東工大,東大 低下した全固体電池性能を加熱処理 新技術開発

東京工業大学、東京大学、山形大学などの研究グループは1月7日、性能が低下した全固体電池を加熱処理で大幅に向上させる新たな技術を開発したと発表した。
同グループは、全固体電池の固体電解質と電極が形成する界面の抵抗が、大気中の水蒸気によって大きく増加し、電池性能を低下させることを発見。さらに増大した界面抵抗は加熱処理を行うことによって1/10以下に低減し、大気や水蒸気に全く曝露せずに作製した電池と同等の抵抗に改善できることを実証した。つまり、全固体電池の低下した性能を、加熱処理だけで大幅に向上させる技術を開発した。
高速な充電や高い安全性が期待される全固体電池は、リチウムイオン電池の代替に向けて活発な研究が行われている。しかし、固体電解質と電極が接する界面抵抗が大きく、充電に要する時間がリチウムイオン電池より長くなることが課題だった。今回の成果は、全固体電池の実用化に向け、大きく貢献するとみられる。この研究成果は2022年1月6日(米国時間)に米国化学会誌「ACS Applied Materials&Interfaces」にArticleとして掲載された。

認知症患者 世界で50年に3倍の1億5,300万人に 日本は1.3倍

米ワシントン大など研究チームの推計によると、各国が認知症を減らす対策を取らないと、世界の患者数が2050年までに、2019年のの5,700万人から1億5,300万人と約3倍に増える見込み。同チームが英医学誌ランセットの姉妹誌に発表した。人口の増加や高齢化が主な原因。
日本は生活習慣病の見直しなど予防策の効果が出るため、分析対象国の中で最も増加率が低いとされているが、それでも412万人から約1.3倍の524万人に成るとしている。
195の国と地域にどれくらいの認知症患者がいるのかを推計し、さらにリスクと考えられている喫煙、肥満、高血糖、低教育歴の計4項目の推移を考慮した。その結果、すべてで患者が増加するとの予測となった。

日本の2019年「健康寿命」 男性72.68歳,女性75.38歳

厚生労働省のまとめによると、2019年の全国の「健康寿命」は、男性が72.68歳、女性が75.38歳だった。健康上の問題がなく、日常生活を支障なく送れる健康寿命は、病気の発症予防などを背景に、前回の2016年調査(男性72.14歳、女性74.79歳)と比べ、男女とも平均で半年程度延びている。都道府県別でトップだったのは、男性が大分県の73.72歳、女性が三重県の77.58歳だった。
健康寿命は2010年から3年に1度推計しているもので、今回は4回目。
2019年の平均寿命は男性81.41歳、女性87.45歳。平均寿命から健康寿命を差し引くと、男性で8.73歳、女性で12.06歳で、初調査の2010年以降、日常生活に支障を抱えながら暮らす期間は縮小傾向が続いている。

「ドライブ・マイ・カー」ゴールデングローブ賞受賞の快挙

アメリカ・アカデミー賞の前哨戦としても位置付けられる「ゴールデングローブ賞」で、濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が非英語映画賞を受賞した。日本映画の受賞は62年ぶりの快挙。
同作品は村上春樹さんの短編小説が原作で、西島秀俊さんが主演を務めている。妻を亡くした男性がドライバーの女性と出会い、会話をする中で、妻の秘密をたどっていく物語。2021年7月に行われたカンヌ国際映画祭をはじめ、2022年1月8日発表の全米映画批評家協会賞など受賞が続いていて、3月のアカデミー賞に向けてさらに注目が集まりそうだ。

中国・天津でオミクロン株市中感染 北京流入阻止へ全市民検査

2月4日の北京冬季五輪開幕を直前に控える、中国の首都・北京市に隣接する天津市で新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」に市中感染したとみられるケースが1月8日確認された。天津市政府は9日、約1,400万人の市民全員を対象にPCR検査を開始した。感染確認された2人に加え、濃厚接触者18人も陽性反応を示しており、感染者は増える可能性がある。天津市は高速鉄道なら30分で北京市を結ぶ近距離圏。

フィリピン 新型コロナ新規感染者 過去最多の2万6,458人

フィリピン保健省は1月8日、新型コロナウイルスの1日あたりの新規感染者数が2万6,458人に上ったと発表した。2021年9月11日の2万6,303人を上回り過去最多となった。
同国における新型コロナの新規感染者は、2021年12月中旬は1日あたり300人を下回る日が続いていた。だが、年明け1月5日以降は1万人を超え、およそ4カ月ぶりに過去最多となった。年末から人出が増えたことが感染者の急増につながったとみられている。このため年始からマニラをはじめ各地で移動・行動制限の警戒レベルを引き上げている。
英オックスフォード大の研究者らでつくる「アワード・ワールド・イン・データ」によると、2021年12月上旬時点のフィリピンの接種完了率は34%にとどまっている。未接種者がいぜん多いことが大きな課題だ。

日本 3県にまん延防止適用開始 1/8の国内新規感染8,480人

日本政府は1月9日から、沖縄、山口、広島の3県に緊急事態宣言に準じる「まん延防止等重点措置」を適用開始した。急拡大している新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染対策を強化する。期間は31日までで、各県の知事は飲食店に時短営業や酒類の提供停止などを求める。
新型コロナウイルスの新規感染者は8日、全国で8,480人に上った。8,000人を超えるのは2021年9月11日以来。

ミャンマー国軍 停戦宣言「22年末まで延長」表明

2021年2月のクーデターで全権を掌握したミャンマー国軍のミンアウンフライン総司令官は1月7日、すべての少数民族武装勢力との一方的な停戦宣言を2022年末まで延長することを明らかにした。東南アジア諸国連合(ASEAN)の2022年の議長国、カンボジアのフン・セン首相と同日、首都ネピドーで会談し、表明した。
国軍はこれまでも少数民族武装勢力に対する停戦を繰り返し宣言しており、直近では2月末を期限としていた。ただ、停戦期間中も国軍と少数民族の衝突は各地で発生しており、実効性は乏しい。

世界14都市オフィス賃料 いぜん7割の都市で下落 21年秋調査

日本不動産研究所(所在地:東京都港区)がまとめた世界の主要14都市の不動産調査によると、2021年10月時点のオフィスビル賃料が半年前より下落した地域が、香港、東京、ニューヨークなど10都市(約7割)に上った。各地域・都市で新型コロナウイルスの感染拡大で、在宅勤務が定着し、オフィススペース利用減少の影響が続いていることが分かる。
調査は毎年4月と10月に実施。アジアや欧米の14都市で不動産鑑定士が新築のオフィスビルの契約賃料を調べ、指数化している。