マレーシア 3/6から北朝鮮人のビザなし渡航廃止
マレーシアのザヒド副首相兼内相は3月2日、北朝鮮国民に対するビザ(査証)なし渡航制度を3月6日から廃止する方針を明らかにした。
今回のクアラルンプール空港での金正男氏殺害事件を巡って、全く協力姿勢を示さず、マレーシア警察の捜査を一方的に非難・批判する北朝鮮に事実上の報復措置を発動する。
ビザなし渡航はこれまで両国の友好の象徴だった。
マレーシア 3/6から北朝鮮人のビザなし渡航廃止
マレーシアのザヒド副首相兼内相は3月2日、北朝鮮国民に対するビザ(査証)なし渡航制度を3月6日から廃止する方針を明らかにした。
今回のクアラルンプール空港での金正男氏殺害事件を巡って、全く協力姿勢を示さず、マレーシア警察の捜査を一方的に非難・批判する北朝鮮に事実上の報復措置を発動する。
ビザなし渡航はこれまで両国の友好の象徴だった。
中国政府 2人目出産に祝い金・補助金導入検討
人民日報の報道によると、中国政府が2人目の子供を産んだ世帯に祝い金や補助金を支給する制度を導入することを検討している。国家衛星計画出産委員会によると、経済的な制約から60%の世帯が子供を増やすことに消極的になっているからだ。
2016年の中国の出生数は178万6000人で、2000年以降で最多となった。しかし近い将来、日本とはケタ違いの高齢化率に達し、そして高齢者人口を抱えることになるため、中国政府はその高齢人口を支える膨大なコストをめぐる懸念を受け、2015年、長年続けてきた一人っ子政策を廃止、すべての世帯に2人目の出産を認めた。
だが、経済的な制約から消極的な世帯が多いことから、一歩踏み込み子育て支援金を支給することで、各世帯に2人目の出産を促そうというもの。
中国 南シナ海人工島に20基超のミサイル格納施設
中国が南シナ海のスプラトリー(中国名・南沙)諸島に造成した人工島に、長距離地対空ミサイルの格納施設とみられる構造物を20基以上建造し、完成間近だという。ロイター通信が、複数の米政府当局者の証言として伝えた。
コンクリート製の格納施設はスービ(渚碧)礁、ミスチーフ(美済)礁、ファイアリークロス(永暑)礁で建造されている。高さ約10㍍、長さ約20㍍で開閉式の屋根を備えているという。
この報道について、中国外務省は「中国は自国の領土に必要で適度な防衛施設を建造している。これは国際法に定められた主権国家の正常な権利だ」と反発している。
那覇ハブ利用の魚介類のアジア向け輸出6年で46倍
沖縄地区税関が2月20日発表した那覇空港における魚介類の輸出統計によると、2016年は数量で前年比95.5%増の90.9㌧、金額で同71.6%増の2億9398万円となり、数量、金額ともに過去最高を記録した。
那覇空港を拠点とした全日本空輸(ANA)の国際貨物ハブ事業の開始に伴い、生鮮・冷蔵の魚介類の取り扱いは大幅な増加傾向にあり、ハブ事業が本格稼働した2010年との比較では数量で約46倍、金額で約38倍となっている。
沖縄地区税関では香港、シンガポールをはじめとしたアジア諸国で海産物あど日本の生鮮食品の需要が高く、今後も堅調に推移していく-と分析している。
輸出先の国別シェアは香港向けが数量で95.5%、金額で96.6%を占める。2位のシンガポールと合わせて99%を占めている。魚介を品目別にみると、ハマチ、ホウボウ、トビウオ、イサキ、キンキ、スズキ、シマアジなどが多かった。
自衛隊機のスクランブル 10カ月で最多の1000回超え
防衛省関係者によると、領空侵犯の恐れがある国籍不明機に対する、自衛隊機のスクランブル=緊急発進が、今年度は1月下旬までの10カ月間で1000回を超え、東西冷戦時代の年間スクランブル数を上回り、すでに過去最多になっていることが分かった。
スクランブルは冷戦時代の昭和59年度に確認された944回が過去最多だった。しかし、今年度は2カ月を残す中、すでにこれを上回った。
