22年1〜6月の経常収支ピーク比7割減の低水準に

財務省が8月8日発表した2022年上半期(1〜6月)の経常収支は、黒字額が3兆5,057億円にとどまり、半期ベースで8年ぶりの低水準となった。前年同期比63.1%減、ピークだった2007年上半期(12兆6,993億円)比では7割減と大幅に落ち込んだ。資源価格の高騰や円安が響き貿易赤字が拡大した。

テーマパーク「ジブリパーク」11/1開業の予約開始

スタジオジブリの作品を題材にしたテーマパーク「ジブリパーク」(所在地:愛知県長久手市)の11月1日開業に向けた、チケットの予約販売が8月10日に始まる。ジブリ作品に特徴的な豊かな自然風景にアニメの舞台を再現し、非日常的な作品世界で、ゆっくり楽しめるよう入場は予約制。現在、急ピッチで建設、整備作業が進められている。

スリランカ政府 中国「調査船」入港に延期要請

スリランカやインドのメディアによると、スリランカ政府が中国の調査船「遠望5号」の停泊を巡り、ハンバントタ港への入港延期を求めていることが分かった。遠望5号は衛星などの観測任務を担ってきたとしているが、インドのメディアは、同船が中国人民解放軍の管理下に有る「スパイ船」だと報じている。
スリランカは前政権下で、中国に対する債務の返済に行き詰まり、2017年にハンバントタ港の99年間の運営権を引き渡している。中国から借金した結果、権益を奪われる「債務の罠」にはまった典型例と指摘されている。

中国・上海市 モデル都市としてFCV100台の運行開始

日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、中国・上海市は8月4日、上海自動車展覧センターで水素燃料電池自動車(FCV)のモデル都市として、100台のFCV運行開始の式典を行った。同市の張為副市長などが参加した。
式典ではFCVシステムを提供する上海捷●科技、上海重塑能源科技、上海神力科技、航天●能(上海)科技、上海清志新能源技術、上海青●科技の6社に対し、同市の庄木弟副市長から始動の鍵が授与された。
上海市は2021年8月、FCVモデル都市群に選定され、2025年までに5,000台のFCVと73の水素ステーションを展開することを目標としている。

21年度の食料自給率38% 1㌽上昇もいぜん低水準

農林水産省は8月5日、2021年度のカロリーベースの食料自給率が前年度より1ポイント上昇し38%だったと発表した。小麦や大豆の生産が拡大したほか、自給率の高いコメの消費が、外食需要の持ち直しで回復したことで、過去最低だった2020年度からわずかに改善したものの、いぜんとして低い水準にとどまった。

21年度末国税滞納額6.9%増 コロナ特例猶予が累積

国税庁は8月5日、2021年度末の国税滞納残高が2020年度比6.9%増の8,857億円に上ったと発表した。新型コロナウイルスの経済対策で、納税の特例猶予制度が適用された分のうち、期間が過ぎて滞納扱いとなった分が累積したことが主な要因で、2年連続の増加となった。
2021年度末の滞納残高の主な内訳は消費税が3,551億円、所得税3,529億円、法人税1,180億円、相続税517億円。
特例猶予制度による猶予期間は原則1年間。2020年4月〜2021年2月に適用されたのは約32万2,000件、総額1兆5,176億円。2,022年6月6日時点で、このうち税額ベースで9割以上が「納付されている。

6月の実質消費支出3.5%増 外出増で4カ月ぶり増加

総務省が8月5日発表した6月の家計調査によると、2人以上世帯の消費支出は1世帯当たり27万6,885円で、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比3.5%増加した。増加は4カ月ぶり。新型コロナウイルスの感染拡大が一服。外出機会が増え、国内旅行など教養・娯楽サービスや交通の支出が増えた。

6月の実質賃金 前年同月比0.4%減 3カ月連続減

厚生労働省が8月5日発表した6月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上)によると、物価変動の影響を除いた実質賃金は前年同月比0.4%減少した。減少は3カ月連続。名目賃金にあたる現金給与総額は伸びたが、消費者物価指数(CPI)の上昇が加速しており、実質賃金を押し下げた。

特定技能 11分野で受け入れ数見直す 総数は維持

日本政府は外国人の就労拡大のための在留資格「特定技能」に関し、対象14分野のうち11分野で受け入れ見込み数の上限を見直す。ただ、上限総数34万5,150人は維持したうえで、この間の新型コロナウイルス禍で起こった需要変動似合わせて分野ごとに見直す。
出入国在留管理庁によると、2021年3月末時点の受け入れ数は14業種合わせて2万2,567人で充足率はわずか4.5%にとどまっている。ちなみに受け入れ数の多かった業種の動向を見ると、介護が6万人の受け入れ計画に対し1,705人、外食業が5万3,000人に対し1,150人、建設業が4万人に対し2,116人、ビルクリーニングが3万7,000人に対し281人、農業が3万6,500人に対し3,359人、飲食料品製造が3万4,000人に対し8,104人、宿泊業が2万2,000人に対し83人、素形材産業が2万1,500人に対し1,669人となっている。