島津製作所 CGHとシンガポールで共同研究ラボ開設

島津製作所(本社:京都市中京区)は12月25日、シンガポールののチャンギ総合病院(CGH)と同社のアジア統括会社Shimadzu(Asia Pacific)Pte.Ltd.(以下、SAP)が開設した共同研究ラボ「Shimadzu-CGH Clinomics Centre」に2023年2月から血液検査プロジェクトによる高血圧症の診断支援事業を開始したと発表した。これまでに同ラボの検査結果の迅速な提供により、治療効果の向上に貢献しているという。

タイ政府 日系自動車4社が5年でEVに6,200億円投資

タイ政府は12月25日、日系自動車メーカー4社(トヨタ自動車、ホンダ、いすゞ自動車、三菱自動車)が、今後5年で電気自動車(EV)の現地生産へ合わせて1,500億タイバーツ(約6,200億円)投資する計画だと発表した。日本勢はタイの自動車市場で高いシェアを持つが、EVでは中国勢に遅れを取っており、巻き返し策が注目されている。

IHI 天然ガス熱分解による水素製造試作機での実験開始

IHIは12月25日、横浜事業所で12月から天然ガス熱分解による水素製造試作機の実験を開始すると発表した。水素製造量10kg/日相当の運用を開始し、商用化に向けた様々な基礎データの取得を始める。
この水素製造技術は、天然ガスを加熱し水素と固体の炭素に分解する技術。従来の水蒸気改質による水素製造技術に比べ、単位当たりの水素を生成するために必要なエネルギーが約4割削減できるという。また、炭素は90%以上を固体で回収されるため、CO2排出量の大幅な削減が期待される。触媒には鉄鉱石を使用し、鉄鉱石のハンドリングにはIHIが長年保有してきた流動層技術を活用することで、最大100トン/日の水素製造を目指す。

KDDIスマートなど 島根・津和野でドローン配送実証実験

島根県津和野町、KDDIスマートドローン(本社:東京都港区)、NEXT DELIVERY(本社:山梨県小菅村)は12月25日、島根県津和野町で19〜21日、地域課題解決に向けたドローン実証実験を実施したと発表した。この実証は、池村地区で食料品や日用品などをドローンの配送を行うことにより「買い物難民」の課題解決を検証。また、災害時の道路の寸断時の緊急物資配送を想定し、非常食や防災用品をドローンの配送を行うことによる「災害時の孤立地域発生」の課題解決について検証を行った。

JERA AOTSとフィリピンのLNG導入の制度設計を支援

JERAは12月25日、一般財団法人海外産業人材育成協会(AOTS)との間で、フィリピンにおけるLHGの導入に向けた制度設計等の支援に関する契約を結んだと発表した。この契約はAOTSが実施する「フィリピンにおけるLNG導入に向けた制度設計支援等事業」の委託先として、JERAが採択されたことを踏まえ締結したもの。
これにより、JERAは①LNG貯蔵・再ガス化ターミナル、送ガス・配ガスシステム、第三者アクセスに関する施設の建設、操業、維持管理に関する規制の作成支援②LNG、天然ガスに係るフィリピン国家規格の草案作成支援③天然ガスの需要およびバタンガス経済特区での発電所・ボイラーの事業性調査支援ーなどを行う。

ホンダ 中国でマニア向け大型二輪事業強化で新会社

ホンダは12月25日、中国現地法人、本田技研工業(中国)投資有限公司(本社:中国・北京市)がマニア向けの大型二輪モデルの販売事業を手掛ける新会社、HondaMotorcycle(Shanghai)Co.,Ltd.(以下、ホンダモーターサイクル上海)を12月末に設立すると発表した。新会社は上海市に本社を置き、2024年4月1日に事業運営を開始する予定。資本金は1.96億人民元で、本田技研工業(中国)投資有限公司が100%出資する。

ホンダ トクヤマと実証 データセンター電源に水素電池 

ホンダは12月25日、化学大手トクヤマと連携し、データセンター向け電源に水素燃料電池を使う実証実験をを始めると発表した。車載用の使用済み燃料電池を定置用蓄電池に転換して使う可能性を探る。同実証実験はNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の事業に採択されている。実証機関は2023年度から2025年度までで、事業性などを検証する。

シーアールイー インドネシア西ジャワ州で物流施設開発

シーアールイー(本社:東京都港区)は12月25日、連結子会社CRE Asia Pte.Ltd.が参画する合弁会社Cella Management Pte.Ltd.がマルチ型物流施設の開発用地の売買契約を締結したと発表した。このプロジェクトはインドネシア西ジャワ州ボゴール県チルンシに位置し、現在建設中の高速道路の入口が5km以内に完成する予定。
マルチ型物流施設の建物は地上1階建て、延床面積は約6万5,000㎡(約2万坪)。施設は2期に分け、第1期は2024年春、第2期は2025年春にそれぞれ竣工の予定。

ソフトバンクロボ 中国PUDUのサービスロボ取扱開始

ソフトバンクロボティクス(本社:東京都港区)は12月25日、中国のShenzhen Pudu Technology Co.,Ltd.(本社:中国広東省深セン市、日本法人Pudu Robotics Japan、以下、PUDU)の日本における総代理店として、同社の商用サービスロボットの取り扱いを開始したと発表した。これは今年9月にPUDUと締結したマスターディストリビューター契約(総代理店契約)に基づくもので、国内外で人気の高い「BellaBot」「KettyBot」なども取り扱う。