レンゴー タイ包装大手プレパックに出資

レンゴー タイ包装大手プレパックに出資

 レンゴーは5月14日、タイの合弁会社を通じ現地の包装大手プレパック・タイランドに出資したと発表した。出資額は約10億6800万円で、株式の22%を取得した。プレパックは食品などに使うフィルム包装を強みとする。

 プレパックの2013年度の売上高は約46億円。タイに2カ所の工場を持ち、生産能力は年1万4000㌧。東南アジアでは個人所得増加に伴い、冷凍食品やおむつのパッケージに使うフィルム包装の需要が増えている。レンゴーは出資を通じて、同地域の事業基盤を広げる。日本経済新聞が報じた。

ホンダ インドの二輪車整備拠点1.5倍の1000カ所に

ホンダ インドの二輪車整備拠点1.5倍の1000カ所に

 ホンダは2014年度中に、インドで二輪車の整備・修理拠点を現在の1.5倍の1000カ所に増やす。消費者の身近なところにサービス拠点を設け、販売促進につなげるのが狙い。インドは世界最大の市場で今後も成長が見込める。シェア首位のインド二輪車大手ヒーロー・モトコープに対抗する。日本経済新聞が報じた。

ジャパンマテリアルが台湾工場の生産能力を2倍に

ジャパンマテリアルが台湾工場の生産能力を2倍に

 半導体や液晶パネルの製造工程に使われる特殊ガスの供給装置を手掛けるジャパンマテリアル(三重県三重郡菰野町)は今秋以降、台湾・台中市の全額出資子会社、茂泰利科技の特殊ガス充填工場の生産能力を2倍に増強する。投資額は約2億円。スマートフォン向けの半導体・液晶メーカーでの需要増大に対応する。早ければ10月にも設備の増強工事を開始する。

 現在、台湾工場の年間売上高は約7億円で、設備増強後は、中国に進出している台湾企業にも供給し、中国市場では年間10億円程度の販売を目指すという。

NNAが報じた。

日産の中国合弁、新車販売17~18年度に200万台へ

日産の中国合弁、新車販売17~18年度に200万台へ

 日産自動車の中国合弁会社、東風汽車(湖北省武漢市)の関潤総裁は5月13日、中国での年間新車販売を2017年度から18年度までの間に200万台とする方針を示した。13年度から約58%増となる計画。市場シェアは13年度の6.1%から10%まで引き上げる。15年度までに達成する目標だったが、この間の日中関係の悪化に伴う落ち込みで、先送りした形。新浪財経が報じた。

 日産の13年度の中国新車販売(卸売実績)は前年比17.2%増の126万6200台。年間販売で過去最高を記録した。14年1~4月は前年同期比19.1%増の40万1600台。14年度の中国販売目標を前年比約10.6%増の140万台に設定している。

住友金属鉱山 フェロニッケルをフィリピンから調達

住友金属鉱山 フェロニッケルをフィリピンから調達

 住友金属鉱山は、日本で必要なフェロニッケル原料をフィリピンから輸入する。同社が出資するフィリピン資源大手のニッケル・アジア(NAC)から調達する。これは、インドネシアで今年1月から未加工鉱石の輸出が禁止されたことを受けたもの。

  同社は2010年ごろまで、ニューカレドニアとインドネシアからの輸入が半々だった。しかし、インドネシアの禁輸措置を受けて、今年はフィリピンからの輸入を開始した。2015年の調達先はニューカレドニアから6割、フィリピンから4割としたい考えだ。フェロニッケルはステンレス鋼の生産に使われる。NNAが報じた。

鴻海精密鉱業1~3月期は50%増益 人員削減効果

鴻海精密鉱業1~3月期は50%増益 人員削減効果

 電子機器の受託製造サービス(EMS)で世界最大手、台湾の鴻海精密鉱業は5月14日、2014年1~3月期決算を発表した。連結営業利益は前年同期比50%増の209億台湾㌦(約711億円)だった。人件費上昇で利益圧迫要因となっていた人員を主力工場の生産自動化に伴い、12年末に約150万人だった中国の従業員を13年末に約100万人に減らした効果が出た。

 売上高は同9%増の8834億台湾㌦だった。前年同期は最大顧客の米アップルの成長が急減速したが、今期はスマートフォンなどの販売が堅調で、鴻海の受注も上向いたとみられる。地元メディアが報じた。

あおぞら銀行がシンガポールに駐在員事務所開設

あおぞら銀行がシンガポールに駐在員事務所開設

 あおぞら銀行(東京都千代田区)は5月12日、シンガポールに駐在員事務所を開設したと発表した。東南アジア地域に展開する顧客の合併・買収(M&A)業務支援を強化するのが狙い。日本からは2人が駐在する。米・ニューヨーク、中国・上海、香港の現地法人に続く4カ所目の海外拠点となる。

旭化成せんい タイの不織布工場を4万㌧へ倍増

旭化成せんい タイの不織布工場を4万㌧へ倍増

 旭化成せんい(大阪市北区)は5月14日、タイ・チョンブリ県シラチャ(サハ工業団地内)におけるポリプロピレン(PP)スパンボンド不織布の製造・販売会社、旭化成スパンボンド(タイ)(略称AKST)の設備を増設すると発表した。新設備の生産能力は年産2万㌧で、AKSTの増設後の生産能力は既存設備と合わせ年産4万㌧となる。6月に着工し、2015年11月の稼働を予定。投資額は約50億円。

 同社のスパンボンド不織布は1973年の創業以来「エルタス」ブランドを中心に紙おむつなどの衛生材料、自動車などの各種産業資材や家庭日用品など多岐にわたる用途展開により事業拡大を進めてきた。国内では滋賀県守山市および宮崎県延岡市の2拠点、海外では2012年に設立したAKSTと、3拠点に製造設備を持ち、国内外で積極的な事業展開を行っている。

 タイをはじめ東南アジアで紙おむつのトップシート、バックシートなどで今後さらなる需要増が見込まれることで、将来的には20年までに年産10万㌧規模まで生産能力を引き上げる方針だ。

酉島製作所がミャンマーで上下水道施設受注

酉島製作所がミャンマーで上下水道施設受注

 ポンプ大手の酉島製作所(大阪府高槻市)はミャンマーの最大都市ヤンゴンで上下水道施設の建設を受注した。受注額は6億円強。ヤンゴンの総給水量の約4割を供給する施設で、2015年1月の完成を目指す。13年にミャンマーへの経済制裁が解除されて以降、インフラ案件では日本勢初の受注となる。受注したのは日本の政府開発援助(ODA)案件。酉島はポンプの納入のほか、建屋や設備、電気工事などを含めて施設一式の建設を請け負う。新設上下水道の送・配水量は日量20.45立方㍍。日本経済新聞が報じた。

セーラー万年筆がインドネシアの古材で万年筆

セーラー万年筆がインドネシアの古材で万年筆

 セーラー万年筆は耐久性に優れた古いチーク材を使った「オールドチーク スタンダード万年筆」を発売した。インドネシアの古民家や寺院を解体した古材で、約80~100年以上経った希少な素材を使用した。使い込むほどにチーク材の色合いが増すという。価格は2万7000円。時事通信が報じた。