技能実習に代わる新制度案を提示 政府有識者会議 転職要件緩和

外国人労働者のあり方を議論する政府の有識者会議は10月18日、技能実習に代わる新制度のたたき案を示した。
この要点は①1つの企業で1年を超えて働き、基礎的な技能と日本語能力試験「N5」に合格すれば別の会社に転職できる。ただ、農業から建設業といった業務分野を変える転職はできない②最初の在留期間は3年間とする③より高度な技能試験に合格し、日本語能力が下から2番目の「N4」相当になれば、同じ業務で「特定技能1号」の資格に移れる。これに伴い、さらに最長5年間働き続けられる④試験に不合格でも、最長1年在留できる救済措置を設ける⑤特定技能2号の試験に合格すれば在留資格の更新回数の制限はなくなり、長期就労が可能になる⑥外国人労働者が来日前に借金を背負わないように、受入企業が来日前の手数料を負担する仕組みの導入を検討する⑦人材受け入れを担う監理団体の要件を厳格化し、受入企業と役員の兼務を制限するーなど。
今秋の最終報告書を踏まえ、2024年1月の通常国会に提出する予定。

28年ロス五輪に野球・ソフトボール復帰 クリケット等5競技追加

国際オリンピック委員会(IOC)は10月16日、インド・ムンバイで総会を開き、2028年ロサンゼルス五輪の追加競技として大会組織委員会から提案された野球・ソフトボール、、フラッグフットボール、クリケット、ラクロス、スカッシュの5競技を一括承認した。野球・ソフトボールは2大会ぶりの復帰となる。クリケットは128年ぶり、ラクロスは120年ぶりのそれぞれ復帰。フラッグフットボール、スカッシュは初実施となる。

ラグビーW杯 ベスト4決定 南ア, イングランド, アルゼンチン, NZ 

ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会は10月16日、ベスト4が出揃ったた。先にベスト4進出を決めたアルゼンチン、ニュージーランド(NZ)に加え、開催国フランスを破った前回大会王者の南アフリカ、フィジーとの接戦を制したイングランドの4カ国が準決勝に進出した。準決勝はアルゼンチンVSニュージーランド、南アフリカVSイングランドで争われる。

谷村新司さん死去、74歳 リスタート”アリス”の活動叶わず

代表曲『昴』『冬の稲妻』など多数のヒット曲で知られる歌手、谷村新司さん(74)が10月8日に亡くなったことが16日分かった。谷村さんのスタッフが運用する公式X(旧ツイッター)で伝えられた。葬儀は15日に近親者のみで執り行われた。谷村さんは3月に急性腸炎の手術を受け、療養中だった。
谷村さんは1972年、アリスとしてデビュー。昨年、活動50年を迎えてアリスの記念ライブ「ALICE GREAT 50(FIFTY)」を有明アリーナで開催。谷村さんはアリスのメンバー、堀内孝雄、矢沢透とともに、ここからリスタートして10年続けよう目標を立て楽しみにしていたが、その夢は叶わなかった。

中国・広州交易会10/15開幕 3万社弱が出展 貿易商談会

中国最大級の貿易商談会「中国輸出入商品交易会(広州交易会)」が10月15日、広東省広州市で開幕した。同商談会には中国の家電や日用品などのメーカーを中心に計3万社近くが出展する。バイヤーをはじめ海外からも数多くの担当者らが訪れる。競って製品を販促、アピールし、輸出拡大につなげる。近年にない経済減速下での広州交易会だけに、商談の行方は不透明だ。

リバティアイランド牝馬3冠達成 秋華賞V 圧倒的人気に応える

第28回目を迎えた3歳牝馬3冠レースの最終戦、秋華賞(2000m芝、18頭出走、G1)が10月15日、京都競馬場で行われた。春競馬の桜花賞、オークスを頭抜けた強さで優勝し、圧倒的1番人気に支持されたたリバティアイランド(川田将雅騎乗)が2分1秒1で制し、牝馬3冠を達成した。1着賞金1億1,000万円を獲得した。この結果、同馬の全成績は6戦5勝、重賞はすべてG1で4勝目。川田騎手、中内田充正調教師はいずれもこのレース初勝利。牝馬3冠は史上7頭目。
リバティアイランドは中団待機で末脚をため、最後の直線に入る手前から一気に加速、先行馬群に取り付き、少し早いとも思われる仕掛けで力強く先頭に躍り出て、そのまま危なげなくゴール板を通過した。1馬身差の2着に3番人気のマスクトディーヴァ、さらに2馬身1/2差の3着に2番人気のハーパーが入った。

クマによる人身被害 過去最悪ペース 4〜9月 15道府県で109人

環境省のまとめによると、クマによる人身被害が過去最悪ペースで発生している。4〜9月の速報値で東北を中心に15道府県で計101人に上り、月別統計を取り始めた2007年度以降の同時期比で最多となっている。被害発生状況をみると、秋田28人、岩手27人、福島13人、長野9人、北海道3人などとなっている。北海道はヒグマ、本州以南はツキノワグマによるもの。
昨年秋は餌となるブナの実やドングリが十分あったため、子グマの個体数が増えた一方、今秋は木の実が凶作のため人里はじめ住宅街まで下りてくるケースが増えている。今後も冬眠の準備で活動が活発になることから、各自治体では注意を呼びかけている。

大阪公立大学 地上に降り注ぐ「宇宙線」の可視化に成功

大阪公立大学の研究グループは、宇宙空間を飛び交う極めて小さな粒子「宇宙線」が絶え間なく地上に降り注ぐ様子を可視化することに成功したと発表した。
同グループはハワイにある国立天文台の「すばる望遠鏡」を使って星や銀河を撮影した画像の一面にノイズのような線が写り込んでいることに着目。これらの線は通常、天体観測に必要ないとしてデータ処理され消されるが、グループが詳しく解析したところ、線の長さや向きが揃っていて、大量の「宇宙線」が地上にふる注ぐ様子を捉えたものと分かったという。今回の成果を受け、観測が難しい宇宙線の研究がさらに進む可能性があると注目されている。