ENEOS ミャンマー開発事業からの撤退手続き完了

ENEOSホールディングス(本店:東京都千代田区)は4月13日、子会社によるミャンマーにおける石油・天然ガス開発事業からの撤退について、同国政府の承認手続きが完了したと発表した。ミャンマーのイエタグンガス田事業に関して、ENEOS子会社のJX石油開発が40%出資する事業会社JXミャンマーが、同事業のオペレーター、ペトロナス・チャリガリ社および他の共同事業者に、2022年4月29日付で事業撤退を通知していた。

センコーGとJR貨物 内航船を共同保有, 24年春竣工

センコーグループホールディングス(本社:東京都江東区)と日本貨物鉄道(本社:東京都渋谷区、以下、JR貨物)は4月12日、総トン数499トン型貨物船を共同で1隻新造し、保有することで造船契約を締結したと発表した。2024年春に竣工する。コンテナや一般雑貨など最大1,600トンの積載に対応する。
船体は長さ70mで、幅12.5m。最大積載量5トンの12フィートコンテナであれば80個運べる見込み。平時はセンコーグループホールディングスの海洋事業者が運航し、地震などの災害によって鉄道網が寸断された際には、JR貨物が代行輸送手段として使う。
全国各地で甚大な自然災害が多くなる中、輸送手段の複線化を進めることで安定した物流網の構築につなげる。

シャープ インドネシアのエアコン新工場で出荷開始

シャープ(本社:大阪府堺市)は4月12日、インドネシアの生産販売会社PT.Sharp Electronics Indonesiaが拠点を構えるカラワン県カラワン工業団地に建設していたエアコン新工場が4月初旬より生産を開始し、同日より出荷を開始したと発表した。
同工場の生産能力は年間90万台。投資金額は約40億円。同工場では、インドネシア国内およびASEAN諸国の旺盛な需要に対応する生産・輸出拠点として、ノーマルタイプエアコンはもちろん、省エネ性能が高いインバーターエアコン・プラズマクラスター搭載エアコンなどを生産する。

JR西日本 燃料電池車両を開発へ 姫路に水素拠点

JR西日本(本社:大阪市北区)は4月12日、脱炭素に向けて水素を燃料にして発電する燃料電池を使った車両を開発すると発表した。走行時に二酸化炭素(CO2)を排出しない車両を、ローカル線のディーゼル車両と置き換え、CO2の排出量を削減していく。2030年代の導入を目指す。また、水素の供給や輸送を担う拠点として、2030年代に兵庫県姫路市に「総合水素ステーション」を整備する。
新車両開発は、燃料電池と蓄電池を組み合わせたハイブリッド型を軸に進める。JR西日本は現在約450両のディーゼル車両を運行しており、段階的に燃料電池車両に置き換えていく。

アイスペース 4/26にも月面着陸へ 民間で世界初

宇宙スタートアップのispace(本社:東京都中央区、以下、アイスペース)は4月12日、月面に向けて運航している無人宇宙機の着陸予定日時を最短で4月26日午前1時40分(日本時間)に設定したと発表した。月面への着陸に成功すれば日本初で、民間企業主導で開発した機体では世界で初めてとなる。
アイスペースの月着陸船は宇宙航空研究開発機構(JAXA)のロボットやアラブ首長国連邦(UAE)の月面探査車、日本特殊陶業の全固体電池など7つの機器を搭載している。

ホンダ 韓国ポスコとカーボンニュートラルで連携

ホンダは4月11日、韓国のポスコホールディングスとカーボンニュートラルの実現に向けた包括的パートナーシップの検討を開始したと発表した。環境対応技術や電動化技術など互いの強みを持ち合い、この取り組みを加速する。将来的な協業を見据え、車体鋼板、電磁鋼板、バッテリー、リサイクルの各領域での検討が必要と考え、今回合意した。

エニグモ ヤマト運輸と連携し越境EC配送サービス

エニグモ(本社:東京都港区)は4月11日、米国ヤマト運輸(本社:米国)、ヤマト運輸(本社:東京都中央区)と連携し、エニグモが運営するスペシャルティ・マーケットプレイス「BUYMA」において、4月10日から越境EC匿名配送サービス「BUYMA YAMATO」の提供を開始したと発表した。米国、カナダから日本向けの荷物を対象に開始し、今後韓国など他エリアからの荷物にも対象を拡大、展開していく。
送り状に出品者・購入者の氏名や住所を表示しないため、お互いの個人情報を相手に知られることなく、より安心した取引が可能という。

帝人フロンティア PU弾性繊維を除去する技術を開発

帝人フロンティア(本社:大阪市北区)は4月10日、ポリエステルのケミカルリサイクルにおいて、前処理工程に新たな処理剤を用いることで、ポリエステル衣料品からポリウレタン弾性繊維(以下、PU弾性繊維)を除去する異素材除去技術を開発したと発表した。これにより従来では困難だったPU弾性繊維を含むポリエステル衣料品から、高品質なリサイクルポリエステルを生産することが可能になる。

大阪ガス・IHI マレーシアでのメタン製造事業で覚書

大阪ガス(本社:大阪市中央区)とIHI(本社:東京都江東区)は4月10日、マレーシアの大手国営ガス・石油供給事業者ペトロナス・グループ(本社所在地:クアラルンプール)と、同国の未利用森林資源や農業残渣を活用したe-methane(e-メタン)製造事業の、基本設計の実施判断に向けた詳細検討を開始するための覚書を締結したと発表した。
同事業では、バイオマス化技術とメタネーション技術を組み合わせた新たな方式により、再生可能エネルギー電力の価格に影響されないe-メタンの製造を目指す。また、2030年に製造したe-メタンを、ペトロナスがマレーシアの保有するLNG基地で液化し、日本などに輸出することを目指す。

東京ディズニー開園40年 客数から満足度向上に転換

東京ディズニーランド(TDL、所在地:千葉県浦安市)が4月15日、開園40周年を迎える。運営するオリエンタルランドは新型コロナ禍における規制の中での営業をきっかけに進めてきた、入園者数を追う戦略から満足度を高めて収益を確保する戦略への転換をより鮮明にしていく。
40周年を記念して5年ぶりに刷新する通年パレード「ディズニー・ハーモニー・イン・カラー」を10日、報道陣に公開した。ミッキーマウスをはじめとして数多くの人気キャラクターが登場した。
ちなみに大人のチケット料金は、開園当初(1983年4月15日)3,900円だったが、現在は需給に応じて7,900〜9,400円(税込)となっている。