宇宙ごみの死傷確率10%に カナダの大学が分析

カナダのブリティッシュコロンビア大学の研究チームは、人工衛星を打ち上げた際に使用したロケットの残骸などのスペースデブリ(宇宙ごみ)が、今後10年間で地上に落下して死傷者を出す確率が10%に上るとの分析結果を公表した。
宇宙開発の進展に伴い、ロケットの打ち上げ回数が増加。リスクが累積し、これまで考えられていたより危険度が高まっていることが示された。同チームのまとめによると、1992年から30年間で1,500以上のロケットの残骸が軌道から外れ、うち7割が制御不能になっているとみられる。

IPEF始動 14カ国が米で9/8〜9 初の閣僚級会合

米国が主導し、14カ国が参加する新たな経済圏構想「インド太平洋経済枠組み(IPEF=アイペフ)」の閣僚会合が9月8、9日に米国・ロサンゼルスで開かれることが分かった。米国、日本など参加を表明している全14カ国が集まり、正式交渉入りで合意することを目指す。対面で閣僚級会合が開かれるのは初めて。

東北6県夏祭り 3年ぶり再開で経済効果370億円

東北6県の各地で夏祭りが開催された。新型コロナウイルス禍でこの間、開催が見合わされていたが、今年は3年ぶりに感染対策を講じながらだったが、様々な工夫の末、開催にこぎつけた。そしてその成果はあった。東北6県の主要な祭りの主催団体などが推計した来場者数は合計で約545万人、経済効果は合計で約370億円に上った。
”ウィズコロナ”の、観光資源でもある地域の祭りのあり方を考える格好の機会となった。

韓国船 竹島沖EEZ内で調査の疑い 外務省が強く抗議

外務省は8月18日、韓国の調査船が島根県・竹島北東の日本の排他的経済水域(EEZ)内で、ワイヤのようなものを海中に投入している様子を確認したと発表した。事前の同意申請なく海洋調査を実施した疑いがあるとして、外交ルートを通じ強く抗議し、中止を求めた。この調査船は、韓国国立海洋調査院所属の「Hae Yang 2000」。

7月の派遣時給 事務系2.4%高 IT3.3%高で最高更新

人材サービス大手エン・ジャパンのまとめによると、人材派遣市場で事務系の時給が上昇している。7月の平均時給は前年同月比2.4%高となっており、2カ月連続で過去最高を更新した。新型コロナウイルス禍からの業務正常化に向けた求人が伸びた。
また、デジタルトランスフォーメーション(DX)の加速を受けて、IT系も3.3%高となり過去最高を更新している。
エン・ジャパンが8月17日発表した7月の募集時平均時給は、3大都市圏(関東・東海・関西)の全職種平均で前年同月比3円(0.2%)高い1,628円。6カ月連続で全7職種で前年同月を上回った。

円安により「業績に悪影響」6割超え TDB調べ

帝国データバンク(TDB)が7月に全国2万5,723社を対象に実施した調査によると、記録的な円安により企業の6割超が「業績に悪影響」があると回答した。
具体的にみると、円安により61.7%の企業が業績に「マイナス」と回答。「プラス」と答えたのはわずか4.6%だった。とくにマイナスとしたのは「繊維・繊維製品・服飾品卸売」「専門商品小売」「飲食料品・飲料製造」などアパレルや飲食料品関連で、8割を超えた。
マイナスの理由は、原材料・エネルギー価格の上昇で「コスト負担が増えた」ことを挙げ、約8割に達した。プラスの理由は「海外での販売価格(現地通貨ベース)が下がり、売り上げが増えた」が26.3%でトップ。次いで「海外事業の円ベース利益が増えた」(22.7%)が続いた。