沖縄「平和の礎」新たに戦没者342人, 計24万2,567人に

沖縄県糸満市の県営平和祈念公園の「平和の礎(いしじ)」で5月26日、6月23日の沖縄慰霊の日を前に、戦没者342人の名前を新たに明記した刻銘板が設置された。この結果、礎に刻まれたのは計24万2,567人に上った。
今回、刻銘された沖縄県外出身者は326人で、うち200人以上は、1945年4月、沖縄への海上特攻の途中に沈没した戦艦「大和」の乗組員だった。大和では3,000人以上が戦死したとされるが、約1,800人が刻銘されていない。

巨額赤字の日産前社長ら4幹部の退任報酬6億4,600万円

日産自動車は株主総会の招集通知で、内田誠・前社長と3人の前副社長に対し、退任に伴って計6億4,600万円の報酬を支払っていたことを公表した。3人の前副社長は坂本秀行氏、中畔邦雄氏、星野朝子氏。この4人に中国事業責任者のスティーブン・マー氏を加えた5人に対する2024年度の総報酬は退任分を含めて計16億5,900万円に上っている。

第75代横綱誕生 大の里”唯一無二”の横綱目指す

石川県・津幡町出身の大関大の里(24)(本名・中村泰輝)の横綱昇進が5月28日、日本相撲協会が東京・両国国技館で開いた臨時理事会で満場一致で正式に決定した。これを受け、茨城県の二所ノ関部屋に使者が派遣され、伝えられた。師匠の二所ノ関親方親方(元横綱稀勢の里)とともに、使者を迎え入れた大の里は「”唯一無二”の横綱を目指します」と述べ、使者の横綱決定の口上に応えた。
幕下10枚目格付け出しでの初土俵から、所要わずか13場所での横綱昇進は、年6場所制となった1958年以降では輪島の21場所を抜き最速。日本出身の新横綱は師匠の稀勢の里以来、8年ぶり。

備蓄米申請 22年産の上限到達 大手20社に20万トン超

農林水産省は5月27日、政府備蓄米の随意契約による放出を巡り、大手小売業者からの申し込みが殺到し同日夜、新規の受け付けをいったん休止すると発表した。コメの年間取扱量が1万トン以上の大手小売業者約50社を想定していたのに対し、約70社から申請があり、放出対象30万トンのうち2022年産米が上限の20万トンを超える見込みとなったため。残りの2021年産米約10万トン分は、中小スーパーや米穀店に絞ったうえで30日にも随意契約の受け付けを再開する。
今回の随意契約による主な販売申請業者はイオングループ、イトーヨーカ堂、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(ドン・キホーテ)、サンドラッグ、オーケー、アイリスアグリイノベーション、楽天グループ、LINEヤフーグループ、ヤオコー、ミスターマックス、エイチ・ツー・オーリテイリング、ファミリーマート、ゼンショーホールディングスなど。

競馬のオークス カムニャック G1初制覇 鋭い差し脚発揮 

3歳牝馬3冠レース第2戦、第86回オークス(2400m芝、18頭出走、G1)は5月25日、東京・府中市の東京競馬場で行われた。4番人気に支持されたカムニャック(アンドレアシュ・シュタルケ騎乗)が2分25秒7で優勝し、G1初制覇するとともに、1着賞金1億5,000万円を獲得した。シュタルケ騎手は日本のG1レース初勝利、友道康夫調教師はこのレース初勝利。51歳のシュタルケ騎手(ドイツ)は、オークスで最年長勝利騎手となった。
カムニャックは中団でレースを進め、最後の直線で外に進路を取り、残り200m付近で先頭に立っていた2番人気の桜花賞2着のアルマヴェローチェを、鋭い差し脚で頭差交わした。。さらに1馬身1/4差の3着に10番人気のタガノアビーが入った。桜花賞場で1番人気に支持されていたエンブロイダリーは直線伸び切れず、9着だった。

コメ全国平均5㌔4,285円 2週連続上昇で過去最高値更新

小売り店頭で依然としてコメ価格の上昇が続いている。農林水産省は5月26日、5月12〜18日に全国のスーパーで販売されたコメ5kgあたりの芸金価格が前週よりも17円(0.4%)高の4,285円だったと発表した。2週連続の値上がりで、過去最高値を更新した。政府が一般入札で放出した備蓄米の流通は広がりつつあるが、平均価格を下げる効果はみられない。

USスチール「日鉄は部分所有」トランプ氏発言 予断許さず

米国のトランプ大統領は5月25日、日本製鉄による米鉄鋼大手USスチールの買収計画について、「これは投資であり、(日鉄の)部分的な所有となるが、米国が支配することになる」と述べ、23日に両社の「計画的なパートナーシップ(提携)」を承認する意向を表明したのに一転、最大の焦点である完全子会社化には依然として難色を示した。まさに、トランプ氏の”日替わりの”発言に翻弄されている。
日鉄による完全子会社化は、この計画の絶対条件と位置付けられているだけに、米政府の正式発表まで、予断を許さない状況が続いている。

女子ゴルフ 米ツアーで岩井千怜が2位に6打差つけ初優勝

女子ゴルフの米国ツアー、リビエラマヤ・オープンは5月25日、メキシコで最終ラウンドが行われた。首位と1打差の2位からスタートした岩井千怜選手がスコアを一気に6つ伸ばして通算12アンダーとし、米国ツアー初優勝を飾り、優勝賞金37万5,000ドル(約5,300万円)を獲得した。
今シーズンの米国女子ツアーでの日本選手の優勝は、3月の中国の大会での竹田麗央選手、4月の海外メジャー大会第1戦の西郷真央選手に続き3人目となった。

4月就職率 大卒・高卒ともに98% ”売り手市場”続く

厚生労働省と文部科学省は5月23日、今春卒業の大学生(4月1日時点)と高校生(3月31日時点)の就職率が、いずれも98.0%だったと発表した。人手、とりわけ若手人材の不足や企業の採用意欲の高まりを背景に、学生や生徒が優位な”売り手市場”が続いている。
大学生は過去最高を記録した前年より0.1ポイント下がったが、調査を開始した1997年以降、初めて2年連続で98%以上を記録した。高校生の98.0%は3年連続。学科別では工業学科は99.4%、水産学科は98.9%、看護学科は98.8%と、即戦力が期待される専門学科が高かった。これに対し、普通科は96.2%だった。

改正戸籍法5/26施行 読み仮名通知開始”キラキラネーム”制限

戸籍の氏名に読み仮名を付ける改正戸籍法が5月26日、施行された。本籍地の市区町村が順次、住民基本台帳の情報に基づく読み仮名をはがきで通知する。これにより、施行以降に誕生する子どもには、出生届を受理する際に読み仮名の審査を行う。その結果、いわゆる”キラキラネーム”に一定の制限を課す。
戸籍に読み仮名を記載することで、個人を特定しやすくし、行政手続きのデジタル化につなげる。マイナンバーカードなどでも読み仮名を記載できるようになり、政府が給付金を支給する際などにカタカナ表記の銀行口座と本人を照合しやすくなるなどのメリットがある。