ASEAN6カ国の10月自動車販売17.8%減 回復足踏み ベトナムのみ増

日本貿易振興機構(ジェトロ)のASEAN自動車連盟の統計を基にした集計によると、2020年10月のASEAN主要6カ国(タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン、シンガポール)の自動車販売台数の合計は、前年同月比17.8%減の24万4,131台となった。
同諸国の自動車販売は、新型コロナウイルス感染拡大の影響が最も顕著にみられた2020年4月の前年同月比81.5%減を底に以降、9月(14.2%減)まで改善・回復基調が続いていた。しかし、10月はベトナムを除き足踏み状態となり、わずかながら再び悪化した。
国別にみると、ベトナムが前年同月比14.9%増とプラスに転じたものの、タイ、インドネシア、マレーシア、フィリピンで悪化した。この結果、1~10月の6カ国の合計は前年同期比34.2%減の185万9,078台となっている。

20年交通事故の死者2,839人で4年連続最少更新 初の3,000人割れ

日本の警察庁のまとめによると、2020年に交通事故で死亡した人は全国で2,839人と前年比376人減少した。1948年に統計を取り始めてから初めて3,000人を下回り、4年連続で過去最少を更新した。
都道府県別の死者は東京が155人と最も多く、次いで愛知154人、北海道144人、神奈川140人などと続いている。東京の死者が全国で最も多くなったのは53年ぶり。

厚労省 看護系大学に大学院生や教員の医療現場への派遣を要望

厚生労働省は、全国にある看護系の大学およそ280校に対し、看護師の免許を持つ大学院生や教員を医療現場に派遣するよう要望している。派遣先は、新型コロナウイルスに感染した患者を受け入れている医療機関や療養施設などで、都道府県が指定した「ナースセンター」に登録すると、希望する日程や勤務地などに応じて派遣先を調整してくれる。賃金は派遣先の医療機関や都道府県から支払われるという。

世界の新型コロナ対策1,400兆円 流行長期化で財政出動膨らむ

世界各国が新型コロナウイルス感染症による景気悪化を和らげるために打ち出した経済対策が1,400兆円規模に達する見込みとなった。これは国際通貨基金(IMF)や各国政府が公表している対策費を集計したもの。
数多くの犠牲者を出した新型コロナウイルスの大流行は世界経済を直撃。当初は数カ月程度を念頭に導入された給付金や雇用維持対策などの対応は長期化を迫られた。
新型コロナは変異ウイルスを生み出すなど、いぜんとして全く衰えを見せず、ワクチン開発の推進以外はほとんど手詰まり状態で、財政出動に歯止めがかからない。財源を借金で賄った後の債務解消も今後、重い課題となる。

菅首相「緊急事態宣言発令ならGoToトラベルの再開難しい」

菅首相は1月4日、首都圏の東京1都3県に緊急事態宣言を再発令した場合、需要喚起を促すための観光支援事業「GoToトラベル」の再開は難しいとの認識を示した。トラベル事業は、12月下旬からの新型コロナウイルス感染者の急拡大を受けて、1月11日まで全国一斉で一時停止している。しかし、12日以降、再開されるのか未定で、コロナの動静次第とみられるが、再開時期や再開エリアなどその動向が注目されている。