天馬がインドネシアで樹脂収納ケースを生産

天馬がインドネシアで樹脂収納ケースを生産
 天馬(東京都北区)は今春をめどに、インドネシアで一般消費者向け樹脂製収納ケースの生産を始める。同社は2012年2月からジャカルタの日系百貨店で収納ケースの販売を始めたが、この売れ行きが好調なことから現地生産を決めた。主にOA記紀向け樹脂製品を手掛けるチカラン工場(西ジャワ州ブカシ)の生産品目を拡大して対応する。

ユニクラフトナグラが来年インドネシア進出

ユニクラフトナグラが来年インドネシア進出
 ユニクラフトナグラ(静岡県湖西市)は、2014年12月をめどにインドネシアで手動変速機(MT)部品の新工場を稼働する。建設地は西ジャワ州ブカシ県の工業団地「GIIC」内で、敷地面積は約1万平方㍍。シャフト系部品を生産し、月産能力は約3万台分。日系変速機メーカーに供給する。投資額は約5億円。同社初の海外工場となる。将来は等速ジョイントやエンジン周辺部品の受注も目指し、2020年に売上高8億円を目標に掲げる。

住金物産、”脱”中国依存へ ジャワ島にスーツ工場

住金物産、”脱”中国依存へ ジャワ島にスーツ工場
 住金物産(本社、大阪市西区・東京都港区)はアパレル展開で、中国偏重の生産体制を見直し、東南アジア地区での生産を拡充する。現在、衣料品生産の9割を占める中国の比率を、今後1年間で7割に下げ、東南アジアを3割に引き上げる方針だ。
 同社は2012年7月にインドネシア・ジャワ島中央部の地方都市ソロ郊外でスーツの縫製工場を立ち上げた。日本の量販店で販売されるスーツの大半は、繊維産業が集積し、ノウハウも豊富な中国製だ。インドネシアでスーツを生産する工場はほとんどなく、同工場の労働者もスーツ縫製の素人ばかりという。
 同社が、そんなスーツ縫製の未開の地にあえて工場を建設したのは、中国一辺倒の生産体制を見直すための一手だ。中国沿岸部では人件費高騰に加えて、労働力の確保も困難になっている。そして、労働者が定着せず品質の向上が難しくなるおそれがあるという。

酉島製作所が事業の軸足を保守・管理サービスに

酉島製作所が事業の軸足を保守・管理サービスに
 ポンプ大手の酉島製作所(本社・大阪府高槻市)がインドネシアでの事業の軸足を、水道などに使う汎用ポンプの製造・販売から保守・管理サービスに移す方針だ。こうした方針に沿って、同社は2月にジャカルタ郊外に保守・点検設備を備えた新工場を完成させて体制を強化する。メンテナンス事業を手がけるグループ会社は、2013年に前年のほぼ倍の約25億円の売り上げを見込む。こうした事業構造転換についてインドネシア現地法人の佐藤宏社長は、安価な中国製や韓国製の流入で、汎用ポンプの生産だけでは収益面で厳しい。保守・管理サービスに照準を置く-としている。

現法マンダムは東南ア全体のマーケ・開発の拠点

現法マンダムは東南ア全体のマーケ・開発の拠点
 整髪用ジェルの市場を開拓したマンダム・インドネシア(ジャカルタ市)は、インドネシアを東南アジア全体のマーケティングや開発の拠点と位置づけ、各市場に合わせた商品づくりを進める。販売対象地域は東南アジアに限らず、中東やアフリカも含む。同社では、一時的な出荷も含めれば、紛争地域を除くアフリカのすべての国で販売実績があるという。

 

シャープがインドネシアで90型TV発売

シャープがインドネシアで90型TV発売
 シャープは1月22日、インドネシアで90型液晶テレビを発売したと発表した。店頭価格は165万円前後を想定。マレーシアでは1月上旬からすでに発売しており、今後はシンガポール、フィリピン、ベトナムでも販売する予定。経済成長著しい東南アジア諸国連合(ASEAN)で超大型テレビの市場開拓を進める。

イオンが2014年にもジャカルタに大型店開業

イオンが2014年にもジャカルタに大型店開業
 イオンはインドネシアの大手財閥シナルマス・グループと合弁で、2014年にもジャカルタ郊外に大型のショッピングセンター(SC)1号店を開業する。イオンの現地法人、イオンモールインドネシアが、シナルマス傘下の不動産大手シナルマスランドと合弁会社を設立。出資比率はイオン側が約7割、シナルマス側が約3割になるとみられる。店舗はジャカルタ郊外のバンテン州で敷地面積10万平方㍍、延床面積12万5000平方㍍の計画。
 総合スーパー「イオン」を核テナントとして、専門店を集める。イオンは単独での出店も含めて、今後も同国でSCを出店する方針。日本の小売業が同国に直接出資により大型店を出すのは初めて。

三越伊勢丹が2015年にもインドネシア進出

三越伊勢丹が2015年にもインドネシア進出
 大手百貨店がインドネシア、ベトナム、マレーシアなど東南アジアで出店を加速する。最大手の三越伊勢丹ホールディングスは2015年にもインドネシアへ進出し、ベトナムへも出店を検討している。高島屋も15年にベトナムに出店し、インドネシア、マレーシアへの出店を検討している。三越伊勢丹は15年にもジャカルタに出店。売り場面積は3万平方㍍規模の大型店になる見込み。
 国内の消費市場が成熟し、中国でも景気減速や競争激化、昨秋の反日デモ以降の販売苦戦など、百貨店業界も先行き不透明感が強い。こうした中で、中間層が台頭する東南アジア市場を大型店で取り込むのが狙い。

ムーンバットがジャカルタ近郊で商品生産

ムーンバットがジャカルタ近郊で商品生産
 ムーンバットは8月にもインドネシアとベトナムでマフラーや帽子の生産を始める。インドネシアではジャカルタ近郊でスカーフやマフラー、ストール、ベトナムではハノイ近郊で帽子を生産する。同社の海外生産比率は約8割で、このうち中国が9割強を占めている。中国国内の人件費が高騰していることや政情不安にも対応するため、他国で製品生産を振り替え、コスト削減を図る。

ヤンマーがインドネシアで新工場

ヤンマーがインドネシアで新工場
 ヤンマーは1月9日、インドネシアのジャカルタ郊外の東ジャカルタ工業団地(西ジャワ州ブカシ県)に、ディーゼルエンジン用鋳物部品の新工場を建設すると発表した。投資額は75億円。2013年8月に生産を始め、日本の自社ディーゼルエンジン工場などに供給する。年産能力は14年度は1万㌧で15年度に3万㌧に増やす。当初は100人の現地従業員を雇用、将来は200人に増やす。同社が農業用機械や建設機械向けエンジンの鋳物部品を自社で海外生産するのは初めて。