花王 設備投資年間100億円へ増やし欧米ライバル追撃

花王 設備投資年間100億円へ増やし欧米ライバル追撃

花王の沢田道隆社長はアジア新興市場への投資額を、現在の年間60億円規模から約7割増の最大年間100億円へ増やし、英・オランダ系のユニリーバや米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)を追撃する。また、欧州や北米での事業拡大に先立ち、中国やインドネシア、タイなどでの海外事業を具体化する–などの考えを明らかにした。

また沢田社長は、消費財メーカーが、世界最大の人口を抱える中国などでシェア争いする中、アジア各国・地域で中間層の需要を掘り起こす考えを表明した。同社は世界の大手ライバル企業に比べて海外には出遅れたが、付加価値がより高い製品と、アジアでのブランド認知テコ入れで市場シェアを獲得できるとの認識を示した。ブルームバーグが報じた。