中国に駐在する垂秀夫大使は11月28日、スパイ行為に関わったとして今年3月に中国・北京市内で国家安全当局に身柄を拘束され、10月に正式に逮捕された大手製薬会社、アステラス製薬の50代の日本人男性社員と初めて面会した。面会は、北京市内の収容施設で午前中およそ30分間行われ、男性の健康状態に大きな問題はなかったという。普段は日本大使館の職員が男性と面会している。
中国で拘束されている日本人の問題を巡っては、先に米国で行われた日中首脳会談で岸田首相が習近平国家主席に早期解放を求めており、日本政府は引き続き様々な機会を通じて早期解放を働きかけていく。
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万博会場シンボル リング型の木造建築物「大屋根」工事を公開
2025年大阪・関西万博で会場のシンボルとして設けられるリング型の木造建築物「大屋根」の工事の様子が11月27日、報道陣に公開された。この大屋根は1周およそ2km、高さ12mから20mの、完成すれば世界最大級となる木造建築物で、会場コンセプトの「多様でありながら、ひとつ」を表現するシンボルとして建設されている。
柱と梁(はり)をつなぐ接合部分は「貫工法(ぬきこうほう)」と呼ばれる日本の神社仏閣などの建築に使用されてきた伝統的な建築方法をベースにして、耐震性や耐久性を強化するため金属ボルトなどで補強する建設方法で工事が進められている。大屋根の建設予定費は約350億円で、大林組など3つの企業体に分割して進められている。大屋根の屋上には幅およそ8mの歩道が設けられ、来場者が会場全体を眺めながら散策できるようになるという。