日本 パキスタン繊維産業の人材育成・技術力向上に5億円の無償資金協力

日本政府は、パキスタンの繊維産業における人材育成および技術力向上支援に5億円を無償資金協力する。パキスタンの首都イスラマバードで3月19日、日本の松田邦紀駐パキスタン特命全権大使と、パキスタンのサイヤド・パルヴェイズ・アッバス財務・歳入・経済省経済担当次官との間で、この案件に関する書簡の交換が行われた。
パキスタンでは自生している綿花を使用した繊維製品の生産が盛んで、繊維産業は同国の輸出額の50~60%を占める主要産業となっている。しかし現状では、市場における付加価値の高い縫製品、加工繊維製品の割合は限定的。そのため近年の経済成長率4%程度から、さらなる経済成長や輸出競争力お強化のためには人材育成および技術力向上が必要とされている。