米製薬大手メルクの日本法人MSDは12月3日、新型コロナウイルスの治療薬候補「モルヌピラビル」について、厚生労働省に製造販売承認を申請した。承認されれば、軽症・中等症の患者向けで国内初の飲み薬となる。
メルクは新たな変異株「オミクロン株」に対しても有効である可能性が高いとしている。自宅で治療しやすくなる飲み薬が国内で認められれば、医療機関の負担軽減につながる可能性がある。
メルクは日本での承認取得後、年内にも国内供給を始める。日本政府は延べ160万人分について約12億ドル(約1,300億円)で契約している。
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さらば”鬼平” 中村吉右衛門さん死去 27年にわたり熱演
歌舞伎界での活躍はもちろん、映像作品での時代劇スターとしても知られた、人間国宝の中村吉右衛門さん(77)が心不全のため11月28日、都内の病院で亡くなった。とりわけ当たり役となったのが、フジテレビ系時代劇「鬼平犯科帳」の人間味ある主人公・長谷川平蔵役。27年という四半世紀以上続く看板シリーズに成長し、お茶の間の支持を集めた。
池波正太郎さんの時代小説を原作に、凶悪犯から”鬼の平蔵”と恐れられた実在の人物をモチーフにした、火付け盗賊改方長官を主人公とした作品。実父の8代目松本幸四郎(初代。白鸚)さんが1969年、NET(現・テレビ朝日)系で初代の鬼平を演じ、丹波哲郎さん、萬屋錦之助さんに引き継がれ、吉右衛門さんは4代目。吉右衛門さん版の鬼平は、悪人を取り締まる厳しさの中にも、人情味がにじむキャラクターが特徴だった。