無煙炭焚き火力発電 IHIがベトナムで実証試験

無煙炭焚き火力発電  IHIが ベトナムで実証試験

IHIはベトナムの既設の石炭火力発電所で、無煙炭を混焼する実証試験に近く乗り出す。無煙炭は炭化度の最も進んだ石炭。ベトナムは無煙炭の産出国で一層の利用拡大が期待されている。だが、無煙炭は歴青炭に比べて燃焼性に劣り、未燃分が多いなどの課題を抱えている。ベトナムとしては自国資源を有効利用できれば、発電コスト低減にもつながる。

IHIは無煙炭焚きボイラーの技術をほぼ確立しており、実証フェーズに入る。ベトナムの資源開発に貢献する一方、日本への無煙炭輸出の増加につながる可能性もある。日刊工業新聞が報じた。

ニプロ フィリピン医療品大手と提携 アジア市場開拓へ

ニプロ  フィリピン医療大手と提携 アジア市場開拓へ

ニプロはフィリピンの大手医療品メーカー、ユナイテッド・ラボラトリーズ(マニラ市)と業務提携した。ニプロ子会社のニプロファーマ(大阪市中央区)が製造する医薬品を、ユナイテッド・ラボラトリーズがフィリピンで販売する。アジアの医薬品市場開拓の一環で、現地大手メーカーの販売網を活用し、成長力のあるフィリピン市場への供給を進める。日刊工業新聞が報じた。

丸紅がミャンマーで最先端火力発電所 事業費3500億円

丸紅がミャンマーで最先端火力発電所 事業費3500億円

丸紅はタイの国営エネルギー会社と組み、ミャンマーで最先端の石炭火力発電所を建設する。総事業費は約3500億円で、発電能力は200万㌔㍗と現地発電所の合計能力を上回る。電機はタイにも供給する。電力不足に悩むミャンマーで現地需要に応えるとともに、近隣国へ電力を輸出する動きに弾みがつきそうだ。

タイ石油公社(DTT)とタイ発電公社(EGAT)、ミャンマーの建設会社などと合弁会社を設立して、2016年までに建設を始め、20年の運転開始を目指す。ミャンマー政府と発電所の建設に向けた覚書を近く結ぶ。ミャンマーでは約180万㌔㍗の電力需要があるが、実際の発電規模は水力発電を中心に130万㌔㍗程度にとどまっている。

インドネシアの14年の工業用地供給面積は1000㌶

インドネシアの14年の工業用地供給面積は1000㌶

インドネシア工業用地連盟のサニー・イスカンダル会長は、「需要の推測は困難だが、2014年内の工業用地供給面積はインドネシア全土で1000㌶に達する見込みだ」と述べた。13年の工業団地用の用地需要は前年比30.8%減の450㌶だったことから、14年は一転して大幅増になるという。

工業団地はジャカルタを含めたジャワ島に集中している。工業省によると、地域別の現在の比率はジャワ島72%、ジャワ島外25%となっており、これを35年までに55%対45%にしていく計画だ。ビスニス・インドネシアが報じた。

釜石市で製造のバイオマスボイラーをインドネシアへ

釜石市で製造のバイオマスボイラーをインドネシアへ

釜石市片岸町に、アブラヤシの廃棄物を燃やして発電できるバイオマスボイラーの製造工場が建設される。同工場で生産される発電用ボイラーはインドネシアへ輸出される。製造を担うビー・エス・ティー(北上市)が、輸出の利便性と、被災地での雇用創出への貢献を勘案し、釜石市での工場建設を決めたのだ。

同工場は約3000平方㍍の民有地で、年明けにも着工予定。2015年春の操業開始を目指す。総事業費は約17億円で、経済産業省の助成事業を活用している。新規雇用は30~40人の見通し。輸出向けの発電用バイオマスボイラーを年間12基製造し、初年度だけで約10億円の売り上げを見込む。

