22年の上海市の成長率マイナス0.2% 都市封鎖響く

中国・上海市統計局は1月20日、2022年の同市の実質経済成長率が0.2%のマイナスだったと発表した。マイナス成長となるのは統計が確認できる1978年以降で初めて。「ゼロコロナ」政策のもとで約2カ月間にわたって実施されロックダウン(都市封鎖)により、経済社会活動が停止した影響が出た。上海市の2021年の実質経済成長率は8.1%だった。

中国 前倒しで人口減少時代へ 働き手10年で9%減

中国の国家統計局の推計によると、2022年末の中国本土の人口が61年ぶりに前年末を下回り、世界最大の人口大国の”座”をインドに譲った。長く続けた”一人っ子政策”という厳しい産児制限のツケで少子高齢化が止まらず、政府の予測より8年も早く人口減少時代に入ってしまった。
この結果、2023年からの10年間で生産年齢人口は約9%減る。中国が世界の巨大工場として君臨し、世界経済を牽引してきたのは豊富な働き手を擁していたからだ。その基盤が徐々に崩れていく。この働き手の減少に伴い、世界経済を牽引してきた中国の成長にブレーキが掛かり、これまでの”高成長”は望めなくなる。

中国 人口の80%がすでに感染「拡大の可能性低い」

中国疾病予防管理センターの専門家、呉尊友氏は1月21日、新型コロナウイルスについて「すでに中国の人口のおよそ80%、11億人に感染した可能性がある」とする試算をSNSの「ウェイボ」に発表した。春節連休の移動で感染を広げる懸念はあるが、同氏はすでに8割の人が感染し抗体があるため、大規模な感染拡大や今後2、3カ月の間に第2波が起こる可能性は低いというのが発言の主旨。果たして?答は2月後半以降に出てくる。

23年度年金3年ぶり増額 支給額抑制で実質目減り

厚生労働省は1月20日、2023年度の公的年金額を3年ぶりに引き上げると発表した。ただ、年金財政安定のため支給額を抑える「マクロ経済スライド」を3年ぶりに発動し、増額は2022年の物価の伸び(2.5%)より小さくなる。このため、相次ぐ物価高の中、年金受給者の負担感は大きくなる。改定率は2023年度中に68歳以上になるケースで前年度比1.9%増、67歳以下では2.2%増となる見込み。

電動キックボード事故増加傾向 2年半で49件発生

警察庁のまとめによると、利用者が増えている電動キックボードの事故も増加傾向をたどっている。2020年は全国でわずか4件だったが、2021年は29件、2022年は6月までの集計で16件報告されている。
これら49件の事故を都道府県別にみると、最多は東京の32件、以下、大阪6件、神奈川3件、埼玉2件、群馬・千葉・徳島の各1件と続いている。このほか、飲酒運転を含む違反行為の摘発は、2022年11月までの1年余りで1,600件を超え死亡事故も起きている。

国枝慎吾が引退 パラで「生涯グランドスラム」達成

車いすテニスの世界ランキング1位の国枝慎吾(38、ユニクロ)が1月22日、自らのSNS上で引退を発表した。2月7日に記者会見する予定。
国枝は2004年アテネパラリンピックの男子ダブルスで初の金メダルを獲得。2008年、2012年パラリンピックでもシングルスを制した。四大大会でも活躍し、国際テニス連盟(ITF)によると、シングルス28勝、ダブルス22勝。2022年のウインブルドン優勝で男子史上初の「生涯グランドスラム」も達成している。

連合・経団連 賃上げへ労使意見一致 春闘スタート 

経団連の十倉雅和会長と連合の芳野友子会長が1月23日、東京都内で会見し、2023年春闘が事実上スタートした。コロナ禍と歴史的な物価高で暮らしが厳しくなっており、賃上げの必要性については労使ともに認識が一致。ただ、賃上げ水準やその手法を巡っては意見の隔たりがあり、どの程度の賃上げが実現するか、業界や大企業、中小零細企業まで事情は大きく異なるだけに、賃上げ率の幅が大きくなりそうだ。
連合の芳野会長は3%のベースアップおよび定期昇給分を合わせ5%程度の賃上げを目指す。これに対し、経団連の十倉会長は「賃金引き上げに向けた積極的な対応を呼びかける」と強調したが、手法では企業間で「慎重な検討が望まれる」とした。連合が月給の引き上げを重視するのに対し、経団連はボーナスや手当などを含めた選択肢の中から、各社が判断するよう促している。

貴景勝 13場所ぶり3度目の賜杯 大相撲初場所

大相撲初場所千秋楽は1月22日、東京・両国国技館で行われ、大関貴景勝がすくい投げで平幕琴勝峰との相星(11勝3敗)決戦を制して12勝3敗とし、13場所ぶり3回目の優勝を決めた。
平幕力士が千秋楽の相星決戦に臨んだのは1場所15日制が定着した1949年夏場所以降で初めて。その前頭13枚目の琴勝峰が初の敢闘賞、小結で11勝4敗の霧馬山が初の技能賞をそれぞれ受賞した。殊勲賞は5場所ぶり該当者がいなかった。

元大関・朝乃山が十両優勝 再入幕へ前進,復帰4場所

大相撲初場所で元大関、朝乃山(富山県出身、高砂部屋)が14勝1敗で初の十両優勝を果たした。6場所出場停止処分から復帰4場所目で、再入幕へ大きく前進した。協会関係者によると、15戦全勝なら一気に再入幕となったが、平幕から十両への陥落者候補と十両上位の入幕候補者との兼ね合いで、もう1場所待って、今回は再入幕が見送られる可能性があるという。