在宅勤務「定着する」8割強、新型コロナ機に意識が変化

ビッグローブが新型コロナウイルス感染症の影響で、在宅勤務する20~60代の男女1,000人を対象に実施した「在宅勤務に関する意識調査」によると、日本で今後8割強が在宅勤務などリモートワークスが定着する可能性があると回答した。
「あなたは新型コロナウイルスの流行を機に日本企業に在宅勤務などのリモートワークスが定着すると思いますか」との問いに、「定着すると思う」が19.1%、「一部では定着すると思う」が64.8%、「ほとんど定着しないと思う」が12.7%、「定着しないと思う」が3.4%だった。すなわち83.9%が日本で在宅勤務などのリモートワークスが定着する可能性があるとみているわけ。
「あなたは今後も在宅勤務などリモートワークスをしたいと思いますか」との質問には、「通常時も在宅勤務などのリモートワークをしたい(する機会を増やしたい)」が53.0%と最も多く、以下「今回のような非常時には在宅勤務などのリモートワークをしたい」(42.4%)、「今後、在宅勤務などのリモートワークをしたいと思わない」(4.6%)が続いた。

東大 コロナ感染症治療法の早期確立めざし特定臨床研究開始

東京大学医学部附属病院は5月8日、肺炎を発症している新型コロナウイルス陽性患者を対象に、ファビピラビル(アビガン(R)錠200mg)とナファモスタットメシル酸塩(注射用フサン(R)50)の併用療法の特定臨床研究を開始したと発表した。これら双方の薬剤に有効性、安全性が認められた場合には、患者の重症化の防止、入院期間の短縮に寄与することが期待できるという。

世界の新型コロナ感染者400万人超す、死者約28万人に

米国ジョンズ・ホプキンス大学のまとめによると、新型コロナウイルスの感染者は5月9日、世界全体で遂に400万人に達した。欧米はじめ南米、中東、そしてロシアなどでの感染拡大の勢いは依然として衰える気配がない。このうち米国は世界最多の130万人の感染者が確認されている。医療関係者の「まだ時期尚早ではないか」との指摘がある中、すでに30数州で経済活動再開へ動きつつあるだけに、米国の感染者数はさらに大きく増え続ける可能性がある。また、死者は世界全体で約28万人に上り、増え続けている。

北里大学・花王 新型コロナウイルスの感染抑制能持つ抗体を取得

北里大学大村智記念研究所ウイルス感染抑制Ⅰ研究室の片山和彦教授らと、Moleculor Engineering、花王安全性科学研究所の研究グループは5月7日、新型コロナウイルスに対して感染抑制能(中和能)を持つVHH抗体1の取得に成功したと発表した。
この研究成果は、新型コロナウイルス感染症の治療薬や診断薬の開発に繋がることが期待される。

イタリアの新型コロナの死者3万人超え 米国、英国に続き3カ国目

イタリア政府は5月8日、新型コロナウイルスに感染して死亡した人が前日より243人増えて3万201人になったと発表した。新型コロナの犠牲者が3万人を超えたのは米国、英国に続いて3カ国目。イタリアの感染者数は前日より1,327人増え21万7,185人に上っている。このうち、すでに9万9,023人は回復している。

一律10万円支給 84市区町村で開始 オンライン申請は51万件

高市早苗総務相は5月8日、新型コロナウイルス感染症の緊急経済対策として全国民に一律10万円を給付する「特別定額給付金」の支給を始めた、もしくは同日中に始める予定の自治体が84市区町村になると明らかにした。また同給付金の、5月7日午前0時までのオンラインでの申請は51万3,491件だったと発表した。

ロシアでコロナ感染者急増 最多の1日1.1万人超 モスクワ封鎖延長

複数のメディアによると、ロシアの新型コロナウイルス感染者が急増している。同国政府の5月7日の発表では1日の新規感染者数は1万1,000人を超え、過去最多を更新した。このため同日、モスクワ当局はロックダウン(都市封鎖)措置を5月末まで延長すると発表した。
ロシアの新型コロナウイルス感染者は累計17万7,160人に達した。このうちモスクワの感染者数は9万2,676人に上っている。

新型コロナ関連倒産 全国34都道府県で119件に

帝国データバンクのまとめによると、新型コロナウイルス関連倒産は5月7日15時現在、全国で119件に上った。内訳は法的整理77件、事業停止42件。新型コロナウイルス禍による最初の倒産が2月12日に発生して以来まだ2カ月半であり、緊急事態宣言のもとでの休業要請を受けた業種をはじめ、インバウンド需要に依存していた飲食サービス業、宿泊業などで今後、行き詰まり経営破たんに陥る企業が急増する恐れがある。
倒産企業を都道府県別にみると、東京都27件、北海道14件、兵庫県8件、大阪府7件、静岡県6件と続き、34都道府県で発生している。

「レムデシビル」国内初の新型コロナ治療薬として承認

厚生労働省は5月7日、専門家らが出席する審議会を開き、「レムデシビル」を国内初の新型コロナウイルスの治療薬として承認したと発表した。重症患者に限定して提供される。審査を大幅に簡略化する「特例承認」の制度を適用し、申請からわずか3日間という異例の早さで承認された。ただ、レムデシビルはまだ流通量が限られ、必要な量を確保できるかが大きな課題として指摘されている。
レムデシビルは米国の製薬会社、ギリアド・サイエンシズがエボラ出血熱の治療薬として開発したものだが、新型コロナウイルスの治療にも効果が期待されていて、米国では5月1日、重症患者に対する緊急的な使用が認可されている。