1号機は仙台市で梱包された後、10月24日に釜石港から専用コンテナで、スマトラ島の北スマトラ州メダン港に向けて出港する。現地で11月から実証試験が始まり、2015年春からの「釜石産」の本格輸出につなげる。岩手日報Web Newsが報じた。

大同工業インド工場増設工事完了 一貫・量産開始

大同工業インド工場増設工事完了 一貫・量産開始

大同工業(石川県加賀市)は、インドラジャスタン州ニムラナ工業団地で進めていたインド子会社DAIDO INDIA PVT.LTD.工場の増設工事が完了し、二輪車チェーンの一貫生産体制への移行と、量産を開始したと発表した。今回の増設工事により、工場の延べ床面積は6100平方㍍(うち今回の増設分3000平方㍍)となった。累計投資額は7億8000万ルピー(同5億7000万ルピー)。

今回新たにプレス機や熱処理設備などを導入、ローラーやブッシュ、インナープレートなどチェーンの構成部品の加工を始めた。今後は組み立て設備を増強し、駆動用とエンジン用のチェーンを合わせた年産能力を、2015年に現在の3倍超の580万台に拡大する。インドの二輪車市場は拡大しており、現地の日系二輪車メーカーに拡販する。

アステラス製薬がシンガポールに学術部門を設立

アステラス製薬がシンガポールに学術部門を設立

アステラス製薬がシンガポールに、アジア・オセアニア地区を管轄するメディカルアフェアーズ(MA、学術部門)を設立したことが分かった。要員数は公表していないが、数十人とみられる。従来は日本に同地区担当のチームを置いていたが、シンガポールへ移管した。アジア各国へのアクセスが良い点や、英語圏で人材を確保しやすいことを勘案して決めた。各国の医師へ自社製品の適正な使用を促すとともに、医学的、科学的価値を訴求して中長期的なブランド力の向上につなげる。日刊工業新聞が報じた。

 

メイドー タイで新工場15年4月稼働 移転拡張へ

メイドー  タイで新工場15年4月稼働  移転拡張へ

メイドー(愛知県豊田市)は2015年4月をめどに、タイで自動車向けボルトの新工場を稼働させる。既存の加藤螺子製作所(東京都江戸川区)との共同出資工場が手狭になっているため、移転拡張する。生産能力は初年度は月100㌧から始め、18年度に同300㌧へ拡大する計画。日野自動車への供給を中心に、将来はトヨタ自動車や一次部品メーカーへ供給を拡大する。18年度に現地で売上高10億円目指す。日刊工業新聞が報じた。

DMG森精機 インドネシアにテクニカルセンタオープン

DMG森精機 インドネシアにテクニカルセンタオープン

DMG森精機は10月7日、インドネシア北ジャカルタに「インドネシアテクニカルセンタ」をオープンしたと発表した。6日にオープニングセレモニーを執り行った。テクニカルセンタは工作機械の営業サービスを手掛ける拠点で、敷地面積は2700平方㍍。2階建ての延べ床面積は3236平方㍍、1Fショールーム、セミナールーム、応接室、2F事務所。従業員は約50人。

ダイドーグループ、大江生医に9%出資 協業加速

ダイドーグループ、大江生医に9%出資  協業加速

飲料大手、ダイドードリンコを中核とするダイドーグループはこのほど、台湾で健康飲料などの開発・製造を手掛ける大江生医(TCI)が発行する私募普通株の引き受けを決めた。これにより、ダイドーグループのTCI持ち株比率は9%となり、ダイドードリンコの高松富也社長がTCIの董事に就任するとともに、両社は関係強化と協業に向けた話し合いを加速させる。

ダイドードリンコによると、資本参加はグループとして行い、出資額は非公表。ダイドーグループ傘下の大同薬品工業は、4月にTCIと戦略的提携の覚書(MOU)に調印しており、機能性飲料の新商品の開発や、将来の中国進出などを目指す。NNAが報じた。