iPS角膜移植の臨床研究 厚労省の部会が了承

iPS角膜移植の臨床研究 厚労省の部会が了承

厚生労働省の部会は3月5日、iPS細胞からつくった目の角膜の組織を患者に移植して視力を回復させる大阪大学などの臨床研究を条件付きで了承した。
これは角膜が濁って視力が大きく低下し、失明することもある「角膜上皮幹細胞疲弊症」の患者4人にiPS細胞からつくったシート状の角膜の組織を移植し、1年間にわたって安全性と有効性を確認するもの。同部会はこの計画について審議し、患者4人のうち2人が終わった段階で部会に報告することなどを条件に了承した。
iPS細胞を使った角膜の再生医療は世界で初めてで、角膜移植を待つ患者の新たな選択肢になるか注目される。

広島で3/9外国人留学生向け合同説明会 41社参加

広島で3/9外国人留学生向け合同説明会 41社参加

広島県と広島県留学生活躍支援センター(広島市)は3月9日、13時~16時、広島国際会議場(広島市中区)で、外国人留学生を対象とした合同説明会を開く。同県内企業など41社が参加する予定。
日本での就職を希望する留学生と同県内に本社や支店がある企業をつなぐ。採用する側と就職希望側の相互理解を深め、留学生の雇用を促す。

中国19年成長率目標「6~6.5%」へ引き下げ 全人代開幕

中国19年成長率目標「6~6.5%」へ引き下げ 全人代開幕

中国の第13期全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が3月5日、北京の人民大会堂で開幕した。李克強首相は所信表明にあたる政府活動報告で、2019年の経済成長率の目標を、2018年の「6.5%前後」から引き下げ、「6~6.5%」にすると表明した。
中国の2018年の実質国内総生産(GDP)成長率は6.6%にとどまり、28年ぶりの低水準だった。米国との貿易戦争などによる景気の先行き不透明感は確実に強まっており、2019年も減速が避けられないと判断した。このため財政支出の拡大を柱にした大規模な景気対策を打ち出している。

JAM ミャンマー人技能実習生5人を支援 労基署に指導要請

JAM ミャンマー人技能実習生5人を支援 労基署に指導要請

産業別労働組合(JAM、本部:東京都港区)は2月26日、FWUBC(在日ビルマ市民労働組合)とともに、ミャンマー人技能実習生5人を支援、保護し同日、愛知県庁で記者会見した。
これは愛知県豊橋市の大葉農家で働く5人の実習生が単純労働による未払い賃金と長時間労働をさせられていたことに対し、労働基準監督署に申告、調査や行政指導を要請、外国人技能実習機構に保護を求めたもの。
彼らに支給された賃金は時給換算すると220~340円程度と最低賃金を大幅に下回っていた。ちなみに愛知県の地域別最低賃金は2018年10月から時給898円となっている。なお、これらの5人は現在、シェルターに居住、管理機構が次の実習先を検討している。

大阪城公園に劇場型施設オープン インバウンドに照準

大阪城公園に劇場型施設オープン インバウンドに照準

大阪市などは海外からの旅行客を呼び込もうと、大阪城公園(所在地:大阪市中央区)に2月23日、日本文化を取り入れた舞台などを上演する劇場型施設「クールジャパンパーク大阪」をオープンした。
同施設は客席が1,100人から300人までの大・中・小3つの劇場からなり、テレビ局や吉本興業などが出資する会社が運営する。運営会社では3つの劇場全体で、外国人観光客中心に年間約50万人の利用を見込んでいる。

大阪・弁天町の「大阪ベイタワー」に温泉施設開業

大阪・弁天町の「大阪ベイタワー」に温泉施設開業

大阪市港区のベイエリア、JR環状線と大阪メトロ中央線の「弁天町」駅前の複合商業施設「大阪ベイタワー」に2月26日、安土桃山時代をテーマにした大規模な天然温泉施設がオープンする。ベイタワーの2階から5階部分に温泉施設が開業するもの。
同施設はおよそ1万6,500㎡の敷地に天然温泉の露天風呂や日本庭園、レストラン、みやげものや化粧品などを販売するショップなどが入っている。関西エリアを訪れる外国人観光客はじめ、若い世代の日本人、働く女性らをターゲットとしている。
入館料は大人が平日2,400円、土・日・祝日で2,600円。4歳から12歳までの子どもは半額。

介護実習の日本語要件緩和 在留2年延長へ 政府が方針

介護実習の日本語要件緩和 在留2年延長へ 政府が方針

日本政府は2月20日、外国人労働者の受け入れ拡大政策の一環として、介護分野の技能実習の日本語要件を緩和する方針を固めた。
現在は来日1年後に一定レベルの日本語試験に合格することを滞在延長の条件とするが、引き続き学ぶ意欲を示せば、その後2年間在留できるようになる。早ければ3月に告示を改正する。
技能実習生の人数は語学力が大きな壁となり、とくに介護分野は伸び悩んでおり、要件を緩和しテコ入れを図る。

1月の訪日外客数268万9,000人で過去最高

1月の訪日外客数268万9,000人で過去最高

日本政府観光局(JNTO)の推計によると、2019年1月の訪日外客数は前年同月比7.5%増の268万9,000人だった。2018年1月の250万1,000人を約18万人上回り、1月として過去最高を記録した。
中国、台湾が前年同月比で2ケタ増の高い伸びを記録したほか、豪州はスキー需要、米国はクルーズの需要が好調で高い伸びを示した。
市場別にみると、豪州が単月として過去最高を記録。14市場(中国、台湾、タイ、シンガポール、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、米国、英国、フランス、ドイツ、ロシア、スペイン)で、1月として過去最高を記録した。

「空飛ぶ車」30年めどに2000万円台で販売目指す

「空飛ぶ車」30年めどに2000万円台で販売目指す

愛知県豊田市を主な拠点に活動する技術者団体、カーティベータ―の福沢和浩共同代表は、人を乗せて空を移動する「空飛ぶ車」を2030年をめどに2000万円台で販売する目標を明らかにした。超高級車並みの価格にして普及を図る。
大学や研究機関、富裕層など限られた顧客に2023年から販売する機体は5000万円台を目指す。生産設備などを整え、2026年に20~30kmを飛行できる機体の量産を始める方針。

2018年の世界のはしか患者数50%増 WHO

2018年の世界のはしか患者数50%増 WHO

AFP時事によると、国連の世界保健機関(WHO)はこのほど、2018年の世界の麻疹(はしか)患者数が前年比約50%増だったとして、はしかの流行を阻止するための取り組みが「後退している」と警鐘を鳴らした。
WHOの予防接種・ワクチン・生物学的製剤部門を統括するキャサリン・オブライエン氏は「WHOのデータは、はしかの患者数の大幅な増加を示している。この傾向はあらゆる地域でみられている」と語っている。
また、報告された患者数について「実際の患者の10%足らずだろう。報告数で50%の増加が確認されていることを考えわせると、感染例の実際数は数百件に上るだろう」と指摘している。2018年のはしかによる世界の死者数は約13万人に上るという。