東京パラリンピック第12日の9月4日、車いすテニスの女子ダブルス3位決定戦で、上地結衣・大谷桃子組が中国ペアの王紫螢・朱珍珍組を破り、銅メダルを獲得した。上地は女子シングルスの銀メダルに続いて、今大会2個目のメダル獲得。大谷は初のメダルに輝いた。
パラ競泳 木村 悲願の金メダル,銀の冨田とワン・ツーの快挙
東京パラリンピック第11日の9月3日、競泳男子100mバタフライ(視覚障害S11)で木村敬一(30)が1分2秒57で制し、出場4大会目で自身初の金メダルを獲得した。また、冨田宇宙(32)は1分3秒59の銀メダルに輝き、日本勢のワン・ツーの快挙となった。
パラ車いすテニス女子で上地結衣が銀メダル 日本勢初
東京パラリンピック第11日の9月3日、車いすテニス女子で第2シードの上地結衣(27)は、第1シードのデフロート(オランダ)に3-6、6-7のストレートで敗れ、悲願の金メダル獲得はならなかった。世界ランク1位の女王に屈した。上地は日本のエースだが、通算対戦成績は上地の15勝22敗と苦戦している。
ただ、この試合では意地を見せた。後がなくなった第2セットの4-5から驚異的な粘りで、タイブレークに持ち込むなど、最後まであきらめないプレーを見せた。車いすテニス女子種目で銀メダルは日本人初。
河野氏・石破氏ら出馬を検討 慌しくなった自民党総裁選
菅首相の任期満了の9月末での退陣意向表明を受け、自民党総裁選の動きが急に慌しくなってきた。石破茂元幹事長は9月3日、これまで出馬に慎重な考えを示してきたが一転、出馬を検討する考えを示した。河野太郎規制改革担当相も出馬を検討する見通しだ。河野氏もこれまで自身の出馬について、「まずワクチン接種、いまの仕事をしっかりやりたい」として慎重だった。このほか、高市早苗前総務相も出馬に意欲をみせている。総裁選にはすでに岸田文雄前政調会長が出馬表明している。
渋沢栄一 新1万円札の印刷始まる 24年度から流通
肖像画に「近代日本経済の父」と呼ばれ、明治から昭和にかけて産業界をリードした渋沢栄一が描かれた、新しい1万円札の印刷が9月1日、始まった。2024年度から流通が始まる。
偽造防止のために20年ぶりに刷新された新札では、最先端の技術を用いたホログラムなどが使われているほか、額面の数字がこれまでより大きくなっているという。
五千円札には女子教育の先駆者とされ津田塾大学の創始者である津田梅子、千円札には破傷風の治療法を開発するなど「近代日本医学の父」といわれる北里柴三郎が採用され、いずれも2024年度の上半期から流通する予定。
パラ自転車女子個人ロードで杉浦佳子2冠 50歳で偉業
東京パラリンピック第11日の9月3日、自転車の女子個人ロードレース(運動機能障害C1~3)で50歳の杉浦佳子が個人ロードタイムトライアルに続いて金メダルを獲得した。45歳の時、自転車レースで転倒し、右半身のマヒや記憶障害を負った。リハビリを兼ねて続けた自転車競技で頭角を現し、2018年世界選手権のタイムトライアルで優勝している。
パラ競泳 鈴木が50自で銀,5個目メダル 山田も50背で銀
東京パラリンピック第10の9月2日、競泳男子50m自由形(運動機能障害S4)の鈴木孝幸が銀メダルを獲得した。今大会出場全5種目でメダルを取り、通算10個目。
女子50m背泳ぎ(運動機能障害S2)の山田美幸も2位を確保。日本の史上最年少メダリストとなった100mに続いて2つ目の銀メダルを獲得した。
世界の認知症患者5,520万人 50年に2.5倍の1.39億人に
世界保健機関(WHO)の試算によると、世界全体の認知症患者は2019年時点で5,520万人に上っている。今後も増え続け、2030年に7,800万人、そして2050年には1億3,900万人と、2019年の約2.5倍に達すると予測している。
高齢社会の進行で避けられないことだが、幅広い世代が不公平感なく過ごすには、公的介護制度はじめ社会全体で患者や家族を支える、充実した仕組みづくりが不可欠だ。超高齢社会を迎えている日本だけに、いつまでも課題の先送りは許されない。
世界の気象災害 50年で5倍に 干ばつ・洪水1万1,000件超え
世界気象機関は9月1日、1970年から2019年までの過去50年間の世界の異常気象による被害についてレポートを公表した。これによると、干ばつや洪水など10年ごとの災害件数は5倍になり、50年間で1万1,000件を超えた。また、気象警報システムの進化などによって、死者は減少しているものの、合わせて200万人以上が死亡し、3兆6,000億ドルの経済損失が発生したという。
今後について、「気候変動によって世界の多くの地域で異常気象はさらに多く、深刻になる」と警告している。
菅首相 急転!総裁選不出馬表明 官邸・自民党内に衝撃
9月3日開かれた自民党の臨時役員会で、前日まで再選に向け出馬に意欲を示していた菅首相が急転、「新型コロナウイルス対策に専念したい」とし、「総裁選に出馬しない」旨、表明した。これに伴い、菅氏は任期切れとなる9月末で首相を退陣することになる。
病気に倒れた安倍首相の後を受け、7割近い支持率でスタートした菅内閣だったが、後手後手のコロナ対応の印象を拭えず、コロナ感染拡大防止とは完全に矛盾し、世論に逆らったオリンピック強行で遂に失点を挽回できないまま、1年で幕を下ろす。
自民党総裁選は9月17日告示、同29日投開票の予定で、内閣支持率の低迷下にあっても、菅氏は官邸はもとより党執行部にも続投の強い意思を明確に伝え、再選に意欲を見せていた。わずか1日の間に果たして「総裁選出馬」から「不出馬」を決断させる決定的な出来事があったのか?闇の中だ。