国や地域別では、中国機に対するスクランブルが急増しており、2016年12月までの9カ月間で全体の73%を占めている。次いで26%のロシア機が続いている。中国機を巡っては、1度に飛来してくる機体の数も増加傾向にあり、自衛隊の戦闘機が1度に10機以上、緊急発進したケースもあったという。
金正男氏、マレーシアで殺害 北朝鮮の工作員が関与
複数の海外メディアによると、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄にあたる金正男(キムジョンナム)氏が2月13日、マレーシアで殺害された。クアラルンプールの空港で工作員とみられる2人の女に毒針で殺害されたと報じられている。
マレーシア警察は14日、北朝鮮国籍の男性「キム・チョル」(パスポートの名前)が13日朝、同空港のLCC(格安航空会社)用ターミナル内で体調の悪さをサービスカウンターの係員に訴えた後、病院に搬送中に死亡したと声明を発表した。
16年日本への難民申請1万人超す 6年連続最多更新
法務省が2月10日付で発表した速報値によると、日本で2016年1年間に難民認定の申請をしたのは、前年比3315人増の1万901人で初めて1万人を超えた。6年連続で過去最多を更新した。
一方、難民と認定されたのは同1人増の28人にとどまった。ほかに人道的な配慮から、同18人増の97人の在留を許可した。様々な論議がある中、政府は難民認定に引き続き厳しい姿勢を堅持した。
国別で申請者数が多かったのはインドネシア1829人、以下ネパール人1451人、フィリピン1421人と続いた。
申請中は強制送還されないことに加え、制度の見直しで短期滞在などの在留資格があれば、難民申請の半年後から働くことができるため、申請者数が増加していると同省はみている。
一方、国別で認定者が多かったのはアフガニスタン7人、エチオピア4人、エルトリア3人など。
日本で働く外国人労働者、初の100万人超え 留学生ら
厚生労働省のまとめによると、2016年10月末時点で日本で働く外国人労働者は前年比19.4%増の108万3769人となり、100万人を超えたことが分かった。公表を始めた2008年以降初めて100万人を超え、国内雇用者の2%弱を占めた。製造業で働く留学生の増加が目立ち、国内の人手不足を補う人材として存在感が高まっている。
在留資格別にみると、最多は日本人と結婚したり永住権を持つ「身分に基づく在留資格」で約41万3000人、次いで留学生など「資格外活動」が約24万人、「外国人技能実習生」が約21万1000人、研究者や会計の専門家など「専門的・技術的分野の在留資格」が約20万1000人だった。
三陸沖で中国の無登録の違反漁船が急増 サバ乱獲か
日本の排他的経済水域(EEZ)に接する北海道や三陸沖で2016年、中国漁船が288隻確認され、うち67隻が無登録の違反漁船だったことが分かった。資源枯渇の懸念があるサバの漁をしているとみられ、政府は中国に違反船の操業をやめるよう求めている。
日本、中国、韓国、台湾など太平洋沿岸の6カ国・地域が参加する北太平洋漁業委員会(NPFC)は2016年から、サバやサンマなどの乱獲を防ぐため、各国が操業を許可した漁船を同委員会に登録することを義務付けている。確認された中国漁船は前年比5割増。
無登録の漁船は今回初めて調査し、見つかった。見つかった67隻の大半は偽の船名で操業していた。中国国旗や無線での応答などから、水産庁は中国漁船と認定した。
空自機スクランブル過去最多ペース、対中国機が急増
防衛省統合幕僚監部は1月20日、2016年4~12月の航空自衛隊戦闘機の中国機に対する緊急発進(スクランブル)が644回に上ったと発表した。年度を通じて過去最多だった前年度の571回をすでに73回上回る。海洋進出を強める中国の姿を色濃く反映した形となった。
対ロシア、台湾機などを含めた緊急発進は全体で883回で、冷戦期の1984年度に記録した過去最多の944回を大幅に上回るペースとなっている。