川崎重工 シンガポールMRT用364両を受注

川崎重工 シンガポールMRT用364両を受注

 川崎重工業は5月29日、中国の車両メーカー、南車青島四方機車両股分有限公司(南車四方)と共同で、シンガポール陸上交通庁(LTA)からMRT(地下鉄・高架鉄道)用車両364両を受注したと発表した。受注金額は約600億円。同社はプロジェクト全体の統括、設計、台車や主要機器を供給、南車四方は完成車両の製作、工場試験および信号・通信などのシステム検証試験などを担当する。2018年から2021年にかけてLTAへ納入する。

東電が海外投資を再開 丸紅と比で火力発電事業

東電が海外投資を再開 丸紅と比で火力発電事業

 東京電力は東日本大震災発生後、中断していた海外投資を再開する。丸紅と組み、フィリピンに出力40万㌔㍗の石炭火力発電所を新設。総事業費は1000億円で2017年に稼働を目指す。経済成長で電力需要が伸びる東南アジアでの事業を拡大する。16年の電力小売り自由化による競争激化や原子力発電所事故の賠償費用の確保などに備え、収益を多様化する。日本経済新聞が報じた。

 

鴻海 ”米アップル依存“脱却へ動き加速

鴻海 ”米アップル依存“脱却へ動き加速

 台湾の受託生産大手、鴻海(ホンハイ)精密工業が米アップルへの過度な依存から脱却する動きを加速させている。日本経済新聞が報じた。

   4月に中国のITインフラ設備大手、北京世紀互聯寛帯数据え中心と組み、中国・台湾4カ所にデータセンターを建設すると発表したのに続き、5月27日には通信子会社の国碁電子を通じて台湾の通信4位、亜太電信に出資すると発表。約117億台湾㌦(約398億円)を出資し、亜太電信が6月20日までに実施する第三者割当増資に応じ、全株式の14.99%を握る筆頭株主になる。鴻海は他の株主とも交渉して亜太電信の株式の過半を握る方針。

   鴻海は2013年10月に国碁電子を通じて台湾の4Gの免許を落札していたが、今回の出資で台湾の通信大手の一角に躍り出ることになる。これは鴻海が推進する「垂直統合戦略」の一環で、連結売上高4~5割を占めるとされるアップルの成長鈍化に加え、受注独占の構図が崩れ、郭台銘董事長が主導してきた成長神話に陰りが出てきたためだ。

日立がムンバイの高層住宅に高速エレベーター

日立がムンバイの高層住宅に高速エレベーター

 日立製作所および同社グループ企業は5月28日、インド・ムンバイで建設が進められている地上73階建ての高層住宅プロジェクト「ナサニ・ハイツ」向けに、インド最高速となる分速360㍍の超高速エレベーター4台を含む14台のエレベーターを一括受注したと発表した。ナサニ・ハイツは2016年に竣工する予定。受注したエレベーターはタイ工場および国内工場から納入する。

 

アデランスがラオスで初の全額出資の自社工場

アデランスがラオスで初の全額出資の自社工場

 アデランスは5月28日、ラオスに全額出資子会社アデランス・ラオスを設立し、中部サワンナケート県でラオス初となる自社工場に着工したと発表した。9月の稼働を目指す。首都ビエンチャンで委託工場を稼働しているが、自社工場は初めて。サワンナケート工場は、サワン・セン経済特区(SEZ)D地区に設ける。投資額は約1億円。従業員はビエンチャンの委託工場が約1000人、サワンナケート工場は3000人を見込む。新会社「アデランス・ラオス」(資本金約1億円)は、5月19日付で設立。NNAが報じた。

川崎重工が中国で環境配慮型ゴミ処理プラント受注

川崎重工が中国で環境配慮型ゴミ処理プラント受注

 川崎重工は5月28日、中国で中国海螺グループ(CONCHグループ)との合弁会社、安徽海螺川崎工程有限公司(ACK)が、共同開発した環境配慮型ごみガス化システ「CKKシステム(CONCH Kawasaki kiln System)」4機を受注したと発表した。甘粛省、重慶市、福建省、貴州省に8月から順次納入する。

住友精化 韓国でおむつ用吸水樹脂工場を新設

住友精化 韓国でおむつ用吸水樹脂工場を新設

 住友精化は5月28日、韓国全羅南道麗水(よす)市に紙おむつ用材料となる吸水性樹脂(SAP)の工場を新設すると発表した。投資額は所要の土地購入などを含め約100億円で、2016年5月に稼働の予定。

 新工場の運営は今後、設立する現地法人が担当する。同新会社の商号は未定で、資本金は約50億円(約526億ウォン)で、同社グループが100%出資する。住友精化全体のSAPの年産能力は、今回の新工場の5万9000㌧が加わり、約2割増の38万6000㌧になる。

ダイハツ がマレーシアに小型エンジンの新工場

ダイハツ がマレーシアに小型エンジンの新工場

 ダイハツ工業は5月28日、約150億円を投じ、マレーシアにエンジン工場を新設すると発表した。2016年に稼働し、現地の車両組み立て工場に供給する。年産能力は約14万基。現地の既存工場が老朽化しているため、新工場でコスト競争力を高める。新工場はネグリスンビラン州セレンバン市に約14万平方㍍の用地を確保。当初は約150人の従業員で生産開始する。

グローリーが需要増に備えフィリピンで工場増設

グローリーが需要増に備えフィリピンで工場増設

 貨幣処理機などの生産を手掛けるグローリー(兵庫県姫路市)は、フィリピンカビテ州で現金自動預払機(ATM)向け紙幣入金ユニットや紙幣入出機などの増産体制を整える。レンタル工場を借りて、生産拠点を現行の4カ所から5カ所に増やし、活発化する欧米やアジアなどの需要増に対応していく。

 カビテ州の工業団地「カビテ経済区(CEZ)」にある新しい工場(建屋面積約6900平方㍍)では、現行工場で手掛けている紙幣入金ユニットを生産する。すでに一部を移管。今年10月をメドに、新工場はフル稼働に入る。

 同社は現地法人グローリー・フィリピンを通じてCEZ内に自社工場2カ所、レンタル工場2カ所を操業。銀行の窓口業務で使用する紙幣入出機や計数機などを生産している。NNAが報じた。

マルチスズキが低燃費のCNG版セレリオを発表

マルチスズキが低燃費のCNG版セレリオを発表

 インド自動車最大手マルチスズキは5月26日、コンパクトカー「セレリオ」の圧縮天然ガス(CNG)エンジン搭載車「セレリオ・グリーン」を発表した。デリーでの販売価格は46万8000ルピー(約81万円)。民放のNDTVが報じた。

   CNG版セレリオは、ガソリンで走行可能なバイフューエル車。CNGモードではガス1㌔㌘当たり31.79㌔㍍のクラス最高水準の低燃費を実現している。セレリオ・グリーンはマルチスズキにとって7車種目のCNG車。