国民民主4倍, 参政2ケタ議席に躍進 自民批判票の受け皿に

7月20日行われた参院選の投開票の結果、国民民主党と参政党は自民党批判票の受け皿となり、それぞれ議席を大きく伸ばし躍進した。国民民主は物価高が続く中、「手取りを増やす」をキャッチフレーズに、従前の4議席から4倍超の17議席を得た。参政は増え続ける外国人の規制強化を通じた「日本人ファースト」を訴え、従前の1議席から一気に14議席を獲得した。

自民・公明惨敗 参院も少数与党に 結党以来初 歴史的敗北

第27回参院選が7月20日、投開票された。自民、公明の与党は合わせて47議席と、50議席を割り込み、非改選と合わせ122議席にとどまった。。これに対し、野党は125議席を獲得した。この結果、衆院に続き参院も少数与党となる。自民党を中心とした政権が衆参両院でともに過半数を割り込むのは、1955年の結党以来、初めて。

6月消費者物価指数3.3% いぜん3%超えの高水準続く

総務省によると、天候による変動が大きい生鮮食品を除いた6月の消費者物価指数は、前年同月比3.3%上昇した。上昇率は4カ月ぶりに縮小したものの、3%を超える高い水準の上昇が続いている。食料品ではこのほか、コーヒー豆が40.2%、チョコレートが39.2%、おにぎりが19.1%、鶏肉が7.8%、それぞれ上昇した。
消費者物価指数は、家庭で消費するモノやサービスの値動き。

オレオレ詐欺 20〜30代被害者急増 初めて65歳以上を上回る

オレオレ詐欺のうち、警察官をかたってだます手口の被害者の約4割が20〜30代の若い世代だと分かった。これは、特殊詐欺などの防止を手掛けるトビラシステム(所在地:名古屋市)が、詐欺電話に関する警察庁統計などを分析した結果、判明したもの。同社では、危機意識の薄い若い世代が数多く被害に遭っていると指摘している。
警察庁によると、2025年1〜5月の特殊詐欺の認知件数は1万905件。そのうち警察官をかたる手口によるものは3,816件で、約35%を占めた。このうち30代の被害者が768件で最多、20代が703件で続き、20〜30代が約4割を占めた。
オレオレ詐欺全体でも55.5%が65歳未満で、65歳以上(44.5%)を初めて上回った。これまでオレオレ詐欺の被害者は65歳以上の高齢者が大勢を占めていた。ところが、直近では若い世代に被害者が急速に広がっていることが分かる。

警察庁 クレーンゲーム景品に殺傷能力ある”おもちゃ拳銃”

警察庁は7月17日、銃刀法で規制されている拳銃と同等の殺傷能力のある「おもちゃ拳銃」約1万6,000丁が輸入されていたことを明らかにした。輸入元の国内企業から小売店に卸され、一部はクレーンゲームの景品として出回っていた。
この製品は中国製で、プラスチック製の弾が付いていた。鑑定の結果、実弾の発射ができる構造で、銃刀法で規制されている拳銃と同等の威力があった。16日時点で、約450丁を回収した。

ネパール館 7/19オープン 万博開幕98日目で全84館出揃う

工事が中断し、大阪・関西万博で唯一、オープンしていなかったネパールパビリオンが7月19日、オープンした。開幕から98日目で、ようやく全84パビリオンが出揃った。同パビリオンは、工事費用がネパール政府から建設会社に支払われず、工事期間終盤の今年1月中旬から作業が中断、オープンできない状態となっていた。同日は午前は関係者のみの式典が行われ、午後から一般来場者の入場が始まった。

『鬼滅の刃』全世界で累計2.2億部突破!4年半で7,000部増

人気漫画『鬼滅の刃』(作者:吾峠呼世晴=ごとうげ・こよはる)コミックス全23巻の全世界累計発行部数が2億2,000万部(国内1億6,400万部、海外5,600万部、デジタル版含む)を突破した。集英社が7月17日、発表した。同社は2021年2月に累計1億5,000万部突破を発表。その後、発表はなかったが、この4年半で7,000万部増加し、同社は「連載終了後も圧倒的な人気」としている。

京都・壬生寺で新選組隊士の慰霊供養祭 全国からファン

京都市中京区の壬生寺で7月16日、新選組隊士の慰霊供養祭が行われた。壬生寺は、新選組の屯所が近くに置かれていたことから、隊士たちが武芸の訓練を行っていたとされる。
同日は、全国から新選組のファンなどおよそ300人が集まった。境内にある新選組に局長、近藤勇の像の前には祭壇が設けられ、参加者らが次々に焼香、手を合わせ、幕末の動乱で命を落とした隊士や志士たちの霊を慰めていた。また、本堂の前では近藤勇が使った剣術の流派「天然理心流」の剣技も奉納された。

京都・祇園祭 前祭 雨中の山鉾巡行 約10万人が見守る

京都・八坂神社(所在地:京都市東山区)の祭礼、祇園祭のクライマックスとなる前祭(さきまつり)の「山鉾巡行」が7月17日、京都市内中心部、烏丸通・四条通で、前日の宵山以来、時折、雨が降りしきる中、行われた。京都府警によると、午後0時半時点の祇園祭の人出は約10万人に上った。
同日は午前9時ごろ「エンヤラヤー」の掛け声を合図に、先頭の長刀鉾が出発。豪華な装飾から「動く美術館」とも呼ばれる山や鉾約20基が、引き手の掛け声に合わせて進む。見どころの一つは、交差点での巨大な山・鉾が90度方向転換する「辻回し」。割った竹を手早く車輪の下に敷き、雨に濡れた引き手の男たちが呼吸を合わせ綱を引くと、山・鉾が大きく方向を変える。すると、沿道で見守る見物客が歓声を挙げる。
炎暑の古都を彩る風物詩、祇園祭はまだ続き、24日の後祭は別の山鉾約10基が巡行する予定。

25年1〜6月の訪日外国人旅行者 最も早く2,000万人超え

日本政府観光局(JNTO)のまとめによると、2025年1〜6月の半年間に日本を訪れた外国人旅行者数は前年同期比21%増の2,151万人に達し、これまでで最も早く2,000万人を超えた。
国・地域別に見ると、最も多い韓国が前年同期比7.7%増えたのをはじめ、2位の中国は同53.5%の大幅増となった。このほか、ロシア(103.7%)、中東地域(53.8%)、スペイン(49.1%)などもそれぞれ増え、伸びが目立った。
なお、JNTOの推計によると、6月の訪日外国人旅行者は前年同月比7.6%増の337万人に上り、6月として最も多くなった。
一方、観光庁によると、2025年1〜6月の外国人旅行者の国内消費額は前年同期比22.9%増の4兆8,053億円と過去最高を記録した。