日米豪印「クアッド」外相会合 国際秩序への挑戦に共同対応

日本、米国、オーストラリア、インドの外相は2月11日、オーストラリアのメルボルンで4カ国の協力枠組み「クアッド」の外相会合を開いた。林芳正外相、米国のブリンケン国務長官、オーストラリアのペイン外相、インドのジャイシャンカル外相が出席し、会合後共同声明を発表した。
4大臣は①今年前半に日本で開催される日米豪印首脳会合の成功に向け、外相間でも緊密に連携していくことで一致した②一方的な現状変更の試みや、経済的威圧等、様々な分野で既存の国際秩序が挑戦を受けている中、基本的価値を共有し、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の推進にコミットする4カ国が果たす責任が一層増しているとの認識を再確認した③4カ国が推進する「自由で開かれたインド太平洋」のビジョンが、世界中の様々な地域で共鳴し、ASEANの「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)」や、EUや欧州諸国のインド太平洋戦略など、各地で主体的取り組みが進んでいることを歓迎し、このビジョンの実現に向け、各国・地域との連携・協力をさらに深めていくこと-などで一致した。