九州電力が伊藤忠と組みインドネシアで最大の地熱発電
九州電力は伊藤忠商事などと組み、発電容量33万㌔㍗とインドネシアで最大の地熱発電事業を始める。総事業費は1000億円強で発電所を建設、2016年末をメドに3基の発電設備を順次稼働させる計画で、全量を国営電力会社PLNに売電する。総事業費の7~8割を国際協力銀行などから資金調達し、売電収入を返済原資に充てるプロジェクトファイナンスを組む。出資構成は九州電力と伊藤忠商事が各25%、資源開発会社のPTメドコパワーインドネシアが37.25%、米オーマットテクノロジーズが12.75%。特別目的会社(SPC)を設立する。
九州電力は11万㌔㍗と国内最大の発電容量を持つ八丁原発電所(大分県九重町)を運営し、蒸気供給から発電まで一貫して手掛けられるノウハウを持つ。同社ではこの発電所で培ってきた高効率の地熱発電で海外市場を開拓、収益源に育成する計画だ。