阪神大敗しCS敗退, DeNA突破 ロッテ-日ハムはタイに

プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(3試合制)は10月13日、セ・パ両リーグの第2戦が行われ、せ・リーグはDeNAが10−3で阪神に圧勝し、2連勝とし、2017年以来のファイナルステージ進出を決めた。16日から巨人と日本シリーズ進出をかけて戦う。
パ・リーグは日本ハムが延長戦の末、3−2でロッテにサヨナラ勝ちし、1勝1敗とした。

藤田菜七子 騎手引退 女性騎手でG1騎乗 重賞も制覇

日本中央競馬会(JRA)は10月11日、藤田菜七子騎手(27)(美浦)の現役引退を発表した。通信が禁じられている競馬場の宿泊施設のスマートフォンを複数回持ち込み使用していたとして、騎乗停止となっていた。JRAが10日、裁定委員会を開いて処分を検討する方針を伝えると、本人が引退の意向を示した。
藤田騎手は、2016年に16年ぶりのJRA新人女性ジョッキーとしてデビュー。中央通算166勝を挙げている。2019年にはG1レースにも騎乗し、女性で初めて中央競馬の平地重賞も制覇している。

”核廃絶は人類の課題”ノーベル平和賞受賞で被団協が会見

ノーベル平和賞に決まった日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の代表委員、田中煕巳さん(92)らが10月12日、東京都内で記者会見した。受賞決定の報から「一夜明けて、やはり本当なんだとうれしくなった」と田中さんは満面に笑みを浮かべ、受賞の喜びを口にした。一方で、被爆者らの減少や高齢化が進む中、改めて「核兵器をなくすのは人類の課題」と訴えた。

大山のぶ代さん死去 90歳「ドラえもん」の声26年間

テレビアニメ「ドラえもん」で、ドラえもんの声を26年間務めた声優で俳優の大山のぶ代(本名・山下羨代=やましたのぶよ)さんが9月29日、老衰で亡くなった。90歳だった。告別式は近親者で済ませた。
東京都出身。俳優座養成所を経て俳優となり、テレビドラマに出演。声優としてはテレビアニメ「サザエさん」で初代・磯野カツオ役を演じた。ただ、一躍、声優として大きな飛躍となったのが「ドラえもん」との出会いだった。1979年の放送開始以来、2005年に水田わさびさんと交代するまで26年間にわたり、子どもたちに夢を与え続けた。

ドジャース リーグ優勝決定S進出, 山本 ダルとの対決制す

米大リーグ10月11日、ナ・リーグの地区シリーズ第5戦が行われ、大谷と山本が所属するドジャース(西地区1位)が、ダルビッシュと松井が所属するパドレス(同2位)を2−0で破り、対戦成績を3勝2敗として3年ぶりのリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。この結果、千賀が所属するメッツ(東地区3位)と対戦する同シリーズは13日、ロサンゼルスのドジャースタジアムで開幕する。
ドジャースとパドレスの第5戦は、ポストシーズンで史上初めて日本人投手が先発し、投げ合う息詰まる投手戦となった。山本は5回2安打無失点、ダルビッシュは6回2/3を3安打2失点に抑え安定したピッチングをみせたが、与えた3安打のうち2本がソロホームランだった。

奈良のシカ 観光客のケガ相次ぎ「厳重注意」9月43件

奈良県・奈良公園で国の天然記念物「奈良のシカ」が観光客を負傷させる事故が相次ぎ、保護団体と奈良県、市などは10月10日、シカの扱いについて、これまでの「注意」より警戒レベルの高い「厳重注意」情報を初めて出した。保護団体「奈良の鹿愛護会」によると、シカの角で観光客が足などを突かれる事故が9月だけで前年同月比2.5倍の43件発生し、救急搬送も10件あった。秋が深まる時期の雄シカは発情期で気性が荒い。雄シカの個体数が増加している可能性が高いという。

被団協にノーベル平和賞 核廃絶訴え68年 核なき世界を!

ノルウェーのノーベル賞委員会は10月11日、2024年のノーベル平和賞を被爆者団体の全国組織「日本原水爆被害者団体協議会(被団協)」(事務局:東京)に授与すると発表した。被爆体験の伝承を通じて68年にわたり、核兵器廃絶を世界に訴え続けていることが評価された。
被団協は、広島や長崎の被爆者が中心となって1956年に結成された。以来、長年にわたり”唯一の被爆国”の日本から、核爆弾による凄惨な体験を世界に発信し”核兵器のない世界”の実現を訴えてきた。日本からのノーベル平和賞受賞は、非核三原則を提唱した1974年の佐藤栄作元首相以来で2例目となる。

山口・秋吉台をユネスコに「世界ジオパーク」へ推薦

有識者らでつくる日本ジオパーク委員会は10月9日、山口県美祢市の「Mine秋吉台」を、貴重な地形や地質を持つ自然公園「世界ジオパーク」に推薦することを決めた。早ければ2026年春に、国連教育科学文化期間(ユネスコ)が認可の可否を正式に決める見通し。
世界ジオパークへの推薦決定は、2020年の「白山手取川」(石川県)以来で、決定されれば国内11地域目となる。11月中の推薦書提出を目指す。

世界遺産 彦根城「基準満たす可能性」イコモス事前評価

文化庁は10月9日、ユネスコの世界文化遺産登録を目指す「彦根城」(滋賀県彦根市)について、諮問機関、イコモスの事前評価で、世界遺産としての評価基準を「満たす可能性はある」とされたと発表した。
イコモスは、彦根城の価値について地元の滋賀県などが、江戸時代に各地の大名幕府の安定を支えた”大名統治システム”を示す遺産だと訴えている方向性を評価した。その一方で、「単独の城郭で十分に大名統治システムを表現できるのか」といった弱点も指摘し、課題を示した。