韓国船 竹島沖EEZ内で調査の疑い 外務省が強く抗議

外務省は8月18日、韓国の調査船が島根県・竹島北東の日本の排他的経済水域(EEZ)内で、ワイヤのようなものを海中に投入している様子を確認したと発表した。事前の同意申請なく海洋調査を実施した疑いがあるとして、外交ルートを通じ強く抗議し、中止を求めた。この調査船は、韓国国立海洋調査院所属の「Hae Yang 2000」。

7月の派遣時給 事務系2.4%高 IT3.3%高で最高更新

人材サービス大手エン・ジャパンのまとめによると、人材派遣市場で事務系の時給が上昇している。7月の平均時給は前年同月比2.4%高となっており、2カ月連続で過去最高を更新した。新型コロナウイルス禍からの業務正常化に向けた求人が伸びた。
また、デジタルトランスフォーメーション(DX)の加速を受けて、IT系も3.3%高となり過去最高を更新している。
エン・ジャパンが8月17日発表した7月の募集時平均時給は、3大都市圏(関東・東海・関西)の全職種平均で前年同月比3円(0.2%)高い1,628円。6カ月連続で全7職種で前年同月を上回った。

円安により「業績に悪影響」6割超え TDB調べ

帝国データバンク(TDB)が7月に全国2万5,723社を対象に実施した調査によると、記録的な円安により企業の6割超が「業績に悪影響」があると回答した。
具体的にみると、円安により61.7%の企業が業績に「マイナス」と回答。「プラス」と答えたのはわずか4.6%だった。とくにマイナスとしたのは「繊維・繊維製品・服飾品卸売」「専門商品小売」「飲食料品・飲料製造」などアパレルや飲食料品関連で、8割を超えた。
マイナスの理由は、原材料・エネルギー価格の上昇で「コスト負担が増えた」ことを挙げ、約8割に達した。プラスの理由は「海外での販売価格(現地通貨ベース)が下がり、売り上げが増えた」が26.3%でトップ。次いで「海外事業の円ベース利益が増えた」(22.7%)が続いた。

中国四川省 猛暑で計画停電 トヨタ,アップル受託工場も

中国・四川省政府は8月14日付で、大半の工場を対象に20日までに生産の一時停止を命じる通知を出した。猛暑で需要が急増した家庭用電力を確保するため、計画停電を実施するもの。この対象にトヨタ自動車や米アップル製品の受託工場も含まれている。
電力使用制限は重慶市や浙江省、江蘇省へも広がっており、世界的なサプライチェーン(供給網)に悪影響が出ることはもちろん、同国の経済を下押しするのは避けられない情勢となっている。

梅毒感染者7,013人と1.7倍 初の年間1万人超の可能性

国立感染症研究所によると、梅毒の感染者数が8月7日までに全国で7,013人と前年同期の1.7倍に急増している。このペースで増えると、現在の方法で統計を取り始めた1999年以降、初めて年間の感染者が1万人を超える可能性が指摘されている。
7月3日までに報告された感染者の性別は男性67%、女性33%となっている。年代別にみると、女性は20代と30代が合わせておよそ75%を占めている。男性は20代が22.4%、30代が25.4%、40代が25.8%、50代が16.4%と、年齢の高い層にも広がっている。

7月貿易赤字1兆4,367億円と最大に 資源高響く

財務省が8月17日発表した7月の貿易統計速報によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は、1兆4,367億円の赤字だった。赤字は12カ月連続で、赤字額は7月としては最大となった。
エネルギー価格の高騰や円安のため輸入額が前年同月比47.2%増の10兆1,895億円となり、5カ月連続で過去最大を更新した。赤字額は比較可能な1,979年以降で7番目に大きい額となる。輸出額は19.0%増の8兆7,528億円で、2カ月連続で過去最大を更新した。