中国・北京に世界最大級の新国際空港が開業、 開業式典に習主席出席

中国・北京に9月25日、世界最大級の新空港「北京大興国際空港」が開業した。開港式典には習近平国家主席も出席。10月1日の建国70周年を目前に控え、巨額を投じ完成させた新たな国家プロジェクトを国内外に強く印象付けた。同新空港は総工費1,200億元(約1兆9,000億円)、鉄道、道路など周辺の整備費用を含めると総額4,000億元(約6兆3,000億円)にも上る巨額を投じたケタ違いの国家プロジェクトだった。                        新空港は既存の北京首都国際空港に続く北京2カ所目の大規模空港で滑走路は4本を擁する。旅客数は2025年時点で年間7,200万人を想定する。北京首都国際空港の混雑緩和にもつながると期待されている。                            

ADB アジア成長予測を0.3㌽下方修正米中貿易摩擦が下振れ要因に

アジア開発銀行(ADB、本部所在地:フィリピン・マニラ)は9月25日、「アジア経済見通し(ADO)」の改訂版で、アジア太平洋地域の2019年国内総生産(GDP)成長率予測を、今年4月と7月時点の5.7%から5.4%え0.3㌽下方修正した。米中貿易摩擦が長期化・悪化がアジア全域の貿易・投資の減速および下振れ要因となり、成長に陰りが見えていると分析。ただ、米中の貿易摩擦によって、中国からの生産拠点移管が進むベトナムなど一部の国は、例外的にGDPを押し上げる要素があるとの見方も示している。ADOの対象となるのはアジア太平洋地域の計45カ国。日本、オーストラリア、ニュージーランドは含まれていない。

世界初 ヒトiPS細胞から複数臓器を同時につくることに成功

東京医科歯科大学の研究グループは9月25日、ヒトのiPS細胞から肝臓やすい臓など複数の臓器を同時につくり出すことに世界で初めて成功したと発表した。グループはまず、体の様々な組織になるヒトのiPS細胞を、胃や腸など消化器になる前の段階にまで培養した。そして、このうち比較的、胃に近い上部に変化する細胞と、小腸に近い下部に変化する細胞を組み合わせて培養したところ、肝臓とすい臓、そしてそれらをつなぐ胆管を同時につくり出すことに成功したという。また、これらの臓器で肝臓から液体が他の臓器に流れるなど、一定程度機能していることも確認できたとしている。今回ヒトの体内の環境と同様に、複雑に絡み合った複数の臓器を同時につくり出す新たな方法で、将来の移植につながる可能性があると期待されている。この研究は同グループが英国の科学雑誌ネイチャーに発表した。

IR誘致申請予定・検討は8地域 新たに4地域、年内に申請受付時期決定へ

観光庁が行った調査によると、カジノを含むIR(統合型リゾート施設)の整備区域選定に向けて、全国で新たに4つの地域が加わり、合わせて8つの地域が誘致に向けた申請を予定または検討していることが分かった。すでに大阪府・大阪市、和歌山県、長崎県、横浜市が施設の誘致を表明していたが、新たに北海道、千葉市、東京都、名古屋市の4つの自治体が加わった。                                                                                       国では施設を整備する地域は全国で最大3カ所としている。観光庁はこれら8つの地域から開業を目指す時期や準備状況の聞き取りをしたうえで、年内には認定を求める自治体からの申請を受け付ける時期を決めることにしている。

日本7空港で「電子ゲート」導入、通関手続き簡単に

日本政府は2020年東京五輪・パラリンピックに向けて、空港の通関手続きを簡単にできる「電子申告ゲート」の導入を全国7空港に拡大する。外国人観光客の増加に対応し、検査時間を短縮して円滑な入国につなげる。不正薬物の密輸を防ぐため、人工知能(AI)などを活用した不審物の水際対策も強化する方針。電子申告ゲートは現在、成田空港の一部ターミナルで使われている。                                                                      電子申告ゲートは、スマートフォンの専用アプリに申告の有無を入力し、アプリで作成したQRコードとパスポートを検査場の端末にかざすと申告できる。手荷物を受け取り、問題がなければ通過できる仕組み。

インド・グジャラート州が粒子状物質の排出権取引制度導入 世界初

インド現地メディアなどによると、インド西部グジャラート州政府は9月16日から州南部スーラトの企業155社が大気汚染対策として、PM2.5やPM10などの粒子状物質に特化した排出権取引制度を導入したと発表した。粒子状物質に関するこうした制度導入は世界初となる。この制度は、同国のモディ首相と同州のビジャイ・ルパニ首相の主導のもと6月5日からスーラトで州政府指定の350社が試験的に導入していた。

19~20年成長予測を0.3~0.4㌽引き下げ 米中摩擦が”足かせ” OECD

経済協力開発機構(OECD)はこのほど、最新の経済見通しを発表し、世界の実質経済性佇立を大幅に下方修正した。5月の前回予測から、2019年は0.3㌽引き下げ2.9%、2020年は0.4㌽引き下げ3.0%とした。米中貿易摩擦が世界経済の”足かせ”となり、その影響が幅広い分野、地域へも波及、経済を下押しするとみている。

日本は開幕戦でロシアに勝利 ラグビーW杯 勝ち点5の好スタート

9月20日開幕したラグビーワールドカップ日本大会の初戦で、日本はロシアに30対10で勝ち、4つ以上のトライを決めたチームに与えられるボーナスポイントも得て、勝ち点5とする好スタート切った。東京・調布市の東京スタジアムで行われた日本-ロシアの開幕戦には4万5,000人を超える観客が集まった。                                                        日本は前半4分、ロシアに先制トライを許し、7点を追う展開となった。それでも11分、38分にそれぞれトライを決めて、12対7として折り返した、後半に入ると、落ち着きを取り戻し、”つなぐ”日本らしいプレーで、6分、28分にそれぞれトライを奪うなど得点を重ねて、食い下がるロシアを退けた。                                                                                       日本の第2戦の相手は世界ランキング1位のアイルランドで、試合は9月28日に静岡県で行われる。