鴻海傘下の天億科技 台湾高雄でLTPSパネル生産か

鴻海傘下の天億科技 台湾高雄でLTPSパネル生産か

電子機器受託生産(EMS)最大手の鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下の液晶パネルメーカー、天億科技が、低温ポリシリコン(LTPS)パネルの生産拠点を台湾に設けるもようだ。工場建設に要する時間を省くため、同じ鴻海グループのパネル大手、群創光電(イノラックス)の工場内に生産ラインを設置する方針という。

天億科技は従来、中国・四川省成都市に220億人民元(約3900億円)を投じて、第6世代のLTPSパネルのラインを設ける計画を推進し、2015年第4四半期の量産開始を予定していた。ところが、地場メーカーの育成を重視する同市政府の承認を得られず、同計画を断念。台湾高雄市の南部科学工業園区(南科)高雄園区にある群創光電の第8.5世代工場を間借りして設置する。電子時報が報じた。 同工場内ではLTPSパネルと有機EL(OLED)のバックプレーンを生産する計画で、月産能力はそれぞれ2万4000枚になるという。