大雨続く中国・長江流域で甚大被害 死者128人
6月から広い範囲で大雨が降り続く中国・長江流域を中心に洪水や土砂崩れなどの被害が広がっている。
中国政府によると、6月30日から7月5日までの6日間に湖北省や安徽省など11の省と直轄市および自治区で、計2330万人が住宅倒壊などの被害を受け避難しているという。これに伴う経済的損失は381億人民元(約5,800億円)に上るとしている。
大雨続く中国・長江流域で甚大被害 死者128人
6月から広い範囲で大雨が降り続く中国・長江流域を中心に洪水や土砂崩れなどの被害が広がっている。
中国政府によると、6月30日から7月5日までの6日間に湖北省や安徽省など11の省と直轄市および自治区で、計2330万人が住宅倒壊などの被害を受け避難しているという。これに伴う経済的損失は381億人民元(約5,800億円)に上るとしている。
日本人7人を含む22人が犠牲に バングラ人質事件
IS(イスラミックステート)が犯行声明を出したバングラデシュ人質テロ事件で、死者は日本人7人を含め22人に上った。
今回犠牲になった日本人らは、いずれもJICA(国際協力機構)によるバングラデシュの都市交通のインフラ整備事業にかかわる様々な業務に携わっていた。現地では一様に、「日本は平和的でいろいろな国に援助している。なぜ日本人なのか?」などと、親日的な国、バングラデシュの首都ダッカで起きたテロ事件に驚いている。
日本人遺族や家族が7月3日(日本時間4日未明)、政府専用機でダッカに到着した。総勢18人は木原誠二外務副大臣や在バングラデシュ日本大使館員らに出迎えられ、バスでホテルに移動した。
鳩山元首相がAIIB顧問に 中国、日米切り崩しに狙い
時事通信によると、鳩山由紀夫元首相がアジアインフラ投資銀行(AIIB)の顧問になる「国際諮問委員会」の委員に就任することが6月25日わかった。金立群AIIB総裁が確認した。
日本は米国とともにAIIB参加を見送っており、中国側は日本の首相経験者をAIIB顧問に迎え入れることで、日米を切り崩す狙いがあるとみられる。
国際諮問委員会は、非加盟国を含め、元首や首相の経験者10人程度で構成する見通しで、今秋初会合を開く予定。幅広い分野にわたって第三者の立場で金総裁や副総裁に助言する役割を担う。現在、金総裁が中心となって鳩山氏以外の人選を進めている。
AIIB 初の年次総会 新たに24カ国加盟希望 ADB上回る
中国主導で設立されたアジアインフラ投資銀行(AIIB)は6月25日、北京で初の年次総会を開いた。
開幕式で金立群総裁は、新たに加盟を希望する国が24カ国に上ることを明らかにした。このすべてが加われば、現在の57カ国と合わせ81カ国となり、日米が主導するアジア開発銀行(ADB)の67カ国・地域を大きく上回る。
総会では、第一陣の融資としてアジアの4カ国に計約5.1億㌦(約520億円)を融資することが報告された。
AIIB アジアの4事業・5億ドルの第一陣融資決める
アジアインフラ投資銀行(AIIB)は6月24日、北京で理事会を開き、最初の融資案件として、アジア4カ国・4事業に計5.1億㌦(約520億円)を融資することを決めた。
4件のうち3件は世界銀行、アジア開発銀行(ADB)など国際金融機関との共同融資で、インドネシア、パキスタン、タジキスタン向け。残りの1件は単独でバングラデシュに融資する。
福島県がタイへ桃20㌧輸出 輸送コスト削減に成功
福島県の内堀雅雄知事は5月31日、タイ・バンコクで会見し、7月下旬からタイ向けに福島県産の桃20㌧を輸出すると発表した。前年の約15倍の輸出量となる。バンコク中心部の商業施設「サイアム・パラゴン」など13カ所で、9月中旬まで販売する。
高級商業施設などを運営するザ・モール・グループと協力し、ターゲットとなる富裕層への販売を強化する。従来の空輸から、コンテナ利用による海上輸送への切り替えなど、輸送コストの大幅な削減に成功し、今回の増販につなげた。
販売価格は大玉1個当たり200バーツで、従来の300バーツ前後から約3割引き下げている。
日越防衛協力強化 900億円の円借款供与 首脳が会談
安倍晋三首相は5月28日、首相官邸でベトナムのグエン・スアン・フック首相と歓談した。両首脳は、国際世論に抗して南シナ海で強力に推し進める中国の大規模な軍事拠点構築を見据え、日越間の防衛協力・交流を強化することで一致した。
ベトナムの海上での法執行能力を強化するため、日本が巡視船10隻の供与に向けた調査に取り組むことや、ホーチミン市の鉄道インフラ整備に約900億円の円借款を供与することも正式に決定した。
課税逃れに包囲網 運用に高いハードル G7財務相
先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議は5月21日、タックスヘイブン(租税回避地)を利用した課税逃れ対策の重要性を確認した。
日米欧や中国などが合意した課税逃れ対策は、各国の税務当局が非居住者の金融口座の情報を自動的に交換し、不正行為を働こうとする企業や個人へ包囲網を築くことなどが柱。脱税などの端緒をつかみやすくするのが狙いだ。
現在、日本を含む約100カ国・地域が2018年末までに実施すると表明。パナマも協力を約束し、日本と情報交換を含む協定を結ぶための交渉に入った。
だが、包囲網の形成は簡単ではない。国際間で情報をやり取りするには、租税条約締結や国内法整備など長期にわたる粘り強い作業が必要で、実際の運用にこぎつけるまでのハードルは高く、実効性が問われる。
台湾で蔡英文氏が総統就任 中国に対話継続呼びかけ
台湾の1月の総統選挙で勝利、当選した民主進歩党(民進党)の蔡英文主席(59)は5月20日、台北市内の総統府で宣誓し、第14代総統に就任した。
独立志向の強い民進党だが、就任演説で蔡総統は、中国に対話の継続を呼びかける一方、日米や欧州など「共通価値」を持つ国々との「全方面の協力」を進める考えを示した。
台湾の女性総統は初めて。民進党の政権獲得は陳水扁政権(2000~2008年)に次ぎ8年ぶり2回目。民進党は立法院(国会に相当)でも過半数を占めており、同党として初めての「完全執政」の始動となった。
インドで猛烈熱波 最高気温51度 60年ぶり記録更新
インド気象当局は5月20日、ラジャスタン州の砂漠地帯のファロディで19日、最高気温51度を記録、これまでの最高気温50.6度を上回り、60年ぶりに記録が更新されたことを明らかにした。
インドでは1年で最も暑い時期を迎えていて、北部から西部にかけての広い範囲で最高気温が45度を超える熱波に見舞われている。地元メディアは、この暑さのため多くの子供たちが体調を崩していると伝えている。
気象当局によると、ラジャスタン州、グジャラート州、マディヤプラディシュ州では22日にかけても最高気温が47度を超える熱波が続くと予想している。
インドでは今年、熱中症や脱水症状で亡くなった人がすでにおよそ300人に上っているという。