インドネシア政府とJBICがインフラ開発で連携強化

インドネシア政府とJBICがインフラ開発で連携強化
 インドネシア政府と国際協力銀行(JBIC)は9月12日、財務政策施設第4回年次会合を開き、インフラ開発での協力関係を強化していくことを確認した。会合ではインフラ開発のための両国の提携強化について議論し、JBICは官民パートナーシップ(PPP)の枠組みを推進していくなどの方針を示した。記者会見したJBICの渡辺博史経営責任者(CEO)は、都市交通、送発電、下水処理施設の分野で融資を進めていくと強調した。

株価が1カ月ぶりに4500台を回復 サマーズ氏辞退で

株価が1カ月ぶりに4500台を回復 サマーズ氏辞退で
 インドネシア証券取引所(IDX)の総合株価指数は9月16日、終値が前週末比3.35%高の4522.239と大幅に上昇し、8月16日以来1カ月ぶりに4500台を回復した。米国で金融緩和縮小を進める立場を取っていたサマーズ元米財務長官が米連邦準備理事会(FRB)の次期議長への指名を辞退したことが主因。
 対ドル為替相場の銀行間実勢レートは、1ドル=1万1400~1万1500ルピアで推移し、前週末から若干のドル安ルピア高となった。

オバマ米大統領10月にインドネシアなど東南ア4カ国歴訪

オバマ米大統領10月にインドネシアなど東南ア4カ国歴訪
 米ホワイトハウスは9月13日、オバマ大統領が10月6~12日、インドネシア、ブルネイ、マレーシア、フィリピンを歴訪すると発表した。インドネシアでは7、8日にバリ島で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席。環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉参加国の首脳会合を主宰し、協定内容の大筋合意を目指す方針だ。

ルピア安の歯止めが狙い 中銀が4カ月連続の利上げ

ルピア安の歯止めが狙い 中銀が4カ月連続の利上げ
 インドネシア中央銀行は9月12日、政策金利を0.25%引き上げ7.25%にすることを決めた。利上げは4カ月連続。経常収支の悪化や海外マネーの流出、インフレ圧力の高まりなどによる通貨ルピア安に歯止めをかけるのが狙い。米連邦準備理事会(FRB)が17~18日、量的緩和縮小を決めるとルピア安に拍車がかかる可能性があるため、先手を打つ狙いもあると考えられる。
 今回の追加利上げは市場関係者にとって想定外だった。これに伴い、6月以降の利上げ幅は計1.5%に達した。年初から対ドルで約16%安となっているルピアの一段の下落を阻止する姿勢を鮮明にした。

1ドル=1万1520ルピア 約4年半ぶり安値へ下落

1ドル=1万1520ルピア 約4年半ぶり安値へ下落
 時事通信によると、9月12日のアジア通貨市場は総じて堅調だったが、インドネシア・ルピアがほぼ4年半ぶり安値へ下落した。対ドルでルピアは1.6%下落し、2009年4月以来の安値となる1ドル=1万1520ルピアの値を付けた。同国内企業のドル需要が背景にあるが、インドネシア中央銀行がドルを供給するなどしてルピアの下支えに動いているという。

インフラ整備で協力 国交省がインドネシア政府と覚書

インフラ整備で協力 国交省がインドネシア政府と覚書
  国土交通省は9月9日、インドネシア政府と同国のインフラ整備で協力する覚書に調印する。主要骨子は道路や下水道、防災の整備で、日本から専門家を派遣する。定期的な次官級会合も開く。インドネシア経済は貿易赤字の拡大、通貨ルピアの下落、インフレの高進などで目先は減速しているが、中長期的には高い成長が見込まれる。国交省は日本企業によるインフラ整備事業の受注につなげる考えだ。

8月のインフレ率は8.8%で4年7カ月ぶりの高水準

8月のインフレ率は8.8%で4年7カ月ぶりの高水準
 インドネシア中央統計局が9月2日発表した8月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比8.79%高となり、7月の同8.61%高から伸びが加速した。この結果、8月のインフレ率は2009年1月以来4年7カ月ぶりの高水準となった。全7品目のうち5品目で上げ幅が拡大、食材が前月の14.81%から15.12%へと上昇。飲食品・たばこ類も6.49%から6.51%へ上がった。

株価上昇も利上げ効果は疑問 為替は中銀の介入で維持

株価上昇も利上げ効果は疑問 為替は中銀の介入で維持
 インドネシア証券取引所(IDX)の総合株価指数は8月29日、終値が前日比1.92%高の4103.593で、13カ月ぶりに4000の大台を割り込んだ27日から2日連続の上昇となった。また、ルピアの為替相場は銀行間の実勢取引レートで1ドル=1万1200~1万5000ルピアと安値で推移している。
 株価はアジア各国の動きと同様、投機筋の思惑という外的要因で反発したに過ぎない。また、ルピアについてもインドネシア中央銀行の介入に支えられており、中銀が介入を弱めればルピア安が進むという構図に変わりはないとの分析が支配的だ。