中国GDP7.3%増に減速 不動産市場が低迷
中国国家統計局が10月21日、発表した今年7~9月期の国内総生産(GDP)は、物価変動の影響を除いた実質7.3%増と、前期(今年4~6月期、7.5%増)から減速し、リーマン・後の2009年1~3月期(6.6%増)以来、5年半ぶりの低水準となった。今年1~9月の成長率は7.4%で、今年の政府目標(7.5%)を下回った。政府による公共投資抑制策や不動産市場の低迷などが要因。
北京中心部のベッドタウンとして近年、宅地開発が進む北京市東部の通州区。今年9月に売り出されたある新築マンションの価格は、周辺の相場よりも5000元(約9万円)ほど安い1平方㍍当たり1万5900元に設定された。だが、売り出しから約1カ月経った今も、成約済みの印が付いた部屋は3割程度。2015年春には第2期の売り出しを予定しているが、市場の状況次第で販売時期は遅れるかもしれないとしている。中国メディアによると、今年7日時点の北京市内の住宅在庫は9万1300戸。適正水準とされる8万個を超えて積み上がっている。