宮城・福島で震度6強 東北新幹線脱線 影響長期化も

宮城県登米市や福島県相馬市などで3月16日午後11時36分ごろ、震度6強を観測する地震が発生した。震源は福島県沖で、深さは約57km。地震の規模を示すマグニチュード(M)7.4と推定される。
この地震で東京発仙台行きの東北新幹線やまびこ223号が白石蔵王(所在地:宮城県白石市)の約2km手前で17両中16両が脱線した。78人が乗っていたが、けが人はいない。同線は那須塩原-盛岡間の上下線で運転を取り止め、運行する東京-那須塩原間、盛岡-新函館北斗間の上下線も列車本数を大幅に減らす。
地震の被害、設備の点検の結果によるが鉄道橋脚などにひび割れが走っている部分がみられ、運転の全線再開までには相当な時間がかかる見込み。

ベトナム 3/15から外国人観光客の受け入れ再開

ベトナム政府は3月15日、外国人観光客の受け入れを同日から再開することを正式に決めた。新型コロナウイルス禍で一時停止していた日本や韓国など13カ国に対するビザ免除措置を再開した。これにより対象国の場合、ビザなしで入国から15日間の滞在が可能になる。
周辺国よりも厳格だった渡航制限を全土で緩和することで、経済の立て直しにつなげたい考え。同国が外国人観光客を受け入れるのは2020年3月以来、約2年ぶり。

ウクライナ避難民300万人超え 歴史的難民危機

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のまとめによると、ロシアによる軍事侵攻後、ウクライナから周辺国に逃れた避難民が、3月15日夜(日本時間16日未明)時点で300万381人となった。ウクライナの人口の約7%が国外へ脱出したことになる。
第2次世界大戦後、欧州では最速のペースで増え続けており、歴史的な難民危機状況に陥っている。受け入れ先で最多はポーランドの約183万人、次いでルーマニアの約46万人、モルドバ約34万人などが続く。

21年の自殺者2万1,007人で高止まり 女性2年連続増 

警察庁の自殺統計(確定値)に基づく厚生労働省のまとめによると、2021年の自殺者数は前年より74人減の2万1,007人だった。女性の自殺者数が42人増の7,068人に上った。男性は116人減の1万3,939人で12年連続の減となった。ただ、全体の数値は新型コロナウイルス流行前の2019年より838人多く、高止まりとなっている。
女性の自殺の動機・原因は「健康問題」が最多で、前年比144人減の4,375人。次いで「家庭問題」が65人増の1,357人で、内訳は「夫婦関係の不和」223人、「家族の将来の悲観」215人などと続いた。「経済・生活問題」も29人増えて454人に上り、うち「生活苦」が185人と最も多かった。

中国 コロナで市中感染5,154人に,事実上都市封鎖も

中国でオミクロン株の感染拡大に伴い、事実上の都市封鎖(ロックダウン)が相次ぐ事態となっている。国家衛生健康委員会が3月15日公表したデータによると、14日時点で香港・マカオを除く中国本土の市中感染(無症状含む)は合計5,154人に上った。比較できる2020年4月以降で過去最多を更新した。
東北部の吉林省長春市、南部の広東省深圳市に続き、14日から広東省東莞市でも厳しい行動制限を始めた。中国政府が掲げる”ゼロコロナ”政策を徹底する。
こうした事態を受け、トヨタ自動車や台湾の鴻海精密工業は同日、対象地域の工場の稼働を一時停止した。

首相がウクライナ避難民の受け入れ態勢づくり指示

岸田首相は3月15日、松野官房長官や古川法相ら関係閣僚とウクライナ避難民受け入れについて協議した。この中で首相は日本に受け入れる態勢づくりを指示した。
首相は「G7(主要7カ国)をはじめとする国際社会と連携しながら困難に直面するウクライナの人々に寄り添った迅速かつ確実な支援を実施する」と述べた。また、古川氏はウクライナから日本への避難民に関し就労可能な在留資格での滞在を認めると発表。更新可能な「特定活動(1年)」と呼ぶ資格で滞在を許可し、在留資格の変更許可申請を受け付ける。