ダイハツ 4/8から「コペン」など3車種の出荷順次再開

ダイハツ工業(本社:大阪府池田市)は4月2日、「コペン」など軽乗用車3車種の出荷を8日から順次再開すると発表した。これにより国内で生産している24車種のうち23車種の出荷を再開することになる。
ダイハツ九州の大分工場(所在地:大分県中津市)で生産している「タフト」の出荷を8日に、ダイハツ本社工場でダイハツブランドとOEM先のトヨタ自動車の2車種で展開する「コペン」の出荷を15日にそれぞれ再開する。この結果出荷再開のめどが立っていないのは、大分工場で生産している「ムーヴキャンバス」の1車種のみとなる。

ダイハツ 「軽」販売で首位陥落 スズキ18年ぶり返り咲き

自動車販売業界団体のまとめによると、2023年度の軽自動車販売台数でスズキが軽自動車の国内シェアで18年ぶりにダイハツ工業を抜き首位となった。スズキは前年比7%増の55万2,251台だった。これに対しダイハツ工業は、認証検査不正による出荷停止が響き同22%減の44万3,694台にとどまった。

経産省 ラピダスの半導体開発に最大5,900億円支援発表

経済産業省は4月2日、国内で最先端半導体の製造を目指すラピダスに2024年度で最大5,900億円を支援すると発表した。この結果、トヨタ自動車やNTTなどが出資するラピダスへの支援額は累計で最大9,200億円となる。新たに支援する最大5,900億円のうち5,635億円が北海道千歳工場の前工程、535億円が組み立てなどの後工程に初めて支援する。政府は経済安全保障上の観点から、重要な最先端技術の確立を強力に後押しする。

残業規制4/1より運送業等4業種でスタート 就労環境改善

働き方改革関連法に基づく時間外労働(残業)の上限規制法が4月1日、自動車運送業(トラック、バス、タクシー)、建設業、医師、鹿児島・沖縄両県の製糖業の4業種に導入された。数多くの過労死を招いた長時間労働の教訓を踏まえて始まった働き方改革の節目で、これを機に就労環境の改善が期待される。
ただ、すでに顕著な人手不足がさらに深刻化。物流停滞、建設工期の遅れなど景気の減速要因となる「2024年問題」として産業界に強い懸念が広がっている。

ソニー タイの半導体工場新棟稼働 2,000人の雇用創出

ソニーセミコンダクタソリューションズは3月28日、タイ法人でイメージセンサー(画像センサー)の後工程などを手掛けるソニーデバイステクノロジー(タイランド)が、新工場の竣工式を執り行ったと発表した。ソニーデバイステクノロジー(タイランド)は、タイ中部パトゥムタニ県バンガディ工業団地の半導体工場に新棟「4号棟」を建設し、2月から生産ラインを稼働している。主な生産品目は車載用イメージセンサー、ディスプレイデバイス、データセンター向け半導体レーザー。
敷地内ではすでにスマートフォン向けの半導体施設があるが、ここを拡張する形で新工場(新棟)を整備したもの。今後、約2,000人の雇用創出を見込む。

日銀短観 大企業の製造業4期ぶりに悪化, 非製造業好調

日銀が4月1日発表した3月の短観(短期経済観測)によると、大企業の製造業は前回の昨年12月から2ポイント下落して「プラス11」と4期ぶりに悪化した。一方、大企業の非製造業は前回より2ポイント上昇して「プラス34」と8期連続で改善した。
製造業の悪化は、自動車大手のダイハツ工業などが認証不正問題を受け、一部生産を停止したことで、自動車や非鉄金属などの部門で景況感が大幅に悪化したため。非製造業好調の要因は、引き続き伸びるインバウンド需要や価格転嫁の進展。
日銀の短観は国内の企業およそ9,000社から景気判断を聞き取り、3カ月に1度発表しているもの。

23年の休廃業約5万社, 13年以降で最多 価格転嫁進まず

東京商工リサーチのまとめによると、2023年の休廃業・解散企業は前年比0.3%増の4万9,788社に上った。比較できる2013年以降で最多となった。燃料・原材料・副資材など諸物価の大幅な上昇、人手確保へ人件費が不可避となる中、新型コロナウイルス禍の企業支援、補助金もなくなり、コスト上昇分の価格転嫁が十分に進んでいない。こうした状況を受け、財務体質の弱い中小・零細企業を中心に、市場からの退出を選択せざるを得なくなった企業が増えているためだ。

明治 中国・上海市に新設のアイスクリーム拠点稼働開始

明治(本社:東京都中央区)は3月29日、中国事業を統括する100%出資子会社の明治(中国)投資有限公司を通じて増資して新設した明治制果食品工業(上海)有限公司(所在地:上海市)のアイスクリーム生産拠点が3月20日より生産を開始したと発表した。これにより、中国におけるアイスクリームの生産能力を約2倍に拡大する。同国におけるアイスクリーム市場の拡大に対応する。

小糸製作所 インド・グジャラート工場稼働開始 3拠点目

小糸製作所(本社:東京都品川区)は3月29日、子会社のインディア・ジャパン・ライティング・プライベート・リミテッド(以下、IJL)が、インドで3拠点目となるグジャラート工場を建設、3月より稼働を開始したと発表した。中長期的に成長が見込まれるインド自動車産業市場で自動車照明器の受注拡大につなげる。同社のインドにおける自動車照明機器の生産は、北部ハリヤナ州のバワール工場、南部のタミルナドゥ州のチェンナイ工場が担っている。
グジャラート工場の用地は約10万㎡、建屋は約2万6,700㎡、延床面積2万9,000㎡。生産能力は自動車用前照灯/標識灯各50万台(2025年度末予定)。投資金額は約37億円(2018〜2024年度合計)。主要納入先はマルチ・スズキ・インディア、タタ自動車など。

ヤマダホーム, ALSOK ホームセキュリティ標準搭載で提携

ヤマダホーム(本社:群馬県高崎市)とALSOK(本社:東京都港区)は3月29日、ALSOKの最新ホームセキュリティ「HOME ALSOK Connect」を標準搭載した住宅の販売に向けて、業務提携契約を締結したと発表した。ヤマダホームズが販売する「YAMADAスマートハウス」への全棟標準搭載および一部パッケージ商品で取り扱いを開始する。
急増する、そして凶悪化する新手の侵入犯罪に対応、”住まいの防犯対策”を強化し、両社協働で社会課題の解決に取り組んでいく。