ロシア領事館閉鎖や外交官ら16カ国300人超追放

欧州各国がロシアのウクライナ侵攻に抗議し、相次いでロシア領事館の閉鎖や外交官の追放を決めている。この結果、4月6日時点で16カ国で合わせて300人を超えるロシア外交官らが追放された。  フランスとドイツが4日、計70人の外交官の追放を明らかにした。これに同調するように、バルト3国のラトビアとエストニアは4月5日、それぞれ2カ所ずつロシア領事館を閉鎖、それぞれ13人と14人の外交官を追放すると発表した。イタリア、スペイン、デンマーク、スウェーデンなども外交官の追放を発表している。

日本・フィリピン2プラス2 4/9に初開催 対中国で協力

日本政府は4月5日、フィリピンと外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)を9日に都内で初めて開くと発表した。同協議にはフィリピンからロクシン外相とロレンザーナ国防相が来日、日本は林芳正外相と岸信夫防衛相が出席する。
覇権主義のもと、東・南シナ海で海洋進出を強める中国への対処を念頭に防衛協力などを協議し、結束を確認する。両外相、防衛・国防相同士の個別の会談も予定している。日本にとって、東南アジアで2プラス2の枠組みを設けるのはインドネシアに次いで2カ国目となる。

日本 ウクライナ・周辺国に1億㌦の追加人道支援決定

日本政府は4月5日、ウクライナや周辺国に対する1億ドル(約120億円)の緊急人道支援を決定した。保健・医療分野や食料支援のほか、ウクライナでのがれき除去や地雷・不発弾の処理に役立てる。また、国際機関や日本の非政府組織(NGO)を通じウクライナやポーランド、モルドバなど周辺国を支援する。ウクライナを巡る日本の人道支援は3月24日、G7首脳会議で岸田首相が1億ドルの支援を表明しており、合わせて2億ドル規模になる。

英外相 G7・NATOが週内に「厳しい追加制裁」検討

英国のトラス外相は4月4日、訪問先のポーランド・ワルシャワで、6~7日に開く北大西洋条約機構(NATO)外相理事会や合わせて開催される主要7カ国(G7)外相会合で、ロシアへの「新たな厳しい制裁を発表する必要がある」と語った。また、ウクライナの首都キーウ近郊で民間人とみられる多数の遺体が見つかったことについて「戦争犯罪があったことは明らかだ」と強調した。

国連安保理 キーウ近郊の民間人遺体発見で緊急会合

国連の安全保障理事会は4月5日、ロシア軍による民間人に対する虐殺が行われた疑いがあるウクライナの首都キーウ近郊のブチャなどの状況について緊急会合を開く。4月の安保理議長国を務める英国のウッドワード国連大使がツイッターで明らかにした。
ウッドワード氏は「戦争犯罪やジェノサイド(集団虐殺)だと指摘されるブチャから出てきた画像について話し合う最初の機会となる」とし、「違法な戦争を止めさせるための圧力にもなる」と話している。

ASEAN特使ミャンマー初訪問 国軍司令官らと面談も成果欠く

日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、カンボジアのプラック・ソコン副首相兼外務国際協力相はこのほどリム・ジョクホイASEAN事務総長とともにミャンマーを訪問し、ミンアウンライン国軍司令官兼国家統治評議会議長や関係閣僚と面談を行った。同副首相はミャンマー情勢に関するASEAN特使に任命されており、特使としての初訪問となった。
ただ、①カンボジアのフン・セン首相による1月のミャンマー訪問のフォローアップ②2021年4月のASEAN首脳会議で発表された「5項目の合意」の円滑な実行、および必要とするミャンマー国民への人道支援③アウンサンスーチー氏を含む、すべての関係者との面談-などは叶わず、具体的な成果に欠ける結果に終わった。

JICA ラオス国立大学に実験機材整備に21億円を無償支援

国際協力機構(JICA)は3月25日、ラオスの首都ビエンチャンで、同国政府との間でラオス国立大学工学部の施設と実験機材の整備を対象に最大21億500万円を無償支援する贈与契約をを締結した。同国内4つの国立大学工学部のうち、最も多くの卒業生を輩出する同大工学部の教育および研究活動に必要な施設・機材の整備を行うことにより教育・研究環境の改善を図る。

G7・EU外相 北朝鮮ICBM発射を非難の声明

日米欧の主要7カ国(G7)と欧州連合(EU)の外相は3月25日、24日に大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射した北朝鮮を「国連の安保理決議に露骨に違反するこうした行動を強く非難する」との声明を発表した。また、「無謀な行為は地域や国際的な平和と安全を脅かし、民間の航空や航海に危険で予測不可能なリスクをもたらす」と批判した。

北朝鮮のICBM発射で安保理緊急会合 米が制裁決議提案

国連安全保障理事会は3月25日、北朝鮮による大陸間弾道弾ミサイル(ICBM)発射を受け、公開の緊急会合を開いた。加盟国からは安保理の決議違反として非難が相次いだ。こうした中、米国は制裁内容を強化する決議を提案する方針を明らかにした。ただ、常任理事国の中国やロシアが追加制裁に反対し、実現は全く不透明だ。

日本 ウクライナに人道支援 新たに1億ドル G7で表明

岸田首相は3月24日、ベルギー・ブリュッセルで開かれた主要7カ国(G7)の首脳会議でロシアが侵攻したウクライナへの追加の人道支援策を打ち出した。保健・医療や食料などの分野で新たに1億ドル(およそ120億円)の支援を実施する。すでに表明している分と合わせ計2億ドル規模になる。このほか、首相は日本も避難民の受け入れを進める考えも示した。