国税庁は8月5日、2021年度末の国税滞納残高が2020年度比6.9%増の8,857億円に上ったと発表した。新型コロナウイルスの経済対策で、納税の特例猶予制度が適用された分のうち、期間が過ぎて滞納扱いとなった分が累積したことが主な要因で、2年連続の増加となった。
2021年度末の滞納残高の主な内訳は消費税が3,551億円、所得税3,529億円、法人税1,180億円、相続税517億円。
特例猶予制度による猶予期間は原則1年間。2020年4月〜2021年2月に適用されたのは約32万2,000件、総額1兆5,176億円。2,022年6月6日時点で、このうち税額ベースで9割以上が「納付されている。