高速鉄道にインドネシア政府は関与せず
インドネシアのリニ国営企業担当相は10月1日、ジャワ島の高速鉄道について、「政府の関与はない」と述べ、政府保証や政府予算を必要としないとする中国案を採用した理由を改めて強調した。今後は中国の企業と合弁事業を手掛ける国営企業の株主として「価値を生む計画になるよう見守る」と語った。
高速鉄道にインドネシア政府は関与せず
インドネシアのリニ国営企業担当相は10月1日、ジャワ島の高速鉄道について、「政府の関与はない」と述べ、政府保証や政府予算を必要としないとする中国案を採用した理由を改めて強調した。今後は中国の企業と合弁事業を手掛ける国営企業の株主として「価値を生む計画になるよう見守る」と語った。
韓国ポスコ 技術盗用で新日鉄住金に300億円支払う
新日鉄住金は9月30日、同社の高機能鋼板の製造技術を不正取得したとして韓国の鉄鋼最大手ポスコなどを相手取り損害賠償などを求めた訴訟で、ポスコ側と和解が成立したと発表した。ポスコが同日、新日鉄住金に300億円の和解金を支払い、両社は日本、韓国、米国で起こした訴訟を取り下げた。
対象になったのは、発電所の変圧器などに使われ、送電ロスを減らす効果が大きい「方向性電磁鋼板」に関する技術。旧新日本製鉄が2012年4月、「ポスコが旧新日鉄の元社員を通じて製造技術を取得した」として、不正競争防止法に基づき約1000億円の損害賠償を求めて東京地検に提訴していた。
インドネシア高速鉄道 新幹線不採用 中国方式に
日本と中国が受注を競ってきたインドネシア・ジャワ島の高速鉄道計画について、インドネシアのソフィアン国家開発企画庁長官は9月29日、菅義偉官房長官に面会して中国方式を採用する方針を伝えた。建設費用の問題で好条件を追加提案した中国が、新幹線案の日本を破った。
中国 南シナ海で3125㍍の滑走路完成 軍事誌分析
国際軍事専門誌IHSジェーンズ・ディフェンス・ウイークリーは9月25日、中国が南シナ海のスプラトリー(南沙)諸島に造成した人工島で、滑走路1本が完成したとの分析結果を明らかにした。
中国は複数の人工島に計3本の3000㍍級滑走路を建設しているが、9月20日に撮影された衛星写真を分析したところ、ファイアークロス礁に建設していた滑走路が完成したことが判明したとしている。この滑走路は3125㍍で、まもなく運用が開始されるとの見方を示している。
インドネシア煙害 シンガポールで全小中学校休校
インドネシアのスマトラ島やカリマンタン島での違法な野焼きや泥炭火災による煙害が隣国に拡大し、呼吸器疾患などを訴える住民が急増している。スマトラ島では呼吸器疾患で子供が死亡したほか、対岸で風下にあたるシンガポールで9月25日、前日に汚染度が「危険」な水準に高まったことを受け、すべての小中学校で臨時休校の措置が取られた。
両島では過去十数年、パーム油向けアブラヤシの生産が拡大。本来は禁じられている、安価な野焼きによる開発が横行し、煙害の悪化を招いている。今年はエルニーニョ現象の影響による乾燥で延焼が広がっている。
インドネシア政府 一転、高速鉄道計画の「継続」表明
インドネシアのダルミン経済調整相は9月23日、日本と中国が受注を競っていた首都ジャカルタ~バンドン間(約140㌔㍍)の高速鉄道計画について「一定の条件を守ったうえで継続できる」と述べ、白紙撤回から一転、実現を目指す方針を明らかにした。
ダルミン氏は計画の条件として「政府予算を使わず、融資では政府保証をつけない」と繰り返したうえで「国営企業が費用を賄えるような事業費や速度、駅の数、採用する技術の改定が必要だ」と述べた。
インドネシア酒類規制緩和 自治体ごとの管理体制に
インドネシア商業省はアルコールの流通・販売規制を緩和する。今年4月にコンビニエンスストアなどミニマーケットで5%以下のアルコールを含む酒類の販売を禁止した大臣令を見直し、地方自治体ごとの管理体制に戻す方針で検討を進めている。
議論中の規制緩和の内容は、商業相が4月に施行した大臣令など関連法を緩和し、地方政府ごとに販売の権限を付与する仕組みに変えるというもの。商業省のスリ・アグスティナ国内商業総局長は、アンタラ通信に対し「4月の大臣令の施行前に戻し、自治体ごとに販売地域を決める方針で詳細を詰めている」と説明している。
台湾のデング熱感染者 全域に広がり1万人超える
台湾の衛生福利部(衛生省)疾病管制署(疾管署)は9月16日、台湾全域のデング熱ウイルスの感染者数が15日までに1万人を超え、1万384人に上ったと明らかにした。
地域別では台南市が最多の9103人、高雄市が1108人、屏東県が40人で南部の3市・県に全体の98.7%が集中している。確認された新たな感染者数は、15日分だけで438人。台東県でも初の感染者が見つかっている。この結果、台湾本島21県市すべてで感染が確認されたことになる。
マレーシア インドネシアからの煙霧で学校が休校
マレーシア当局は9月15日、隣国インドネシアの山火事と焼き畑に起因する煙霧で、首都クアラルンプールが覆われたことから、同市と近隣の州の学校の休校を命じた。
マレーシアとシンガポールの大気はこの2週間、インドネシアから流れてくる煙霧で汚染されている。インドネシア政府は14日、とくに被害の大きい州で非常事態を宣言した。
インドネシアのスマトラ島とカリマンタン島(ボルネオ島)では乾季になると、広大な土地を開墾するための違法な焼き畑で煙霧が発生し、毎年話題になっている。
インドネシアLRT鉄道 運営事業体の入札公告16年初
インドネシアのジャカルタ、ブカシ市、ボゴール市での開発計画が予定されている次世代路面電車(LRT、全長42.1㌔㍍)の運営事業体の入札公告は2016年初になる見込みだ。インドネシア運輸省によると、2018年にジャカルタで開催されるアジア競技大会に合わせ、運用開始を予定している。ビスニス・インドネシアが報じた。