アフガン地震で死者1,100人 重体1,000人,犠牲者増の恐れ

地元メディアの報道によると、アフガン東部で6月22日発生した地震でスラム主義組織・タリバン暫定政権は6月23日、死者が1,100人に上ったことを明らかにした。負傷者は約1,600人で、うち1,000人以上が重体という。現地では医療設備が不十分なため、犠牲者数はさらに増える恐れがある。ロイター通信によると、被災地では3,000戸以上の家屋が倒壊している。

沖縄慰霊の日 残る不発弾1,900㌧,地中に眠る遺骨

沖縄県は6月23日、この日、旧日本軍の組織的戦闘が終結したとされる、77回目の慰霊の日を迎えた。沖縄戦では一般市民を含め20万人を超える、県民の4人に1人が犠牲者となったとされる。地上戦の傷あとは県内各地に残っている。
各地で見つかる不発弾は1,900トンに上り、約2,700人の遺骨が地中に眠ったままだ。そして、不発弾処理にはあと80年近くかかるとの試算もある。沖縄の「戦後」はいまも続いている。
沖縄県糸満市摩文仁(まぶに)の平和祈念公園では県主催の「沖縄全戦没者追悼式」が開かれ、参列者は平和への誓いを新たにした。

日本 東南アの石炭火力発電所の建設支援中止を発表

日本政府は6月22日、バングラデシュとインドネシアで手続きを進めていた石炭火力発電所建設に対する円借款供与を中止すると発表した。
主要7カ国(G7)は2021年、脱炭素に向け温室効果ガスの排出削減対策が講じられていない石炭火力発電の新規支援を同年末までに終了することで合意している。日本政府は円借款供与先、当事国の電力不足の事情に配慮、一部ずれ込みもやむなしと判断していたが、国際世論の流れが”脱炭素”へ大きく舵を切っていることから、転換を決断した。

公取委 21年度M&A届け出26%増の337件 再編活発

公正取引委員会は6月22日、2021年度のM&A(合併・買収)の届け出は前年度比26%増の337件だったと発表した。株式取得に関する事前届け出が義務付けられた2010年以降では過去2番目に多かった。
新型コロナウイルス禍に伴う事業活動の停滞、再編の見送りからの反動を含め、経済が徐々に回復し、企業の事業再編の動きが活発化している。

参議院選挙に545人立候補 女性比率初の3割超え

参院選が6月22日公示され、前回の2019年比175人増の545人(選挙区から367人、比例代表は178人)が立候補を届け出た。500人を超えるのは1995年以来27年ぶり。候補者の8割は新人で、女性の比率は初めて3割を越えた。
改選定数124に非改選の欠員1を補充する、合わせて125議席をめぐる選挙戦は、7月10日投開票に向け、物価高や安全保障などを争点にスタートを切った。

塩野義の国産初のコロナ飲み薬 7月に判断 厚労省

厚生労働省の専門部会は6月22日、塩野義製薬が開発した新型コロナウイルスの飲み薬「ソコーバ」の承認判断について、「さらに慎重に議論を重ねる必要がある」との見解を示した。有効性などについて委員の意見が分かれ、結論が出ず、上部組織の薬事分科会との合同審議を7月にも開き、議論を続け、判断することになった。

「太陽フレア」携帯,テレビ,GPS,広域停電の影響も

総務省は6月21日、「太陽フレア」と呼ばれる太陽表面の爆発現象が活発になった場合、最悪、携帯電話やテレビ放送が2週間にわたって断続的に利活用できなくなるなどの被害想定の報告書をまとめた。このほか、GPS衛星の精度に誤差が生じ、カーナビゲーションシステムが正常に機能しなくなる怖れも指摘されている。さらに対策を講じていない電力設備では誤作動が起き、広域停電が発生する可能性もあるとしている。
太陽には活動の周期があり、3年後の2025年ごろに活動が活発になり、太陽表面の巨大な爆発現象が増えると見込まれている。

東シナ海で中国の掘削機器等の設置を確認 海自

海上自衛隊は6月20日、東シナ海の日中の地理的中間線の西側で、資源開発の掘削機材等設置を確認したと発表した。分析の結果、海洋プラットフォームの設置が完了していることが確認された。
東シナ海の排他的経済水域および大陸棚の境界が未だ画定していない状況において、日本側からの度重なる抗議にもかかわらず、作業が継続、強行されていたわけだ。このため、直ちに船越健裕アジア大洋州局長から、楊宇・在京中国大次席公使に強く抗議するとともに、東シナ海資源開発に関する日中間の協力に関する「2008年合意」の実施に関する交渉再開に応じるよう、改めて強く求めた。

転勤辞令は「退職のきっかけになる」64% エンJ

エン・ジャパンが実施した『転勤』についてのアンケート調査によると、「転勤の辞令が出たら退職を考える」との回答が、「考える」「やや考える」を合わせ64%に上った。前回の2019年の調査から5ポイント増えた。年代別にみると、20代、30代は7割以上が「考える」と回答した。
これまでに転勤がきっかけで転職したことがあるか聞くと「ある」は9%にとどまったが、2019年調査と比較すると4ポイント増えている。
今後、転勤辞令が出た場合の対処を聞くと、52%が「承諾する」「条件付きで承諾する」合わせて回答。2019年調査と比べると11ポイント減少している。
条件付きで承諾すると回答した人に、その条件を聞くと「家賃補助が出る」が最も多く62%だった。次いで「昇進・昇給」(60%)、「転勤期間が決まっている」(42%)と続いた。
一方、「条件に関係なく転勤を拒否する」と回答したのは26%だった。その理由を聞くと「配偶者も仕事をしているから」が最も多く34%。2位は「子育てがしづらいから」(30%)、3位は「親の世話・介護がしづらいから」(28%)と続いている。