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キオクシア 200億円投じ研究開発向け新棟を2拠点で建設

半導体大手キオクシア(旧 東芝メモリ、所在地:東京都港区)は5月13日、フラッシュメモリおよびSSD(ソリッドステートドライブ)の研究開発を強化するため、横浜テクノロジーキャンパス(所在地:横浜市栄区)に技術開発新棟を建設し、横浜市神奈川区にクリーンルームを備えた研究開発拠点(仮称:新子安研究拠点)を新設すると発表した。投資額は約200億円で、2023年の稼働を予定。これに伴い、横浜市と川崎市に分散している部門を集結させ連携しやすい体制に整える。

東テク 東南アで計装事業のQA社を子会社化 海外事業拡大へ

各種設備機器販売・設備工事を手掛ける東テク(本店:東京都中央区)は5月11日、東南アジア各国でビルディングオートメーション事業(計装事業)を展開しているクオンタム・オートメーション(以下、QA社)の株式を取得し、同社およびその子会社(以下、QAグループ)を子会社化すると発表した。全株式の取得価額は40億円。株式譲渡実行日は2021年9月下旬の予定。
QA社はシンガポールに本拠を置き、東南アジア諸国で計装事業の豊富な施工・保守・メンテナンス実績と技術力を持つ。東テクグループが国内事業で培ってきた営業力と、QAグループの技術力をを掛け合わせることで関連・周辺事業を含めシナジーの創出を図り、海外事業の拡大につなげる。

勤務医ユニオンが東京五輪中止を要請「新たな変異株生む恐れ」

勤務医でつくる労働組合「全国医師ユニオン」は5月13日、東京都内で記者会見し、東京五輪・パラリンピックの中止を内閣府や厚生労働省に求めたことを明らかにした。世界から数万人の選手や関係者が集まれば、新型コロナウイルスの新たな変異株を生む恐れがあることなどを理由としている。

ACSL インドへ本格進出ための合弁会社を設立

自律制御システム研究所(所在地:東京都江戸川区、以下、ACSL)は5月12日、ASEAN(東南アジア諸国連合)に本格進出するため、インドでAeroarc Private Limited(以下、Aeroarc)と共同出資の合弁会社、ACSL India Private Limitedを設立すると発表した。インドでACSLのドローンを製造、販売していくことを目指し、ASEANへの進出を本格化していく。

横浜市大 ワクチン接種者の9割が変異株の中和抗体の保有解明

横浜市立大学の研究チームは5月12日、現在接種が進められている新型コロナウイルスワクチンが、従来株のほか様々な変異株に対しても中和抗体の産生を誘導し、液性免疫の効果が期待できることを明らかにした。日本人のワクチン接種者111名(未感染105名、既感染6名)を対象にファイザー製ワクチンの有効性について、中和抗体(液性免疫)の保有率を調査した。
独自の迅速抗体測定システム「hiVNT新型コロナ変異株パネル」を活用して、従来株および変異株7種の計8種に対する中和抗体を測定。未感染者でワクチン2回接種した人のうち99%が従来株い対して中和抗体を保有していた。N501Y変異株を有する3つのウイルス株(英国、南アフリカ、ブラジル株)に対しても90~94%の人が中和抗体を保有していた。計9株すべてに中和抗体陽性だった人は全体の約9割(93/105、89%)だった。

ソフトバンクG 連結純利益4.9兆円 日本企業の国内最高更新

ソフトバンクグループは5月12日発表した2021年3月期の連結純利益は4兆9,879億円となり、日本企業の歴代最高を更新した。従来の最高益はトヨタ自動車が2018年3月期に記録した2兆4,939億円。世界的な株高を追い風に投資事業で7兆円余を稼ぎ出し「GAFA」と肩を並べる規模を確保した。

高齢者ワクチン接種「7月完了」85.6% 政府が全国調査

政府は5月12日、新型コロナウイルスワクチンの高齢者向け接種をめぐる全国1,741市区町村への調査で、全体の85.6%にあたる1,490自治体が、接種を「7月末までに完了できる」と回答したと発表した。これが実現されれば対象の高齢者約3,000万人の接種が済むことになる。
このほか、「8月中」と回答したのは185自治体(全体の10.6%)、「9月以降」と答えたのは66自治体(同3.8%)だった。

デジタル庁 9/1発足 改革関連6法成立 オンライン化推進

デジタル改革関連6法が5月12日、参院本会議で与党などの賛成多数で可決、成立した。これにより、改革の”司令塔”となるデジタル庁を9月1日に発足させるほか、マイナンバーカードの普及、押印の廃止を含む行政手続きのオンライン化など改革を加速させる。
政府は、デジタル化が遅れた日本の現状を変える切り札と期待をかけるが、個人情報保護への懸念も出ており、この点がきちんと払拭されない限り理解は広がらず、今後の課題となる。

JR21年3月期連結決算で全6社赤字転落 総額1兆円 コロナ禍

JR旅客6社の2021年3月期連結決算が5月12日出そろい、全社の最終(当期)損益が赤字に転落した。赤字額の合計は1兆805億円となり、1987年の民営化以降で最大。新型コロナウイルスの感染拡大で鉄道利用者が激減したことが大きく響いた。
JR東日本は赤字額が5,779億円となったのをはじめ、JR東海とJR西日本も赤字額が2,000億円を超えた。前期の314億円の黒字からJR九州は189億円の赤字に、JR北海道とJR四国はそれぞれ前期の19億円、12億円の黒字から大幅な赤字に転落した。