台湾当局が香港に置く出先機関「台北経済文化弁事処」が、7月末にも事実上の業務停止に追い込まれる可能性が高まっている。香港当局が台湾側の職員の査証(ビザ)更新の条件として、台湾を中国の不可分の領土とする「一つの中国」を支持する誓約書への署名を求めたためだ。台湾側はこれに応じず、香港に残る職員は1人となった。残る1人も7月末にビザの期限が切れれば台湾に戻る見通し。
台湾当局によると、香港当局は6月、ビザの期限切れを迎える弁事処職員7人に対し、誓約書への署名を拒否する場合は香港を離れるよう要求。7人は署名に応じず、台湾に戻っている。事実上、政治的理由で追放された形。