断した。ただ、すでに田植えを終えた一部の農家に対しては、収穫まで水を供給する意向。二期作の中止で影響を受ける農家への支援策について、今後2週間以内に取りまとめる考え。