アマゾン熱帯雨林 1年間で1万k㎡超が消失 火災などで

ブラジル国立宇宙研究所(INPE)は11月30日、アマゾン地域の熱帯雨林の面積が2021年8月から2022年7月までの1年間で推定1万1,568k㎡消失したと明らかにした。前年度から1割強の減少で、高水準の消失が続いている。森林火災に加え、農牧地開発のための違法伐採が響いているとしている。

民俗芸能「風流踊」ユネスコ無形文化遺産に決定

北アフリカのモロッコの首都ラバトで開かれているユネスコ(国連教育科学文化機関)の政府間委員会は11月30日、日本の民俗芸能「風流踊(ふりゅうおどり)」を無形文化遺産に登録することを決めた。この登録対象は盆踊り、念仏踊りなどお囃子に合わせて踊る伝統行事。全国の24都府県の合わせて41件をまとめたもの。

11月の中国製造業景況感2カ月連続50割れ コロナで

中国国家統計局が11月30日発表した2022年11月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は48.0だった。10月より1.2ポイント悪化し、好・不調の境目の50を2カ月連続で下回った。
各地における新型コロナウイルスの感染拡大を受け、ロックダウン(都市封鎖)を含めた行動制限が厳しくなり、生産や新規受注が落ち込んだためと判断される。PMIは同国の製造業3,200社を対象に調査し、まとめられたもの。

中国のコロナ対策に新局面 副首相が転換を示唆発言

中国国営新華社通信は12月1日、新型コロナウイルス対策を率いる孫春蘭副首相が、オミクロン変異株の毒性の低さやワクチン接種の普及を踏まえ、「中国の防疫対策は新たな局面、新たな任務を迎えた」との見解を示したと伝えた。これは現在、各地で大規模な抗議デモを招いた「ゼロコロナ」政策の転換を示したとも取れる。

政府12/1から節電要請 数値目標設けず 23年3月末まで

政府は12月1日から、全国の家庭や企業を対象に節電要請をスタートさせた。数値目標は設けず、室内では重ね着するなど無理のない範囲での節電に強力を求めている。期間は2023年3月末まで。
今冬の電力需給は、供給余力を示す「予備率」が全国すべての地域で安定供給に最低限必要な3%を確保できる見通し。

中国の江沢民元国家主席が死去96歳 成長の基礎築く

中国国営新華社通信によると、中国の江沢民元共産党総書記(元国家主席)が11月30日、病気のため上海で死去した。96歳だった。江氏は江蘇省揚州生まれ。
1989年6月、当時の最高実力者だった鄧小平に、天安門事件で失脚した趙紫陽元総書記の後任に抜擢され、経済成長を成し遂げ、今日の経済大国・中国の基礎を築いた。ただ、中国国内でナショナリズムを高め、対日感情を悪化させるきっかけをつくった。

WHO サル痘に新たな名称「mpox」に変更

WHO(世界保健機関)は11月28日、欧米を中心に流行している「サル痘(monkey pox)」について、新たな名称として「mpox」を使うと発表した。流行の際、人種差別的な表現が使われたことや、動物福祉などの観点から新たな名称を公募していた。
WHOによると、2022年1月から11月26日までにmpox世界の感染者数は8万1,000人を超え、55人が亡くなっている。日本でも7月以降、7人の感染者が確認されている。

酒・たばこ セルフレジOKに マイナカードで年齢確認

政府は現在、年齢確認が義務付けられているため、対面販売が基本の酒やたばこを、コンビニエンスストアで販売することを2023年1月末にも認める方針。マイナンバーカードや同カード機能を搭載したスマートフォンで年齢確認する仕組みを導入する。
人手不足に悩むコンビニエンスストアなどの省力化を後押ししつつ、マイナンバーカードのさらなる普及につなげる。

政府 CO2排出削減へ企業に課金 制度導入へ調整

日本政府は11月29日、二酸化炭素(CO2)の排出に企業の負担を求める「カーボンプライシング」を2030年代に本格導入する調整に入った。同日開いたGX(グリーントランスフォーメーション)実行会議で経済産業省が制度の方向性を報告し、了承された。
CO2排出量多い「火力発電所を持つ電力会社や、化石燃料を輸入する石油元売り会社などからお金を集め、脱炭素に取り組む企業を支援する財源に充てる。欧州はすでに導入済みだ。

大谷翔平 米大リーグ最優秀DH賞2年連続受賞 日本人初

米大リーグで今年最も活躍した指名打者に贈られる「エドガー・マルティネス賞」が11月29日(日本時間)発表され、エンゼルスの大谷翔平(28)が日本人選手で初めて2年連続で受賞した。DHで年間100打席以上の選手が対象。2年連続受賞は2004年のレッドソックスのD.オルティス以来18年ぶり。