マルカキカイ タイの自動車部品輸出事業から撤退
工作機械、建設機械の専門商社、マルカキカイ(本社:大阪市中央区)は2月21日、タイにおける自動車部品輸出事業から撤退すると発表した。事業の採算性が低いことと、中長期戦略を推進するうえで人的および投資先の見直しが急務で、より採算性の高い事業へのシフトが必要と判断した。
同社は2015年から部品取扱事業拡大の一環として、タイで生産した自動車部品のマレーシア輸出事業を展開してきた。今回の決定により2019年8月末をもって同事業から撤退する。
日立G モルディブの海水淡水化ROシステムを受注
日立製作所グループはこのほど、モルディブのフルマーレ島の都市開発プロジェクトで、水道インフラ整備事業を請け負っており、同国内で上下水道システムの豊富な開発・管理実績があるMale’ Water&Sewerage Company Pvt.Ltd(以下、MWSC)から、資金融資枠の設定を含めた海水淡水化RO(逆浸透)システムや、配水管などの設備・機器一式を受注した。受注額は880万米ドル(約9.7億円)で、2020年6月までに納入する予定。
今回の案件を実際に受注したのは、日立製作所の子会社で海水淡水化ROシステムなどの設計から製造、販売、メンテナンスを手掛けるHitachi
Aqua-Tech Engineering Pte.Ltd.(所在地:シンガポール、以下、日立アクアテック社)と、日立キャピタルのシンガポール子会社、Hitachi
Capital Asia Pacific Pte.Ltd.(以下、日立キャピタルアジアパシフィック)。
学研 横浜市とベトナム人介護人材受け入れで連携協定
学研ホールディングス(本社:東京都品川区)のグループ会社で、高齢者福祉事業を手掛ける学研ココファン(本社:東京都品川区)と横浜市は2月22日、ベトナム人介護人材の受け入れに関して相互に連携を強化することで合意し、協定を締結したと発表した。
協定の概要は①ベトナムにおける介護人材の育成②ベトナム人介護人材の市内における生活支援等③ベトナム国内の教育機関や送り出し機関等との連携-の3点。
横浜市は2018年7月にベトナム3都市(ホーチミン市、ダナン市、フエ省)およびフエ省フエ医科・薬科大学など5つの教育機関と、介護人材受入れ推進のための覚書(MOU)を締結している。また、学研グループはベトナムからの介護人材受け入れに向けて、自社で開発した介護に関する学習プログラムや日本語学習プログラムの、現地の教育機関等での活用を推進。横浜市が覚書を締結したベトナムフエ医科・薬科大学で2019年6月に開設される「日本式介護学科」で、学研グループが開発した介護に関する学習プログラムが導入されることになった。
オリックス・東レ 中国の飲料水の処理設備で合弁
オリックス(本社:東京都港区)、東レ(本社:東京都中央区)および、中国本土で上下水道運営ビジネスを展開する中国水務集団有限公司(本社:香港、以下、中国水務)の3社は2月22日、中国で飲料水の処理設備を製造・販売する合弁会社「江西銀麗直飲水設備有限公司」(本社:中国江西省、以下、江西銀麗)を設立すると発表した。
江西銀麗を通じて飲料水処理設備に東レの膜ろ過技術を導入し、水道から直接飲用に適した水を供給する設備を製造・販売する。また、中国政府からライセンスを得たうえで、学校や病院などの公共施設、ホテル、オフィスビル、マンションなどへの設備導入を図る。
プライメタルズ 中国・上海の宝鋼向けDCRミルが稼働開始
プライメタルズテクノロジーズは2月14日、中国の鉄鋼メーカー、宝山鋼鉄股フン有限公司(以下、宝鋼)の上海工場に納入した新ダブルコールドリダクション(DCR)ミルが稼働を開始したと発表した。
このDCRミルは、宝鋼の「ブリキ製品構成最適化プロジェクト」の一環として、同社が2016年12月に受注したもので、年間20万5000㌧の冷延鋼帯を生産できるように設計されており、DCRモードと調質モードの両モードで操業が可能。処理された鋼帯は飲料缶、金属キャップ、電子部品などの材料として用いられる。
宝鋼は、近年発足した世界第2位の鉄鋼メーカーとして年産やく6540万㌧(2017年)を誇る宝武鋼鉄集団有限公司の一員。