インドネシア・ジャカルタ沖で船が炎上、23人死亡

インドネシア・ジャカルタ沖で船が炎上、23人死亡

インドネシアの首都ジャカルタ沖で1月1日、観光客ら約240人を乗せた船が炎上し、23人が死亡、17人が負傷した。さらに17人が行方不明になっており、救難当局が捜索にあたっている。
救難当局によると、船はジャカルタから北西へ約50㌔㍍のティドゥン島へ向けて出港した直後、エンジン付近で爆発が起き、出火した。

<2016年アジア10大ニュース>

「アジアのいま」を伝えることを念頭に、今年も様々なニュースをお届けしてきました。
2016年の最後に、「2016年アジア10大ニュース」として振り返ってみます。

<2016年アジア10大ニュース>

①訪日旅客2000万人突破、20年4000万人、30年6000万人へ修正
②「国際法違反」の判断無視し中国の南シナ海岩礁の軍事化加速
③オバマ米大統領が「被爆地・広島」を歴史的訪問 足跡遺す
④ドゥテルテ比大統領、支持率80%背景に物議醸す大胆発言
⑤ミャンマーにスー・チー氏率いる初の民主政権誕生
⑥中国「世界の工場」終焉、国際競争力低下で貿易失速
⑦朴槿恵韓国大統領の弾劾訴追案可決、職務停止の異常事態
⑧在位70年タイ・プミポン国王逝去、服喪からようやく活気
⑨台湾に8年ぶり民進党政権 中国と適度の距離感
➉新幹線方式のインド高速鉄道、2023年開業を確認

インド・ムンバイ沖に192㍍の世界一の巨大像建立へ

インド・ムンバイ沖に192㍍の世界一の巨大像建立へ

AFP時事によると、インド西部ムンバイ沖の島で12月24日、高さ192㍍の巨大像建立が始まった。建立されるのは17世紀の英雄チャトラパティ・シバージーの像で、2019年に完成予定。
これはモディ首相肝いりのプロジェクトで、完成すれば中国河南省の魯山大仏(128㍍)を大きく上回り、米ニューヨークの自由の女神像の2倍以上の高さとなる。
ただ、ネット上では批判の声があり、巨額の建立費をインフラ整備や教育に振り向けるよう求める運動が広がっている。ちなみにムンバイを州都に持つマハラシュトラ州が投じる建立費は360億ルピー(約620億円)。
チャトラパティ・シバージーはイスラム教のムガル帝国と戦い、ヒンズー教の王国を打ち立てた指導者で、ムンバイの主要鉄道駅や空港に名前が冠されている。

中国空母「遼寧」太平洋へ航行 海自が確認

中国空母「遼寧」太平洋へ航行 海自が確認

防衛省統合幕僚監部は12月25日、同日午前10時ごろ中国初の空母「遼寧」を含む艦船6隻が宮古島の北東約11㌔で南東へ航行しているのを、海自哨戒機と護衛艦が確認したと発表した。
沖縄本島と宮古島の間を通って太平洋へ向かった。中国の空母が太平洋へ抜けるのを海自が確認したのは初めて。領海への侵入はなかった。
遼寧はウクライナから入手した旧ソ連の空母を改修した中国初の空母で、2012年に就役。山東省青島が母港。

中国・上海に商標盗用?の”大江戸温泉物語”オープン

中国・上海に商標盗用?の”大江戸温泉物語”オープン

中国・上海市内に12月21日、”大江戸温泉物語”というスーパー銭湯がオープンした。東京にある温浴施設と全く同じ施設名だが、実はこことは一切関係ないという。商標盗用の疑いが濃厚のようだ。
同施設を訪れた中国人は「日本の”大江戸温泉物語”が上海にチェーン店を出したと聞いて、どんなものか見に来ました」「日本でも有名な温泉が上海にも出店したと聞いて身に来ました」などと話している。したがって、意図的に日本の”大江戸温泉物語”のチェーン店風な告知やアピールをしているのではないか-と思われるほど。
海外ブランドの商標侵害などが横行している中国。今度はスーパー銭湯まできたのか?今後の両者の対応が注目される。

「中期的有望国」インドが3年連続で第1位 JBIC

「中期的有望国」インドが3年連続で第1位  JBIC

国際協力銀行(JBIC)が実施した、わが国製造業企業の海外事業展開の動向に関するアンケート調査によると、①海外生産比率、海外売上高比率は引き続き上昇傾向にあり、それぞれ35.6%、39.6%となった②進出先の「中期的有望国」でインドが3年連続第1位となり、回答企業に占める同国の得票率は5割弱へ再び上昇した③サプライチェーンの課題については、為替リスクの影響を挙げる回答が約6割と最も高かった-などが分かった。
中期的有望国で首位のインドで最も多く挙げられた理由は、現地マーケットの成長性だ。中国が第2位を維持し、得票率は4割強に上昇した。前回、中国と同率第2位のインドネシアは第3位に後退した。

韓国 朴大統領の弾劾訴追案を可決 職務停止へ

韓国 朴大統領の弾劾訴追案を可決 職務停止へ

韓国国会は12月9日、朴槿恵(パク・クネ)大統領の弾劾訴追案を審議し、賛成多数で可決した。賛成234票、反対56票で、与党セヌリ党非主流派から予想を大幅に上回る造反者が出た。
朴氏は大統領の職務停止となり、黄教安(ファン・ギョアン)首相が職務を代行する。憲法裁判所が180日以内に朴氏の罷免が妥当か審判を下す。

インドネシア・スマトラ島でM6.5の地震 97人死亡

インドネシア・スマトラ島でM6.5の地震 97人死亡

AFP時事などによると、インドネシア・スマトラ島北端のアチェ州で12月7日早朝、マグニチュード6.5の地震が発生し、国家災害対策庁はこれまでに97人の死亡を確認、600人以上が負傷したとしている。同庁報道官は「犠牲者は今後さらに増えるだろう」と述べている。
同庁によると、地震で住宅123軒、店舗105軒のほか、14のモスク(イスラム教礼拝所)が倒壊した。また、病院や学校も大きな被害を受けているもようだ。死者の多くは建物の下敷きになったとみられる。

新元素名「ニホニウム 」に、元素記号「Nh」に決定

新元素名「ニホニウム」に、元素記号「Nh」に決定

理化学研究所の研究グループが合成した原子番号113番の新しい元素の名称について、化学者の国際組織「国際純正・応用化学連合(IUPAC)」は11月30日、グループから提案された通りのニホニウム(nihonium)に決定すると発表した。新元素の発見者に与えられる命名権で、アジアからの提案で初めて命名された元素となった。
元素記号についても、理研グループの提案通り「Nh」に決まった。これにより、ニホニウムとNhが元素の周期表に正式に加わり、今後、理科や化学の教科書に掲載される。

朴槿恵韓国大統領が退陣表明 国会の決定に委ねる

朴槿恵韓国大統領が退陣表明 国会の決定に委ねる

韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が11月29日、3回目の談話を発表し、任期短縮を含めた進退問題を国会の決定に委ねると表明、事実上退陣宣言した。談話では「国政の混乱を最小化するために国会が決めたすべてのことに従う」「私はいまや、すべてを諦めた。一日も早く韓国が混乱から抜け出して、本来の軌道に戻ることを望む気持ちだけだ」などと語った。
これを受け、大統領が退陣しない状況を前提に進行していた弾劾に向けた議論は、与党と二つの野党が原点に戻り議論する。