日本、米国、オーストラリア、インドの外相は2月11日、オーストラリアのメルボルンで4カ国の協力枠組み「クアッド」の外相会合を開いた。林芳正外相、米国のブリンケン国務長官、オーストラリアのペイン外相、インドのジャイシャンカル外相が出席し、会合後共同声明を発表した。
4大臣は①今年前半に日本で開催される日米豪印首脳会合の成功に向け、外相間でも緊密に連携していくことで一致した②一方的な現状変更の試みや、経済的威圧等、様々な分野で既存の国際秩序が挑戦を受けている中、基本的価値を共有し、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の推進にコミットする4カ国が果たす責任が一層増しているとの認識を再確認した③4カ国が推進する「自由で開かれたインド太平洋」のビジョンが、世界中の様々な地域で共鳴し、ASEANの「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)」や、EUや欧州諸国のインド太平洋戦略など、各地で主体的取り組みが進んでいることを歓迎し、このビジョンの実現に向け、各国・地域との連携・協力をさらに深めていくこと-などで一致した。
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日米首脳テレビ会談 経済版「2プラス2」新設で合意
岸田首相は1月21日夜、米国のバイデン大統領と約1時間20分、テレビ会議方式で会談、投資や経済安全保障などの分野を協議する外務・経済閣僚による経済版「2プラス2」を新設することで合意した。
両首脳は中国による東・南シナ海での一方的な現状変更の試みや経済的威圧に反対することで一致した。また、中国が軍事的圧力を強める台湾の平和と安定や、香港や新疆ウイグル自治区での人権問題について意見交換した。
このほか、北朝鮮の核・ミサイル問題でも緊密に連携することを申し合わせた。岸田氏は日本人拉致問題の解決に向けた協力を求め、バイデン氏はこれを支持した。
岸田氏は今年前半に日米豪印4カ国の枠組み「Quad(クアッド)」の対面による首脳会談を日本で開催する考えを伝え、バイデン氏から賛同を得た。