円安により「業績に悪影響」6割超え TDB調べ

帝国データバンク(TDB)が7月に全国2万5,723社を対象に実施した調査によると、記録的な円安により企業の6割超が「業績に悪影響」があると回答した。
具体的にみると、円安により61.7%の企業が業績に「マイナス」と回答。「プラス」と答えたのはわずか4.6%だった。とくにマイナスとしたのは「繊維・繊維製品・服飾品卸売」「専門商品小売」「飲食料品・飲料製造」などアパレルや飲食料品関連で、8割を超えた。
マイナスの理由は、原材料・エネルギー価格の上昇で「コスト負担が増えた」ことを挙げ、約8割に達した。プラスの理由は「海外での販売価格(現地通貨ベース)が下がり、売り上げが増えた」が26.3%でトップ。次いで「海外事業の円ベース利益が増えた」(22.7%)が続いた。

中国四川省 猛暑で計画停電 トヨタ,アップル受託工場も

中国・四川省政府は8月14日付で、大半の工場を対象に20日までに生産の一時停止を命じる通知を出した。猛暑で需要が急増した家庭用電力を確保するため、計画停電を実施するもの。この対象にトヨタ自動車や米アップル製品の受託工場も含まれている。
電力使用制限は重慶市や浙江省、江蘇省へも広がっており、世界的なサプライチェーン(供給網)に悪影響が出ることはもちろん、同国の経済を下押しするのは避けられない情勢となっている。

梅毒感染者7,013人と1.7倍 初の年間1万人超の可能性

国立感染症研究所によると、梅毒の感染者数が8月7日までに全国で7,013人と前年同期の1.7倍に急増している。このペースで増えると、現在の方法で統計を取り始めた1999年以降、初めて年間の感染者が1万人を超える可能性が指摘されている。
7月3日までに報告された感染者の性別は男性67%、女性33%となっている。年代別にみると、女性は20代と30代が合わせておよそ75%を占めている。男性は20代が22.4%、30代が25.4%、40代が25.8%、50代が16.4%と、年齢の高い層にも広がっている。

7月貿易赤字1兆4,367億円と最大に 資源高響く

財務省が8月17日発表した7月の貿易統計速報によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は、1兆4,367億円の赤字だった。赤字は12カ月連続で、赤字額は7月としては最大となった。
エネルギー価格の高騰や円安のため輸入額が前年同月比47.2%増の10兆1,895億円となり、5カ月連続で過去最大を更新した。赤字額は比較可能な1,979年以降で7番目に大きい額となる。輸出額は19.0%増の8兆7,528億円で、2カ月連続で過去最大を更新した。

17歳の馬場咲希 全米女子アマ制覇 37年ぶり快挙

ゴルフの全米女子アマチュア選手権で8月14日、ワシントン州ユニバーシティプレスのチェンバンズペイ(パー73)で行われたマッチプレーの決勝(36ホール)で、17歳の馬場咲希がモネ・チャン(カナダ)を11アンド9で下し、優勝した。日本勢の優勝は1985年の服部道子以来、37年ぶり2人目の快挙。

自宅療養者154万人超 4週連続で最多更新 医療逼迫

厚生労働省は8月15日、新型コロナウイルス感染による全国の自宅療養者数が8月10日時点で、154万4,096人に上っていると発表した。オミクロン株の派生型「BA.5」による感染急拡大で、4週連続で最多を更新している。
都道府県別で最も多いのは東京都で17万8,700人、大阪府14万7,373人、愛知県10万9,746人と続いている。医療体制逼迫で、療養先が決まらない「療養先調整中」は33万750人。このうち入院が必要なのに受け入れ先だ決まっていない人2,269人だった。
また、10日時点で38都府県で病床逼迫の目安となる病床使用率50%以上に達している。最も高いのは神奈川県の98%で、以下、愛知県83%、静岡県79%と続いている。