藤子不二雄Ⓐさん死去「忍者ハットリくん」「怪物くん」

「忍者ハットリくん」「オバケのQ太郎「怪物くん」「笑ゥせぇるすまん」など、故藤子・F・不二雄さんとのコンビ「藤子不二雄」として、戦後の児童・少年漫画を代表する描き手として知られた藤子不二雄Ⓐ(ふじこ・ふじお・えー、本名:安孫子素雄=あびこ・もとお)さんが神奈川県川崎市内の自宅で死去していたことが4月7日、分かった。88歳だった。
手塚治虫氏にあこがれて漫画家を志望。「藤子不二雄」で活動を開始。1964年に「少年サンデー」で連載を始めた「オバケのQ太郎」がヒット。コンビ解消後、単独で活動していた。代表作はほかに「プロゴルファー猿」などがある。

ADB 22年東南アGDP4.9%成長 ベトナム6.5%で最高

アジア開発銀行(ADB)は4月6日、今年のアジア11カ国の実質国内総生産(GDP)成長率が全体で4.9%になるとの「アジア経済見通し(ADO)2022版」を発表した。2021年12月の前回見通しから0.2ポイント下方修正したが、2021年を大きく上回るとみている。
最も高い成長が見込まれているのはベトナムで6.5%、次いでマレーシアとフィリピンがそれぞれ6.0%、シンガポールは唯一、鈍化し、4.3%にとどまると予測している。

日本2月消費支出1.1%増加 2カ月連続プラス

総務省が4月5日発表した2月の消費支出によると、2人以上世帯の消費支出は25万7,887円と、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比1.1%増加した。前年同月を上回るのは2カ月連続。新型コロナの感染拡大により緊急事態宣言が出されていた前年同月からの反動によるもの。
品目別では携帯電話機器の好調で「交通・通信」が11.4%増となった。「教養娯楽」は5.6%増。「食料」は3.6%減だった。

インドネシア「ハラル」認証機関 日本に検査官常駐

インドネシアの聖職者団体で、イスラム教の教義に合っているかを示す「ハラル」の認証を担う「インドネシア・ウラマー評議会」(MUI)はこのほど、日本国内に事務所を開設した。同事務所には検査官が常駐し、日本で暮らすムスリム(イスラム教徒)が必要とする飲・食料品など、日本企業の認証申請に迅速に対応できるようになる。

JAXA 宇宙飛行士に4,127人応募 前回の4.3倍 過去最多 

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4月5日、13年ぶりに行われた宇宙飛行士募集への応募者は4,127人だったと発表した。963人だった前回2008年の約4.3倍で過去最多となった。応募者の年齢は17~73歳で、30代、40代、20代以下の順で多かった。男性3,204人(77.6%)、女性919人(22.3%)、その他4人(0.1%)で、女性の応募者は目標の3割に届かなかった。今回は多様な人材を獲得するため、初めて学歴不問とするなど応募条件を大幅に緩和した。

ウクライナ避難民20人が政府専用機で日本に到着

ロシアのウクライナ軍事侵攻により避難を余儀なくされ、日本時間の4月4日夜、ポーランドを出発した、日本への渡航を希望したウクライナ人20人が5日午前、政府専用機で羽田空港に到着した。政府関係者によると、避難民は6~66歳の男女。
政府は避難民を積極的に受け入れ、ウクライナ支援に取り組む姿勢を示す。避難民に滞在施設を提供し、当面の生活費も支給する。最長90日の短期滞在で入国してもらい、希望があれば就労が可能で1年間滞在できる「特定活動」の資格に切り替える。日本語教育などの支援も行う。
日本政府は3日までに404人のウクライナ避難民を受け入れている。

特定外来生物「アルゼンチンアリ」大阪空港で大量繁殖

大阪空港の運営会社などの調査によると、繁殖力が極めて高く特定外来生物に指定されている南米原産の「アルゼンチンアリ」が、大阪空港で大量に繁殖していることが分かった。
大阪空港の敷地内で見つかったのは、体長が2.5ミリほどのアリ。空港西側の10ha余の敷地で調査したところ、ほぼ全域で見つかり、倉庫などの施設の中でも多数の個体が確認された。すでに数年にわたって繁殖している可能性があるという。
環境省などによると、国内の空港で特定外来生物のアリが大量に繁殖しているのが確認されたのは初めて。同じ特定外来生物のヒアリと比べると、毒針はなく、人に刺したりすることはないという。

阪大 iPS角膜移植の臨床研究完了 3~4年後実用化へ 

大阪大学の西田幸二教授らのチームは4月4日、iPS細胞(人工多能性幹細胞)からつくった目の角膜の細胞を、角膜の病気で視力をほぼ失った患者に移植して治療する世界初の臨床研究について、予定していた患者4人全員の手術と1年間の経過観察を終え、計画が完了したと発表した。
いずれも重い拒絶反応などはなく安全性が確認され、症状が改善して視力も回復したという。今後は企業と治験を行って、健康保険が使える標準治療としての適切性を検証する。
西田教授は「期間約2年の治験を今年か来年に企業とはじめ、3~4年後の実用化を目指している」としている。

東証再編 プライムなど3区分に移行 60年ぶり再編

東京証券取引所は4月4日、60年ぶりとなる市場再編を実施、これまでの「1部」「2部」「マザーズ」「ジャスダック」から、「プライム」「スタンダード」「グロース」の3区分に移行した。上場企業の質の改善やコーポレートガバナンス(企業統治)の強化を図り、世界の投資マネーを呼び込むのが目的だ。
ただ、東証1部企業の84%にあたる1,840社がそのままプライム市場に横滑り、マーケットからは「変化が感じられない」との声も挙がっている。果たして世界の投資家は狙い通り動いてくれるのか。