国際通貨基金(IMF)は4月14日、2020年の世界全体の経済成長率について、新型コロナウイルスの感染拡大の影響でマイナス3%まで大幅に落ち込むとの見通しを発表、1929年以降に始まった世界恐慌以来の最悪になるとの認識を示した。これはリーマン・ショックの影響を受けた2009年のマイナス0.1%を大きく下回る水準。
内訳をみると、米国がマイナス5.9%と、1946年以来74年ぶりの水準になるほか、中国はプラス1.2%と、1976年以来44年ぶりの低成長にとどまる。日本はマイナス5.2%と2009年以来11年ぶりの低い水準になると見込まれている。このほか、欧州はイタリアがマイナス9.1%、ドイツがマイナス7%、英国がマイナス6.5%に落ち込む見通し。
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日清紡G マスク関連製品の生産増強 インドネシアでガーゼ生地
日清紡ホールディングス(本社:東京都中央区)は4月9日、日清紡テキスタイルを中心とする日清紡グループの繊維事業で生産体制を見直し、世界的な不足が指摘されているマスク製品の生産を増強していることを明らかにした。
医療用マスクの耳掛け部材として使われているモビロンテープ(ポリウレタンエラストマー)を、新たな設備も追加し、マスクメーカーの増産に対応する。今回の設備追加により医療マスク用モビロンテープの年間生産能力はマスクで約6億枚分になる。
インドネシアのテキスタイル生産拠点では、ドレスシャツ用生地の生産ラインを転用して、マスク用ガーゼ生地の生産を開始した。現時点でマスクで最大200万枚分の生地を生産する予定。
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清水建設 フィリピンの地下鉄・道路整備でJV1,000億円超を受注
清水建設(本社:東京都中央区)は4月9日、共同企業体(JV)を組成し、フィリピンで2案件で合わせて1,000億円を超える大規模なインフラ工事を受注したと発表した。1件は同国運輸省から受注した同国初の地下鉄工事「マニラ首都圏地下鉄事業」の部分開業区間の2つの工事で、請負金額はそれぞれ約670億円、約370億円。もう1件は公共事業道路省から受注した「ダバオ市バイパス建設事業」の南・中央区間で約270億円(いずれも税抜き)。地下鉄工事のJVパートナーはフジタ、竹中土木、地元のEEI社、バイパス建設は地元のUlticon社と竹中土木。
マニラ首都圏地下鉄事業は、首都圏北部ミンダナオ通りとアキノ国際空港が位置する南部ウエスタンビクタンを結ぶ32.4kmの地下鉄区間に、15駅舎と1車両基地を整備する。ダバオ市バイパス建設事業は、ミンダナオ島の交通渋滞緩和、経済・社会発展を目的に計画された、ダバオ市南部シワランから中央部インダンガンを結ぶ全長約30kmのバイパス道路。今回受注した工区は中央部分の全長10.7kmの区間。